本：Sexy little numbers

本：原題　Sexy little numbers　　邦題　データ・サイエンティストに学ぶ「分析力」
著者：ディミトリ・マークス、ポール・ブラウン
訳：小林　啓倫

この本のポイントは「すでに手元にある魅力的なデータを如何に引き出すか」「数学マーケティング」ということらしい。WEBマーケティングを知っている人にとっては、そんなに新しい情報はないかもしれない。
ただビッグデータに絡むことが結構入ってきている。
創造性を大切にするマーケティングと数学を基盤とするアナリティクスを両方とも活かすということを大切にしようとする著者
の気持ち/行動は理解できる。
新しい要素としては以下である。
・価値/愛着を軸とした四象限のバリュースペクトラムモデル・・これによりビッグデータを解りやすくしている。
・「測定」としてのバランススコアカードの応用・・経営の要請とマーケティングのマッチング
・シングルカスタマービュー（SCV）・・・POS、コールセンター、WEB情報をカスタマーをキーに一元的に紐付ける

この本はやはりWEBサイトから出てくる情報に基づくマーケティングになっており、もっとリアルとも結びつけてほしかった。