夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ
歌意: 夜の明けないうちに、鶏の鳴きまねで人をだまそうとしても、あの函谷関ならばともかく、この逢坂の関はけっして許さないでしょう。
―だまそうとしても、私はけっして逢うことを許さないでしょう。
作者: 清少納言(せいしょうなごん)
966?~1027? 清原元輔(きよはらもとすけ)(42番)の娘。
一条天皇の中宮定子に仕える。『枕草子』の作者。
宮廷の社交の場で即興で詠まれた歌である。
『後拾遺集』の詞書によると、夜更けまで話しこんでいた大納言藤原行成が、宮中の物忌みがあるからと理由をつけて帰っていった。
翌朝、「鳥の声にもよほされて」と言ってよこしたので、
作者は函谷関の故事(※参照)をふまえて、夜ふけの鳥の声は、あの函谷関のそら鳴きのことですねと返事をした。
すると行成が「関は関でも、あなたに逢う逢坂の関」と、たわむれを言ってきたので、この歌を詠んだというのである。
機知をはたらかせ、相手の誘いをそらしてみごとに切り返している。
『枕草子』の作者にふさわしい、当意即妙の機知と、漢詩文の素養の深さとがうかがえる一首である。
函谷関の故事【※中国の故事で、戦国時代、斉の国の猛嘗君が、秦に使いして捕らえられたが、部下に鶏の鳴きまねをさせて、一番鳥が鳴かなければ開かない函谷関を夜中に開かせて通り抜け、無事に逃げることが出来たという。】
※参考 文英堂 「原色小倉百人一首」
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yopikoさんは書道もされているのですね!!!
私、字はからっきしだめで・・・((+_+))
あっ、字「は」ではなく「も」「すら」でした(笑)
こんな私ですけど、またお邪魔させていただきます。
追伸、TシャツGOODで~す!!!
そうなんです、書道はもう23年間続けてますが・・・まだまだ修行中。書道は奥が深いです。
awaさん、「も」「すら」なんてことは無いと思いますよ。
ブログ、すごくステキに作っていらっしゃるし、別リンクの紹介ページには感動してしまいました。
こちらこそよろしくお願いします
Tシャツ可愛いでしょう。もう少しスマートならきれるんですけど・・・