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肺がん余命宣告されてからの日々

母が肺がんになり余命を宣告された日からぼちぼちと記して行きたいと思います。

入院7日目と検査結果

2011-10-12 21:02:43 | 肺癌

今日は旦那が休みだったので夕方の食事の手伝いをする時に息子と
スーパーの本屋で時間を潰して貰う事にしました。
お陰でゆっくりと片づけが出来ました。
病室に行くとネブライザーがありました。
一日3回するそうです。少しは痰が流れると良いです。
でもする事が増えて微妙な様子の母でした。

お昼にも来て頂いたようですが夕方も先生が来ました。
どうもレントゲンと採血をしたみたいです。
昼にはまだ結果が出ていないと教えて貰えなかったようで夕方になって
伝えに来ました。
母と私が居てお話を聞きました。
母はこのままじゃ家には帰れないわね、そのままホスピスかしら?と
先生に言います。
肺のレントゲンは変わり無くマーカーはまだタルセバの効果は出ていないようで最低でも2週間~3週間は掛かるし先の事を考えるより今を考えましょうと。
その時その時の状況で治療方法を考えていて一つのゴールを目指していないから先の事は心配しないで下さいと言われました。
もう諦めたと言う母にまだ一週間だよと言いイレッサだって効いたのだから
タルセバだって効くよ、とにかく今はまだ分からないんだから考えても仕方ないと話しました。

薬が変わっていました。
明日から胃の薬をもっと強い物に変えてセルベックスをやめるそうです。
点滴も夕方の分が無くなりリリカの量が倍になっていました。
先生は点滴より経口の方が大事だと言い胃を守る事に重点を置きましょうとの事でした。

帰りの駐車場に向かう途中で父に電話しました。
メンタルの先生に状態を説明して薬はこのままで良いか聞いて貰ってこなくては足りません。
2週間の予定だった入院は先生にも少し長くなるかもしれないと言われました。
今の母はテレビも音楽も聞く気にならずこの先の不安な事ばかり考えている様なので相談もしたいです。
その事を伝えたら父が実は今日先生に呼ばれたと言いました。
母には分からない様に皮膚科からの紹介状の事で聞きたい事があるという
口実だったみたいです。
マーカーの結果は出ていました。
以前700を超えていたのが今日は900を超えていたそうです。
先生は母には言わない方が良いと思い父に19日に私も連れて今後の
治療方針について話をしたいとの事でした。
余りにショックで車の中で涙が止まりませんでした。
タルセバの効果は早い人だと数日で効く人もいます。
脳に効く人もいます。
しかし今の母にはまだなんの効果も出ていませんしマーカーの上がり方も
凄く急です。
でも先生もまだ一週間なので分かりませんがもしタルセバが効いたとしても
停滞はしても下がる事は無いかもと言ったそうです。
それ以上に時間を掛けて効いたらもしかしたら下がる事もあるでしょうけどと
お話されたそうです。

人生の終わりに辛い思いばかりの日々なんて酷すぎます。
病院の中で家にも帰れないなんてどんなに悲しい事でしょうか。
もう一度家に帰らせてあげたい、外の世界に連れ出してあげたいです。
ただ父も歳をとっていて母の介護は難しいでしょうと先生も言っていたし母も
パパが可愛そうだからと言っていますがどうにかしたいです。
私に出来る事はわずか過ぎてどこまで出来るか分かりません。
せめて痺れとふらつきだけでも収まれば帰る事が出来るのに。。。

入院6日目と薬

2011-10-11 16:14:23 | 肺癌

朝、病院から電話がありました。
何かあったのかと怖々取りましたが内容は皮膚科からの紹介状を持って来て欲しいと言われました。
またもや父が留守だった為でこちらに電話。
少しほっとしました。

父と待ち合わせて一緒に病院に行きました。
母は朝の点滴がまだ終わっていませんでした。
朝、先生が来てくれたようで痺れとかも全然良くならないと伝えたようです。
父の顔を見るとホッとするのか、もう良くならないのかも、見えないし自分の事何も出来ないし辛い、
ふらついてばかりだし、手もだるいし震えて上手く持てないと泣き始めました。
父はそんなもしかしたら。。。という事ばかり考えちゃだめでしょと慰めていました。
そんな時間は勿体無いよと。
夫婦だからの会話もあるので一緒に行くと辛い事を聞くことになり泣きたくなります。

お昼を一緒に食べていたら叔母も来てくれました。
私はちょっとしたおかず、父はぶどう、叔母はみかんとおにぎりを持っていきました。
でも食欲が無い母はあっても腐らすのは嫌で食べなくちゃとプレッシャーになると。
便秘も続き食べなくちゃ出ないと言われ、体力が無くなるからと皆で言っていました。
食べたくても食べれない、食べ過ぎると胃が痛くなるしで可愛そうな事だったと感じました。
みんなで話をして過ごし私は息子の帰宅があるので先に帰宅しました。

