風録blog

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オープン・リーダーシップ

2011-09-17 13:50:39 | Weblog
書名:フェイスブック時代のオープン企業戦略
著者:シャーリーン・リー
翻訳:村井章子

SNSやBLOGを活用できるオープン・リーダシップがとれる人材について
書かれた本である。
まずオープン・リーダシップの定義は
「謙虚に、かつ自身を持ってコントロールを手放すと同時に、コントロール
を手渡した相手から献身と責任感を引き出す能力を持つリーダーのあり方」
だそうだ。そのためには①顧客や社員が持つパワーを尊重する、②絶えず
情報を共有して信頼関係を築く、③好奇心を持ち、謙虚になる、④オープンで
あることに責任を持たせる、⑤失敗を許す、が必要だと説く。
オープンであることは、情報に関してオープンであることと意思決定にオープン
であることの2つから構成されている。
私が読む限り、この本は何でもすべてオープンにするのではなく、
会社のカルチャーや運営方針を見ながら、一定のリスクをとりつつ、最大にオープン
にするとは何かを考え、実行してみなさいと言っていると思われる。
また、当然ながら、そのためには会社のビジョンや目標を事前に明らかにする
必要がある。
オープン・リーダーシップと従来のリーダーシップの違いが書かれて
いるがこれがおもしろい。
<オープン・リーダーシップ>
・新しい関係作りのために、自分らしさのマネジメントや情報の可視化
を重視する。
・組織内外のあらゆる階層とのエンゲージメントに積極的である。
・エンゲージメントを通して信頼関係を醸成する。
・リスクテークのためのルールを作る。
<従来のリーダーシップ>
・自分らしさや情報の可視化について考える時間は少ない。
・主に経営幹部とのエンゲージメントを維持する。
・取引を通じて信頼を得る。
・服従と連帯のためのルールを作る。
以上です。

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