肺がん余命宣告されてからの日々

母が肺がんになり余命を宣告された日からぼちぼちと記して行きたいと思います。

睡眠

2012-02-03 17:32:19 | ホスピス

今日のお昼に行ったら母は寝ていました。
昨日の夜は3時から6時頃まで喉がゴロゴロして父共に寝れなかったようです。
それでぐっすり寝ているみたいでした。
看護師さんが来て点滴を終わりにしても父がごみ袋をガサガサさせてもヘルパーさんが普通の声で
私達に話しかけても目を覚ましませんでした。
ゆっくり寝てね、寝れる時はぐっすりと。
そんな気持ちで側に居ましたが病院ですのでそうもいきませんが感謝です。

様子を見に看護師さんが来てくれます。
有難いです。寝ているとそっとして部屋を出て行ったり目薬の時間だけれどもう少し後にしたり
喉の調子はどうだろうかと気にして下さったりとその日の担当看護師さんや母の担当看護師さんが来て
声を掛けてくれたり体を綺麗にしてくれたりと色々としてくれます。
優しく穏やかな言葉使いと対応に前から母もあの人は優しいの、と言ったりしていました。
例えば歯磨き一つにしても殆ど返事も出来ない母に黙々と歯を磨く人もいればそっと話しかけながら
する人もいます。
声は聞こえているの様で意識もあり歯磨きや吸引の時に嫌な場合には前は手で無理と左右に
振っていましたが今はそれも出来ないので口をきゅっとふさぐのです。嫌だという自己表現です。
看護師さんはそれを感じ取りごめんね、嫌よね、でも○○だからしましょうとその都度
理由を言ってくれます。 母はまだまだ私達と繋がっているのです。

看護師さんに何かして貰った後に顔を見に行くとまた寝ています。
起きたら声を掛けようと思っていたのですが帰るまでタイミングが悪く声を掛ける事が出来ませんでした。
帰り際に帰るよと話しましたが寝ていたのでそれ以上はしませんでした。

母の最期に白装束を着せるかいつもの洋服を着せるかを病院に行く前、父から電話がありました。
白装束の場合は葬儀屋に取りに行きその場でその代金だけを先払いと言われたそうです。
何だか気持ちの無い業務的な対応にがっかりしますが経験も無いし今はこんなものなのでしょうか。
忙しくしている父にとっては来てくれないんだと思ったり着物の着付けも葬儀屋では出来ないと言われた
ようで心無い葬儀社に感じたと思いますし私もそう感じました。
最近ではCMで随分と大げさだと感じていましたが亡くなられた方の思いでの場所に寄って行くなど
しているから余計にそう感じたのかもしれません。
ホスピスの方に話したら着付けまでしてくれると言ってくれました。
でも天国で走り回ったり色々な所に行ける様に普段、良く着ていた洋服にしたらどうかと父が言ったので
賛成しました。

毎日30~40分の病院に行く間に道路を走っていると必ずと言っていい程、2,3か所葬儀の看板を見ます。
毎日、こんなに身近な場所でお葬式が行われているのだとびっくりする程です。
小さい頃は霊柩車を見たら良い事があるなんて言っていた頃は何だったのでしょうか。
それ程、見かける事が無かったからでしょうか。どちらにしても子供の考えには困惑する年にはなりました。
今になると看板も変に目に付くし葬儀社の看板自体も色目で何だか分かってしまい目が行きます。
嫌だ嫌だと思うほど気になる物です。

今日は母と目を合わせる事も出来ず淋しい思いをしましたがゆっくり寝ていた姿を見て一番安心
したかもしれません。
いつも目を開けてどこかを見ている姿ばかりでしたので今は気持ち良く寝れているのだと感じ
ホッとした気持ちでした。

最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
せつなさ (由美)
2012-02-05 00:54:19
皆様の中で、同じ思いを抱えながら次にやらなくてはならない事への段階を歩む辛さはどれだけかと思うだけで胸が張り裂けそうです。

葬儀社の件はとても分かります。
今まではまだまだ先で必要無い物と思っていましたから、身近に溢れてる宣伝や広告が沢山ある事の驚きと近くにここでやっていたのかと気付く事もありました。
家族葬儀をと以前母が言っていた事を思い出し、認めたくない病状と裏腹に調べてる自分がいます。不思議です。

母はまだトンネルの手前です。
お母様は今、長い長いトンネルに向かわれたのですね。
いつか私達も進む道。
きっとトンネルの先には、想像以上の素晴らしい世界が待っていると思っています。
送り出す苦しみは、耐え難いほど辛い時間です。
頑張るお母様が安心して皆様に送り出してもらえる日がyon様にとって少しでも後悔の無い事でありますよう願っています。

言葉は励ましにも凶器にもなります。
もしも心無い言葉に感じさせてしまったら申し訳ありません。
返信する
ありがとうございます。 (yon)
2012-02-05 21:42:18
いつも突然の変化についていけません。
無呼吸の話を病院に着いてから聞き信じられませんでした、
また階段を下りたのかと思いました。
ずっと涙が止まりませんでした。
手を触ると出て足を見ると出て顔を見ると出ていったいいつになったら涙は枯れてくれるのでしょうか。
悲しいのですがたまに空っぽの様に何も感じなくなる時があります。
この状態を体が慣れて受け入れていっているのでないかと思いやりきれなくもなります。
由美さんのお母様はまだまだ希望があります。
どうか毎日を大事に過ごして下さいね。
返信する
涙の意味 (由美)
2012-02-05 23:04:32
ずっと考えていました。
癌宣告から今まで、人生の中でこれだけ涙を流した事があっただろうか?
感動や悔し涙はあっても、哀しくて恐ろしくて涙がただ溢れてくるなんて。
声をあげて泣くと言うよりも自然に涙が流れる感じです。
心の浄化?
泣く事での気付き?
自分の正直な気持ちを受け入れたから?

たくさんの著書を見ても、今は全て納得が出来ない事だけわかりました。

それでも涙が枯れて無くなる訳でもありませんから、yonさんも今は素直に泣きたい時に、泣ける時に感情を出していきましょう。

お互いに今は辛い時間です。
必ず上を向いて笑顔でお母様の事を自慢話として、皆さんに話す事が出来る時が来ますよ。

明日良い一日になりますように…
返信する

コメントを投稿