でもお昼を過ぎたらトイレで出たので便秘の薬が少し効き始めてきたのでしょうか。
ホッとしました。

母の薬は沢山です。
朝   ムコソルバン
     セルベックス
     セディール
     ノルバスク
     マグラックス
     リリカ
10時  タルセバ
昼   セルベックス
     マグラックス   
夜   セルベックス
     リピトール
     レスリン  
     マグラックス
寝前  マイスリー
     リリカ

入院5日目

2011-10-10 21:43:20 | 肺癌

病院に夕方4時半に到着しました。
何となくぐったりした様子の母は朝にまた37.5度の熱があり今は下がっている
との事でした。
だるそうにしていて氷枕をしていました。
そして点滴が漏れたようで場所が変わっていました。
2か所に針があり痛々しいです。
一通りの体調などを聞きポ~としていた母を見ていたら凄く淋しそうな目で
なにか凄く遠くをずっと見ていました。
何を考えているんだろう。
確かに、今の状態で楽しい事なんて考えられるはずは無いですよね。

夕食の時に母は爪の炎症で箸が持てないのでずっとフォークを使っています。
ポロポロと落ちちゃうの、行けないと思うけど外食なんて恥ずかしくて行けないわね、と言いました。
誰も隣の人の食べ方なんて見ないでしょ、大丈夫、気にしすぎと答えました。
病気になってから本当に小さな事に対しても凄く気にするようになりました。
看護婦さんの返事が遅いと心配したり、予定通りではないと不安になり全て
悪く考えて悩んでいる事が多くなりました。

息子の運動会の代休に旅行に行こうと1カ月前には話していました。
その時の母はふらつきなどは無く歩けていました。
退院、延びるかもね。。。
退院したら旅行行けるかしら?と聞かれました。
私にも先の事が分からず退院さえも出来るか不安でいて返事に困ってしまいましたが退院してすぐに旅行は疲れるからゆっくりして近所にドライブしたり食事に行こうねと話しました。

先生の話はどこまでとらえたら良いのだろう。
先の予定はもう難しいと言われましたがタルセバが効いたらどの様に変わるのでしょうか?
ふらつきは無くなるのでしょうか?
痺れは取れるのでしょうか?
入院前の様に歩けるのでしょうか?
見えない未来は不安ばっかりです。
どうかタルセバが脳に効きますように。

入院4日目

2011-10-09 19:46:48 | 肺癌

父がお昼前から行き夕方4時に帰ったそうです。
一緒にお昼を食べてから中庭にゆっくり散歩に出てのんびりしたみたいでした。
私は夕方4時半頃に病院に着きました。
今日の母の様子を聞き食欲もあり、ベットから立ち上がる時に昨日より
すんなり立てて嬉しかったです。
ただ熱が37.5度あり氷枕をしました。
看護婦さんが体が少し熱い感じと言い熱に気付きました。
いつも熱には敏感な母なのに熱に気がつかなかったのはどうしてだろう。
何からの熱なのか分からず少し不安です。

退院の時にはちゃんと歩けるかしら?と母は心配そうに聞きました。
今はゆっくり薬の調整もしているし昨日よりベットから立てたり出来てるし
大丈夫だよと答えました。
秋だから紅葉見れるかしら?と涙ぐんで聞いてきました。
今年の紅葉は台風でやられちゃってるから綺麗じゃないんじゃない?
私が植えた山椒の葉っぱは全部かれて今は枝だけだよと答えました。

先日の先生の話を聞いてから色々と怖い気持ちになります。
本当に薬が効かないと数日~1カ月と言っていましたがそうなると
退院だって出来るのだろうか?とか考えてしまいます。
おうちに帰らせてあげたい、また週末のお泊まりをして一緒に食事したい。

帰り際にまたね、と言い母はいつもありがとうね。さよなら。と涙ぐんでました。
今までは、またね、と返したりしていたのにさよならと言われ凄く違和感も感じ
淋しい気持ちになりました。
どうかタルセバが効いて退院出来ますように。

入院3日目と母の気持ち

2011-10-08 21:39:09 | 肺癌

今日は父が午後から用事があるので先に行き私は午後から行きました。
病院には2時半に着いて面会の名前を書いていたら私の前に母の名前が!
面会者は以前に一緒の部屋で入院していた方でそれからもお互いに連絡先を教えてお互いの状況を話したりして仲良くさせて頂いてました。
彼女は40代後半で高校生のお嬢さんがいます。
同じ腺がんで同じような点滴の副作用や流れが凄く似ていてお話が
とても良く合っていました。
退院してからはお手紙や電話をくれたりしていましたが本当に良く外来で
偶然あったりしてその確率が異常な程で良くびっくりしたり笑っていました。
話もあるだろうと私と息子はロビーでコンビニで買った軽食を食べて時間を
過ごし彼女が外を歩いているのを気づいてそれから母の病室に行きました。
美味しいりんごを持って来てくれていましたので剥いて皆で食べました。
○さん、ごちそうさまでした。そして会いに来てくれてありがとうございました。

