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ふしょうなブログ

ご不要になった詩は粗大ゴミでお出しください

豚飼いの歌について

2005年08月21日 20時52分02秒 | 詩の背景

 裸婦像と同様に世田谷美術館を訪れた際に作詩したものです。やはり詩に関わる者はネタ探しに書を捨て街へ出ないといけないようです。

 さてさて、肝心のゲント美術館名品展ですが、ベルギーの古都ゲント美術館に収集されている80作家による絵画及び彫刻のうち125点が年代順というか傾向別に提示されています。(傾向順とは新古今主義からシュールレアリスムまでのことです)
 その中でYockの目にとまったのがジョージ・モランドの「豚飼」と言う絵画でした。印象はやたら暗い雰囲気でフランドル地方の重苦しい景色のような作品です。

 絵を見た瞬間に「へえ、豚飼いねえ、これは良いかも♪」てな感じで豚飼いをモチーフに詩を書いてみようと即断しました。タイトルは当然羊飼いの歌をもじって豚飼いの歌です♪落合さんの詩に端を発しフォーラム内で何作か競作のように「羊飼いの歌の詩」が投稿されてますしね。

 実際に詩を書き進むうちに「君」と呼びかける豚が、だんだん豚から離れていくのを感じはじめました。なにやら豚が何かに、何かが豚へ変身したような気配です。フォーラムに投稿した際、kwさんより「君」は「何を指すのか混乱する」とご指摘があったように、Yock自身のなかでも、確かにそんな混乱が起きていました。

 結局、豚は魔術(魔法)により豚にされられた王妃かなとの思いに行き着きついた訳です。なぜなら、豚飼いはギリシャ神話にも登場するぐらい古典的な業のようですしね。(アンデルセンの童話に豚飼い王子という作品があります。でも、ストーリーは全く異なるようです。)

 締めくくりは、そんな童話のような含みを持たせた事もあり、輪廻転生の気配を漂わせてみました。(そのまんまかも(苦笑))

 いずれにしても人に食べられてしまう豚の運命のはかなさ。その運命に抗う事無く、限りある命をまっとうする豚の「けなげさ、いじらしさ」みたいのが、この詩を読まれた方に少しでも伝わればなと願っています。


(あとがき)
 思いつきではじめた自詩の背景説明ですが結構大変だなと実感してます。でも、「そのうち慣れるのかも」と自身に言い聞かせ、もう暫く続けてみます

(備考)
1.青字の個所はリンク先へ飛ぶようになっています。
2.この記事を作成するにあたってhokuto77さんの記事を参考にしました。
  (ありがとうございます♪)
  リンク先は
  http://blog.livedoor.jp/hokuto77/archives/25039313.html#comments
3.豚飼いの歌
  http://blog.goo.ne.jp/yokozar/e/b2e4f6209cfa2b02e4419a8e9aa0ceb9
4.世田谷美術館
  http://www.setagayaartmuseum.or.jp/


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裸婦像について

2005年08月20日 21時08分48秒 | 詩の背景

 この詩は現代詩フォーラムの大先輩青色銀河団さんの「瀧口修造-夢の漂流物」展のススメに触発されて砧公園内にある世田谷美術館を訪れた際に見かけた裸婦像をモチーフとして作詩したものです。

 銀河団さんの拝見された展覧会は残念ながら終了していました。でも、丁度良いタイミングで「ゲント美術館名品展」が開催されており、かなり涼しい美術館の中での絵画鑑賞と洒落込むことができました。展覧会の様子については、「豚飼いの歌」の背景説明でお伝えします。

 さて、Yockの見かけた裸婦像は添付した写真の通り、実際はさほど豊かな胸であった訳ではありません。そこは詩という事でご勘弁を。でも、奇妙な感じでバランスを取っており、この残暑の中で疲れそうって思ったのは確かです(笑)で、眺めているうちに、この詩が浮んだ次第です。

 6行目の「時代の息吹を君は背中で感じとるのか」 については、初稿では「芝の息吹を君は背中で」としたものをそれでは、あまり詩らしくないと感じ「時代の息吹を君は背中で」としました。また、フォーラムに投稿した際、kwさんより、この行の終わりに読点が無いと鋭いご指摘を頂戴しました。たしかに、ここは読点をつけるか、あるいは疑問符、感嘆符でも付けようかとかなり悩んだのですが、結局何も付けませんでした。結果的として、フォーラムの作者欄にてコメントしましたと通り大正解だったようです。それから、普段なら登場人物を君と僕にするところを、この詩では登場人物を「裸婦像=君」だけどし、kwさんのおっしゃるように傍観者の立場を今回は取りました。

裸婦像のURLです。

http://blog.goo.ne.jp/yokozar/e/da0989003f604427cea1a0cd97f0fcd8

 

 


 

 


返歌集について

2005年08月19日 10時37分32秒 | 詩の背景
 現代詩フォーラムで大変お世話になっている落合朱美さんの秀作にお礼の意味を込めて返歌しているのですが、何となく振り返ってみると結構な数となりました。そろそろ落ち葉の季節もひたひたと忍び寄ってきそうな気配を感じますので、ひとまとめとしてみました。

 やはり、元詩、元歌が優れていると返歌もそれなりに綺麗にまとまったようです。

 落合さんの作品は現代詩フォーラムもしくは、ホームページ「お昼寝の時間」でご覧になれます。是非、ご一読をお願いします。

 お昼寝の時間へのリンクはお気に入りに設けてありますので、そちらからどうぞ

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