風録blog

風のごとく過ぎ去る日々を録したい

本:合成生物学

2018-07-29 15:37:28 | Weblog
題名:合成生物学の衝撃
著者:須田桃子
発行所:株式会社 文藝春秋
毎日新聞の記者が書いた「合成生物学」の過去、現状に関する本である。
・ゲノムがデジタル情報化すた。
・ゲノム編集ツールの「CRISPR-Cas9」ができたことによりゲノム編集の効率、精度が格段に上昇した。
・DARPAが合成生物研究の多額の研究資金を提供している。
・軍事利用、民間利用の境界線は難しい。
・火星で放射線に耐えていけるような人間も合成できるかもしれない。
・倫理の話は、難しく結論はでない。
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本:会社を変える分析の力

2018-07-07 20:31:16 | Weblog
題名:会社を変える分析の力
著者:河本 薫
ポイント:
データ分析も基本的に
①現場を良く見る
②現場に役立つ分析をする
③結果としてビジネスに貢献すること
④ビジネスサイドに理解できるようにプレゼンする
⑤投資効果を明らかにする
⑥バックヤード分析屋にならないように
⑦現場に寄り添って、分析結果が役立つことを一緒に確認する。
⑧細かい分析屋にならない。シンプルベスト
⑨あったらいいなではなく、絶対やらなくては、を証明するか、そちらに誘導する
⑩ビジネスの世界の中に、分析屋は居る。
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本:「量子論」を楽しむ本

2018-04-05 14:45:05 | Weblog
題名:「量子論」を楽しむ本
著者:佐藤勝彦
発行所:株式会社PHP研究所

この本は、量子論を数式なしに面白く解説している。

・量子論はミクロの世界に始まって自然界全体の仕組みがどうなっているかを表した「考え方」や「思想」。一方で量子力学は、量子論に基づいて物理現象を記述するための「数学的な手段」。
・光がエネルギーを受け渡す単位がh入.これが量子。電子についても「量子」というものを考える。
・ボーアが古典物理学と量子物理学をつなぐ橋渡しをした。
・電子自体が薄く広く広がって存在していることはない。観察すれば、必ず点状の粒子として観察される。
・波動関数のψ(プサイ)の絶対値を二乗したものは電子がその場所で発見される確立に比例する。
・「一個の電子がA点にいる」状態と「同じ一個の電子がB点にいる」状態が、同一の電子の中で重なり合っている。これが重ね合わせの概念。英語ではsuperpositionという。ポジションがスーパーになっている。
・私たちに見られる前の電子とみられた後の電子の様子を理解しようとする解釈方法をコペンハーゲン解釈と言う。観測される前の電子は「重ね合わせ状態」であるが観測すると、「波の収縮」が起きて電子は一か所で発見されるという解釈をコペンハーゲン解釈と言う。
・一個の電子の中で二つの状態が重ね合わさることにより、一個の電子自身が干渉して干渉縞ができる。電子は粒子と言ってよいが、波としての性質も併せ持っている。普段の生活でそういうことを経験しないのは、物質の質量が大きくなるほど、物質波の波長は短くなり観察が難しくなる。
・人間が見るためには光をあてなくてはならない。光のエネルギーによってミクロの物質が動いてしまう。見前の状態としては見れない。
・ハイゼンベルクの「不確定性原理」->「位置」と「運動量」を測定するとき、両者を同時に一つの値に確定できない。避けられない不確かさが残る。
・量子論は物質や自然がただ一つの状態に決まらず、非常にあいまいであることを、そしてそのあいまいさこそが自然の本質であることを我々に示している。
・多世界解釈という考え方がある。「猫が生きている世界」と「猫が死んでいる世界の二つが並行して存在するという考え方。
・真空は何も存在しない「無」の空間ではなく、そこでは粒子と反粒子がセットになって生まれたり、消えたりすることを絶えず繰り返している。
・ホーキングは虚数の時間が本当に存在すると言っている。



