陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

日本美術館名品展ブログパーツ

2009-05-28 | 芸術・文化・科学・歴史
gooブログパーツblogでは、またしても新作リリースの情報。
なんと現在、東京都美術館で開催中の日本の美術館名品展の公開作品が順次表示されるブログパーツです。
ただし、7月末までの期間限定。




「日本の美術館名品展」は、美術館連絡協議会結成25周年を記念して開催された、全国からの選りすぐりの名品をあつめた企画展のよう。美術館連絡協議会(略して美連協)は、全国の公立美術館が互いに協力し合いながら活動を活発化させることを目的に、1982年に35館が参加して設立されたもの。その主な活動内容は、展覧会の共同企画や巡回展の開催、美術館職員の海外研修派遣、学芸員への研究助成、展覧会図録に掲載された論文に対する奨励賞の顕彰、シンポジウムの開催、機関誌の発行等です。
去年の受賞者に、私の大学の先輩が企画されたものがありまして、喜んでしまいました。

この団体、バックについているのが読売新聞社。
拙稿「衰えたヘッドライン」でも述べましたが、現在、新聞業界は経営危機が懸念されることからも、今後の美術館支援活動は厳しくなるのではないか、と思われます。

このブログパーツの開発は、もはや公立の美術館とて、いち営利企業のように広報活動に力をいれねばならなくなったといえるでしょう。伊勢丹や大丸などの大手百貨店、もしくは企業ミュージアムならば広報はお手のものかもしれませんが、公立美術館がただ訪問者を手ぐすねひいて待っている時代は終わったのです。
(この公務員のサービス精神は、役所の窓口や税務署、図書館などに叩き込んでほしいですね。私のかよう図書館の司書の横柄なことといったら(苦笑))

事実、学芸員じたいが解説パネルや館内広報紙を作成することも求められ、DTPソフトの扱いにも長けなければならないこともあります。学芸員の採用にあたっては、単にある専門分野の見識があるだけではなく、企業などで情報処理の業務に数年たずさわった経験者を中途採用する向きも見られます。

もしかしたら、そのうちYouTubeなどで展覧会のCMが見られたりするのかもしれないですね。
そういえば、さいきん、けっこうTVでもCMを見かけます。日曜美術館もあるにはあるけど、民放もきまじめな美術番組をすればいいのにな。

ところで、このブログパーツ、サイドに貼りたいのはやまやまなんですが、暗い雰囲気の作品が多くブログの印象とあわないので、やはり記事内にて。
都美館って、ほかの上野の森にあるミュージアムと比べると、公民館みたいな野暮ったさがあって好きになれないんでよね。日展とかそういう公募展の会場にされている、市民はギャラリーという印象しかありません。

今回の企画展も、各地の美術館はやはり目玉収蔵品は貸し渋ったんじゃないかしらと予想。



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