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yopikoの、たなばた日記

フクロウグッズ・書・風景・植物や日々の出来事など、写真で気ままに綴っています♪

書に親しむ 「小倉百人一首」 四十七番

2010-03-05 07:23:55 | 書(小倉百人一首)

八重葎 しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり

歌意 幾重にもつる草の生い茂っている家の、さびしい所に、訪ねて来る人はいないけれども、秋はやって来ていたのだったよ。

作者 恵慶法師(えぎょうほうし)
     十世紀後半の人。播磨国(兵庫県)の講師(国分寺の僧侶)だったらしい。当時の一流歌人と親交があった。


 『拾遺集』の詞書に「河原院にて、荒れたる宿に秋来といふ心を人人詠みはべりけるに」とある。
河原院は、源融(みなもとのとおる)が京の六条に奥州塩釜を模して造った邸宅。
融の死後は荒れ果て、恵慶のころは、親友の安法法師が住み、文人たちの交流の場となっていた。
 また、『源氏物語』の夕顔の巻の、荒廃した邸である「某の院」のモデルともされている。

 「八重葎・・・」の「八重」は、幾重にもの意味。「葎(むぐら)」は、つる性の雑草の総称。「八重葎」は、邸宅の荒廃ぶりを描写する場合に象徴的に用いられる表現。


 風趣をきわめたとされる源融の河原院も、時の流れのなかで荒れ果てて、今は訪れる人もいなくなってしまったが、そんな邸にも季節はきちんとめぐってくる、というのである。
 
 ひっそりとした秋の寂しさが感じられる。
                            


                                     ※参考 文英堂 「原色小倉百人一首」




今月は62番の稽古中。小倉百人一首もやっと6年目ですが、ブログ投稿は47番。
まだ先は長いです・・・
100番まで頑張って続けたいと思っています


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