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本:量子コンピュータが人工知能を加速する

2018-03-11 14:47:50 | Weblog
著者:西森秀稔
   大関真之
発行所:日経BP
主に量子アニーリングについて書かれている本。D-Waveの現状などがよくわかっておもしろい。
・最適化問題を解くのには、最適化問題を「イジング模型」で最もエネルギーが低い状態(基底状態)を探す問題に書き換える必要がある。イジング模型とは、量子ビットのように「0」と「1」という2つの状態を持つものが格子状に並んでいる様子をモデル化したもの。
・横磁場をかけるのは「量子トンネル効果」により、効率よくエネルギーが最も低い状態を探し当てることを期待している。
・一方確率的な探索によって良い解を探すのが「シミュレーテッド・アニーリング」
・量子ゲート方式の量子コンピュータは「ビット」を量子ビットで作り、それを組み合わせて計算する。ところが量子ビットは「0」と「1」の重ね合わせ状態を作らなければいけないが、ごくわずかなノイズによって簡単に壊れてしまう。
・量子ビットが重ね合わせ状態を保っていられる時間のことを「コヒーレンス時間」というが、これを長くする努力が必要。ニオブ製にしているのはこのため。
・D-Waveマシンが従来型コンピュータに比べて圧倒的に早く問題が解けるのは限られた条件のもとである。報道では1億倍速いと言われている。
・D-Waveでは「キメラグラフ」を使っており、量子ビットの間がすべて接続されているわけではない。この制約により解ける問題にも制限が出てくる。
・Googleはより長いコヒーレンス時間を持つマシンを開発しようとしている。コヒーレンス時間が長ければ、量子ビットが安定性を保てる時間が長くなる。
・まず横磁場をかけることにより、「0」であり「1」でもあるような奇妙な状態を取るようになる。これを「量子ゆらぎ」が生じていると表現する。時間の経過とともに横磁場を弱くしていき、同時に量子ビットの相互作用を強くしていく。こうして最短経路の探索が始まる。その間に横磁場の効果で「0」と「1」の間をゆらいでどちらが良いか探す。最後に横磁場をゼロにすると量子ビットの「0」「1」が確定し、それが最短経路を示す答えとなる。降った雨が自然に低い盆地に集まるのと似ている。これを「焼きなまし」と呼ぶ。
・AIで学習した内容を試しに出力させることを「サンプリング」と言う。D-Waveはサンプリングには使える。
ソフトウェアの準備が行われつつある。普通のコンピュータを使うのとあまり変わらない使い勝手で実際の最適化問題を解けるように。言語、アプリ、UIの開発が急速に進められている。
・米国では5年後には、量子コンピュータの一大産業が立ち上がる可能性もある。
・量子コンピュータは電力の省資源に役立つ可能性もある。絶対零度と言っても小さなチップを冷やすだけである。現状は世界中でITが消費する電力は、世界の発電量の10%に相当すると言われている。量子ビットを冷やす電力はスーパーコンピュータ京の500分の1
・D-Waveマシンを利用するためには、組み合わせ最適化問題を、量子ビットとその相互作用の組み合わせにマッピングしなければならない。そのソフトを開発しているのが「1Qbit」というベンチャー企業である。(カナダ バンクーバ)いくつかの部分に分けて計算しあとで統合するようなこともできるらしい。
・シングラリティーは来ないだろう。量子コンピュータにより効率よく学習させた人工知能であっても、その学習方法そのもののアルゴリズムを作るのは人間だから。
・海外の研究者のすごいところは、利用範囲が最適化問題に限られていても、ともかく作ってみて商用マシンとして世に送り出し、社会からフィードバックを得るところである。そしてさらに改良する。
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本:陸王

2018-02-04 18:07:33 | Weblog
題名:陸王
著者名:池井戸 潤
発行所  集英社
面白かった。久しぶりに小説を読んだ。
経営と言うものはいつまでも未完で、一歩進めば、次の難問がやってくる。そのことがつらく楽しく書かれている。
そして情熱と諦めないことが必要であることを、しっかり理解できる。
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最先端の人だけが知っているディープラーニングのひみつ

