昨日8日、午後2時に父から電話がありました。
母の脈や血圧、酸素などが測れなくなってきたので急がなくて良いから来るようにとの事でした。
しかし10分後にまた父から電話がありチアノーゼが出てきたので急ぐようにと言われました。
息子の学校に電話をして迎えに行きました。
旦那は休みだったのですが出ていてちょうど近所まで帰宅途中だったのでその足で学校に行き
高速を乗って病院に向かいました。
行くと母は目を開けていました。
ちゃんと見ていると感じました。
ママ、来たよ、分かる?と聞くと頷いたようにも感じました。
私の顔をしっかり見てくれていました。
そして声を出しました。
苦しくて唸っていると思ったのですが後から聞いたら苦しみは無かったしそれまでは声を出して
いなかったそうです。
私に話をしてくれていたのです。
何を伝えたかったのでしょうか。
何をいっていたのでしょうか。
もっときっちりと聞けばよかった。
しばらく話をしたらゆっくり目を閉じました。
呼吸はしています。ただただ手を握っていました。
何か言おうと思ったのですが母に掛ける言葉が思い当たりませんでした。
ずっと手を握るだけでした。
それが10分位続いたでしょうか。
呼吸が浅くなり始め父に言いました。
看護師さんが息子と旦那を廊下で本を読んでいた二人を呼びに行きました。
看護師さんは二人に最後の呼吸になりますと伝えたそうです。
呼吸が浅くそして間がどんどん開いて最後に小さくなって止まってしまいました。
看護師さんがまだ温かいうちに抱いて上げて下さいと言い私達は順番に母の後ろに周って背中から
抱きしめました。
温かく母の体は生きているようです。でも首はうなだれてしまいます。
でも最後に母をだけて良かったです。
綺麗に体を拭いてお化粧をしたら本当に綺麗です。
苦しみが無く逝った母の顔は穏やかでした。
今も生きている位に綺麗で家に着いてからもずっとずっと側に居て頬や髪の毛を触ってしまいます。
兄は母が葬儀社の方が車に連れて行く寸前の病室で会えました。
遅くなったね、とお疲れさんと声を掛けていました。
葬儀は混んでいて11日に通夜、12日にお別れ会になりました。
一人ぼっちにしたら淋しがるので家に連れて帰りました。
母はずっと家に帰りたがっていました。
生きているうちにもう一度だけでも返して上げたかったです。
でも家に着いて母を布団に寝かせたらまだ側に居てくれている気がして嬉しかったです。
混んでいたのも母が一緒に居る時間を作ってくれたのでしょう。
葬儀が土日になったのも息子が学校を休みたくないのを知ってくれたからでしょう。
寒がりの母がドライアイスに囲まれて可哀相です。そして重そうです。
どうして心臓は止まっちゃうんでしょう?
どうして力を無くしてしまったんでしょう?
老衰では無いのに、綺麗な顔のままなのに、いったい体の中で何が起こってるんだろう。
涙が枯れてはくれませんでした。
顔を見る度に幾度も幾度も涙は出てきます。
本当に残酷な1年9カ月でした。