歌舞伎見物のお供

歌舞伎、文楽の諸作品の解説です。これ読んで見に行けば、どなたでも混乱なく見られる、はず、です。

「二人道成寺」ににん どうじょうじ

2013年04月27日 | 歌舞伎
「京鹿子娘二人道成寺(きょうがのこ ににん むすめどうじょうじ)」が正式かもしれませんが、
普通は「二人道成寺(ににんどうじょうじ)」と呼びます。

中味は、まあ、ふつうの「道成寺」とほぼおなじです。
全体の構成も長唄の文句も同じです。
「二人道成寺」なので、同じ振り付けですがふたりで踊るところだけが違います。
「京鹿子娘道成寺」の解説は=こちら=です。

一度にキレイなお姉さんをふたり見られて得な場面もありますが、
かわりばんこに踊る場面もあるので「引き抜き」の見せ場が減って、そこは損です。
道成寺には違いないのでふつうにご覧いただいていいと思います。

チナミに、「道成寺」で踊るおねえさんの名前は「花子」。
「二人道成寺」のときは「花子」と「桜子」です。

レアなバリエーションとして、3人で踊るのがあります。
この場合は「梅が枝(うめがえ)」「松が枝(まつがえ)」「桜木(さくらぎ)」になります。
まず梅が枝と松が枝が出てきて、まんなかに桜木がセリ上がってあとは順番に踊るそうです。
上方で前は出たそうですが、近年はみかけません。

=「京鹿子娘道成寺(きょうがのこ むすめどうじょうじ)」=を読む

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