2018-01-03 16:50:51 | Weblog
題名:最先端の人だけが知っているディープラーニングのひみつ
著者:清水 亮
発行所:株式会社KADOKAWA

ディープラーニングをちょっと斜に見ながらの専門家との対談本。
著者ご本人がプログラマーでもあり、ある意味、専門家同士の対談になっている。
・今のコンピュータはGPUにしても電力くいすぎ。
・最近はコンピュータに話しかける人が多い。
・人間の意識は、後につけた辻褄あわせ。最初からあるストーリではない。
・意識は一連の情報をエピソード として圧縮・記憶 する ため の装置 である。エピソード 記憶 できる 生物 が意識を持つ必要がある。
・学習を続けるとカエルくらいにはなる。餌を見て自律的に動ける。
・褒めてあげると餌をもらえるGoogleのAIは褒め上手になった。
・結局、意識は受動的。意識は脳の中に分散している可能性が強い。(受動意識説)
・蟻の2割が働かないと言われているが実は働かないのではなく、想定外のことが起きた時に集団を守るためにランダム行動をしている。皆が同じことをやっている組織は想定外事象に弱い。
・ディープラーニングには般化能力がない
・人間なら交通事故に合いそうになったら覚えているが、ディープラーニングは沢山犯しているミスのうちのひとつであり、
重みづけがされない。全部がフラット
・自分が危機に合ってドキっとするようなAI研究が必要。
・人間はホルモンの状態が変わると脳波が変わる。脳波というのは、マイクロボルトの電圧。
・人間の心はすべて電気信号。
・ディープラーニングにも、男と女があったほうが良い。
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本:リクルートのすごい構創力

2017-11-28 15:55:53 | Weblog
題名:リクルートのすごい構創力
著者:杉田 浩章(ボストン コンサルティング グループ日本代表)

リクルートがなぜ強いのか、について書かれている本はたくさんあるが、この本はその総集編みたいな本だ。
以前、リボン図の解説も読んだが、この本ではリボン図が「社会的な意義」にまで及んでいると書かれている。
最近のインディードの買収まで言及されていておもしろい。
<トピックス>
・外部にディスラプトされるくらいなら、自らディスラプターを抱えてしまえ。Indeedの件を指す。
・その「不」は、本当に世の中が解決を求めているものなのか、既存の産業構造を変えられるか、「不」の解消は収益につながるのか
・「市場規模」「ユニークか」「志があるか」
・まずMVP:Minimum Viable Productを作成する
・財布まで見えること、新サービスを買ってもらうということは、何かほかの支出を削らないといけないので。
・オペレーションにかかるコストが大きければ、「勝ち筋」とは言えない。
・KPIに必要な条件。1.目標との整合性、2.安定性(検証しやすく、継続的であること)、3.指標がひとつか二つのである単純性、これを定めたら他の要素は捨てる。
・「型化」されること、言い換えると「念仏」にまでになること。例えば「コア商圏、飲食、居酒屋、1/9ページ、3回連続受注、20件訪問」。これはホットペッパーの例
・リクルートのヨミ会。「なぜを解き明かす会議」、なぜ今週売れたのか/売れなかったのか、何が足りていれば買ってくれたのか、もっと提供価値をあげるには、、、、、
・SUUMOの「ラジオ体操」と呼ばれるマニュアル冊子は3冊にも及んでいる。情報量が多いだけでなく、「こういう時にはどうするか」までが記載されている。
・営業では、ロールプレイングも徹底して行われる。
・「Airレジ」は、テーブルごとの注文の入力からレジでの会計情報までの情報管理を行う。どのテーブルが空いているかの可視化が行われ、在庫化することができる。これをWEBと連動させればリアルタイムでの予約管理ができる。
・Airレジの利用状況をリクルートの本部側で把握し、「スムーズに使いこなせている」「Airレジの使い方を試している段階だ」「使い方に引っ掛かりを感じて、離脱しそうだ」を分析する。この情報をコールセンターに回して、顧客にコンサルする。
・リクルートでは、営業を「単に追い込む」だけではなく、実現するために必要なリソースを投入したりもする。
・マネージャ/経営者にとっては現場の能力を最大限に伸ばすために何をすべきかを考え、必要なリソースを投入することが一番のミッション。
・ホテル情報の「じゃらん」は、旅館・ホテル情報を掲載する広告モデルであったが、紙ではなくWEB媒体となると同時に、ビジネスモデルを再考した。その結果、予約までできるサービスとした。これによって、カスタマーから見れば予約までできるサービス、クライアントから見れば、成約時に支払う成功報酬モデルとなった。
・上記のように、顧客企業のビジネスプロセスに深く入り込み、ビジネスモデルを進化させるところにまで、提供価値を大きく広げている。
・人事評価の「イノベーション項目」。これは、期初に想定していなかったような革新的な結果を出した場合の「加点」である。担当企業への担当サービスの売上が非常に高かったというだけではなく、業界の「不」をどのように解消したかなども含まれる。
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本:決算書を読む習慣

