歌舞伎見物のお供

歌舞伎、文楽の諸作品の解説です。これ読んで見に行けば、どなたでも混乱なく見られる、はず、です。

3分あらすじ「矢の根」

2016年01月04日 | 3分あらすじ
見る前に3分で読む用のあらすじです。

・「矢の根」というのは矢のうしろのほうじゃなく、先端のとがったところのことだよ。
・主人公のごっついお兄ちゃんは歌舞伎界では定番の有名キャラで、父親の敵を討とうとしている。
・いまは潜伏中で貧乏だけど、砥石で矢の根を研いでいつでも敵を射殺せるように準備している。
・お正月なのでおせち料理との語呂合わせで、がんばって敵を討つぞみたいな台詞を言う。
このへんは動く五月人形みたいなもんなので意味わかんなくても見てれば大丈夫。
・知り合いの唄のお師匠さんが年始のあいさつに来る。これは役者さんのところに来るのと主人公のところに来るのと両方の意味でやっている。
・主人公がお酒をすすめるけど、お師匠さんは必死で断って帰っていく。主人公酒癖悪いらしい。
・おみやげに持ってきてくれたのは宝船の絵。これはおめでたい。わーい。
・さっそく飾って、初夢を見ようと横になる。寝る。
・夢の中にお兄ちゃんが出てくる。お兄ちゃんも強いんだけどやさしそうな感じ。
・お兄ちゃんも一緒に敵討ちの準備をしているのだけど、敵の屋敷に偵察に忍びこんだら捕まってしまった!! 命が危ないので夢で知らせて来た。
・あわてて目を覚ました主人公。すぐに助けに行かなくては。
・貧乏なので馬がない。ちょうどそこに、初荷の野菜を馬に積んだお百姓さんが通りかかる。
・ほんとはダメなんだけど緊急事態なので、お百姓さんの馬を奪い取って乗って、
ムチがないから大根をムチにして走って退場する。

おわりです。

詳しいのは=こちら=です。


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