ふしょうなブログ

ご不要になった詩は粗大ゴミでお出しください

どうしても書かざるを得ないこと

2006年02月22日 13時00分09秒 | 詩に関わる話
どうしても書かざるを得ないこと


 今回の恋愛詩に関わる幾つかの記事、コメントの中で「甘ったるい恋愛詩は読みたくない」と言い放っている方々が見受けられる現状に私は憂慮の念を示さざるにはいられません。

 たとえば、パソコンの前で現代詩フォーラムを眺めながら「なんだ、くだらない作品を投稿しやがって」と思われることは読み手として当然に自由な権利ですが、公の場所で、それを公然と言い放つことは例え緩やかであっても、ある種のコンセンサスを形成し、やがてそれは言論弾圧のベクトルとなって「表現の自由」を侵害する可能性があることを詩に関わる者として私は看過出来ません。
 
 しかも、非難の鉾先は、物言えぬ弱い立場の若い女性に向けられています。彼女達だって真剣に自らの想いと向き合いながら詩作に取り組み、衝き動かされるようにして投稿されているのです。彼女達の一大関心事である恋愛というテーマに取り組むことは、若いうちから死を弄ぶような詩を書くことより、よほど健全的で好ましいことだと私は考えています。そんな彼女達の純真な心を土足で踏み躙るような言動を、どうしても看過出来ません。

 なんだ些細なことを大げさにと思われる向きもあろうかと思いますが、総ての言論弾圧は些細なことより始まっているのは歴史を紐解くまでもない明白な事実です。また、戦後詩の原点は「表現の自由」を守ることであった筈です。

 詩に関わるものとして「表現の自由」を守ること、「表現の自由」を侵害する動きの萌芽に鋭敏であるべきことを決して疎んじてはならないと、ここに意思表明する次第です。

 また詩に関わる総ての人は常に平等であり、互いに尊敬し合うこと、紡がれた作品に対して暖かい眼差しで接すること、忘れてはならないと考えます
 

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2 コメント

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なんとなく ()
2006-03-01 22:23:29
 あのころ恋愛に関する詩の投稿が凄く増えましたね。

Yockさんも燃えてるなとは思いましたが、こちらで決意表明されてたのですね。

 あそこでは誰かの投げかける批評に、投稿される詩の流れが左右される。みなさんやはり外からの目が気になっているんだと言う事が判り、逆に少し安心もしました。
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投稿する理由 (Yock)
2006-03-01 22:34:23
 卓さん、こんばんは♪

 現Fではお世話になっています。

 恋愛詩問題はとりあえず大人の判断で終結した(させた)感じです。まあ行き違い、スタンスの違いだったようですし、白黒決着がつくような問題でもありませんし(まあ、世の中総てそのようですが…)



さて、外からの目が気になる、うん、現Fなりに投稿するのは他の方々の詩の中に自分の詩を置いてみる、読んで欲しい、そして詩を作品として昇華させるために投稿するだと思います。

そして、それらは他人という鏡を通して詩を、自分を見つめてみたいという欲求のあられだと思います。



だとしたら、やはり常に外からの目が気になるのだと思います。自分の好き勝手に詩を書き投稿できるなら、それはそれで幸せだと思います。でも、他人という鏡を通す以上、見栄え、映った感じを気にするのは当然の成り行きで、それにより現Fでのニーズに合わせた詩風を気にしたりするものです。



自分を磨くこと、それはやはり他人を通してのみ成し遂げるような気がします。



卓さんの作品、いつも楽しみにしています。

これからも頑張ってくださいね



ではでは♪

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