2017-10-23 16:18:39 | Weblog
題名:MBAより簡単で英語より大切な決算書を読む習慣
著者:シバタナオキ
発酵:日経BP社

題名に惹かれて読んだ。だがほとんどは知っていることばかり。
B2C企業のビジネスモデルの復習にはなった。
M&Aに関する部分は、どういう会社がどういう会社を買ったら良いのかを勉強することが
できた。これは収穫になった。
財務諸表分析も併せて書いてくれると、私としてはさらに参考になったであろう。
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本:じわじわ死ぬ会社 蘇る会社

2017-10-12 13:14:19 | Weblog
題名:じわじわ死ぬ会社 蘇る会社
著者:NTTラーニングシステムズ(株)
すごい題名の本。上巻を読んだので、この下巻も読んだ。
会社変革に際して、ぶち当たる課題、イニシアティブのとり方、直ぐには出ない結果などが実体験をもとに
リアルに描かれている。コアチームの作り方、経営者が陥りやすい罠などがとても参考になる。また
やっても効果が出ない長いトンネル、少し見えてくる兆しとはどんなものか、は知っているか否かによって大違いだと思う。
中心人物の動き、入ったばかりの社員の2年間くらいの折々の日記、プロの解説が同時進行する3ストリームの書き方も
おもしろかった。
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量子生物学を学ぶ

2017-09-15 16:17:33 | Weblog
題名:量子力学で生命の謎を解く
著者:ジム・アル=カリーリ、ジョンジョー・マクファデン
訳者:小川 淳
発行所:SBクリエイティブ株式会社

量子生物学の進展、現状を詳しく紹介している。1950年代から2014年くらいまで。
我々、人類が量子力学を知り、それを応用し始めたのは、20世紀後半。
バクテリアは40億年近く前から量子力学を応用しており、光合成や人間の体内の酵素も量子力学の応用と考えないとつじつまが合わない点が多々あるようだ。
「量子の重ね合わせ」、「量子のもつれ」「量子トンネル効果」を植物、動物、微生物が利用している。
そして人間の意識には。。。。
・我々の見ている物体は表層。マクロ物理である。
・その中では、熱陸学的な動きがされている。ランダムなほうこうを向いてつねに動き回っている分子によって、量子の不気味さはすべて消し去られてしまっている。それを「無秩序から秩序へ」と言う。
・それとは異なり量子力学は少数の秩序だった量子が生命体全体に影響を及ぼす「秩序から秩序へ」となる。
・細胞の中でコヒーレントな状態が作られるとはだれも思っていなかった。「コヒーレント」とは原子が同時に二つの場所にあり、広がった波のようにふるまって、同時に二つ以上の状態の重ね合わせとして存在する、そのような状態をすべてひっくるめて言っている。
・生物内でコヒーレンスを保つために、2種類の分子ノイズが使われている。1つめは、比較的弱くて小さい「ホワイトノイズ」、2つめはわりとやかましい「特定の振動数領域」に依存している。これが絶対零度でなくともコヒーレンスが起こる理由らしい。
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