母なベットで横にしていましたがすぐに気が付きました。
左手首には点滴の後があり今日の朝の分は終わり後は夜みたいです。
点滴をしてからの様子を聞きましたが余り変わりは無いそうです。
でもトイレに行く時に昨日より少しだけふらつきが無いかもしれないと
言っていました。
そんな急に聞いたら怖いよ~、少しづつ楽になるんじゃないのかなと
話しました。

土曜日なので先生もお休みですが夕方になって来てくれました。
昨日の今日の点滴でもあるので心配になって様子を見に来てくれたのです。
本当に嬉しかったです。
母に点滴は痺れなどを緩和し炎症を抑える物が入っていると
説明してくれました。
その時に放射線の話で全体的に若干大きくなっているのでまずは
大きな症状が出る前にした方が良い事、症状が出てからでは遅くなるからだと説明をしてくれ母は安心した様子でした。
内診もしてくれ(以前の先生は一度も内診が無かったのです。)指先の痺れに対してもピッチの動きを見る為に親指と人差し指はパカパカと出来ますか?
次の指は?と順にしてくれたり腕をまっすぐにして暫く様子を見たりとかそれを出来た母は安心した顔をしていました。
その後も4日続けて薬を忘れられ凄く不安になった母だったので看護婦さん達に伝えてくれたり便秘の話をしたら薬の調整してくれたりと3回程短い間に
来てくれました。
母は優しい先生だねと言っていました。
以前は前の先生が違う意味で優しく母の気にする性格を理解してマーカーの値を言わなかったり大きな変化を余り言わずにやんわりした方だったしちょっとした冗談をしたりして両親に笑顔をくれた人でした。
その為に今の先生が母にとってはズバズバ言うんだもん。。といつも言っていました。
でも先生はとても真面目な先生でちゃんと伝えないと治療も出来ないんだよ、
安心出来る先生だよと言ってどうにか説得していましたが今日の母は
そう感じた様でした。

先生のお話は余計に心配する大きさや量の事、痙攣に気をつけなければ
いけない事など重篤の事は一切触れず前向きな治療である事とタルセバに
期待をして行きましょうと力づけてくれていました。

夕食が気になったので6時までいました。
その間に窓の外は少しづつ暗くなってお月さまが出てきました。
なんだか夜ってやっぱり淋しい気持ちになりますね。
母は突然小さな声で「まだ70なのよね。もう少し生きていたかった、12月まで
持つかどうか、せめて○ちゃんが高学年になるのを見たかった」と。
そして「ごめんね。色々大変な思いをさせて。こんなんじゃ何にもしてあげれないし介護者にさせてしまった」と大粒の涙を流していました。
なにを言ってるの!今はまだタルセバの結果を待っている状態だし点滴なども
しているんのだからもっと前向きになって良いじゃない、今日だって昨日より
ふらつきが少しは良いんでしょ。そんな事は言っちゃだめだよと話をしました。
こんな話を2年前にするとは夢にも思いませんでした。
叔母が逝き父が逝き最後に自分と思い一人身になった叔母を大阪から側に
引っ越しを勧めたのです。
それが兄弟の中でも一番年下だからみんなのお世話しなくてはと思っていたのに実は自分が一番先だと知り本当にショックでどうしようかと思ったと思います。
そして子供達に申し訳ないとばかり。。。

思う事はこんな話を母とするとは思わなかった事、テレビドラマで見る別室での
余命の宣告、本当に自分の身に起きているとは事実を突き付けられた時以外は忘れてしまいそうです。

母は夕食を全部食べました。
おかずのメインは私が持って行った小さなサバの塩焼きで病院で出された
チキンは食べませんでしたが他は全部完食でした。
嬉しかった。ここで食欲が無くなると凄く危ないですと先生に言われていたからほっとしました。

昔、幼いころに母の家は鶏を飼っていました。
その鶏が凄く自分に懐いて可愛かったそうですがある日食べられる時が
来たそうです。
首が無くなったのに自分の方に走ってきた事や居なくなった事がトラウマで
今でもチキンは食べません。
病院では良くチキンが出ますからメインが無くなり栄養が心配にもなるので何か
家で多めに作った物を持って行ったりしています。
今日は先日買った野菜のマリネをポリポリと美味しく食べていました。
誰か側にいる食事はお手伝いもしてもらえるし美味しく食べられると
笑顔で言っていました。

息子はずっと大好きな本をずっと読んで時間を潰していました。
申し訳ないとも思っていますが今の状態で病院に行かずにいるのは私自身も気になり居てもたっても居られなくなりちゃんと説明はしています。
落ち着いたらどっか行こうね、だから今はばーばが大変な時だからと
好きなご飯を買ったり本を買ったりとごまかしてますがまだ大丈夫です。

タルセバの副作用はまだ出ていません。
これからも出ずに脳に効いてくれますように。