トリマー建築家レポート

トリマーで建築家。2つの視点から見える世界を案内します!

リニュアルオープンした都美術館

2012-07-24 17:29:37 | デザイン
4月にリニューアルオープンした都美術館に行ってきました。



内装がおしゃれな感じに。

ミュージアムショップ


「生きるための家」展


フェルメールの絵も見たかったのですが、とにかく混んでる!
炎天下の1時間待ちに断念しました。

素敵そうなカフェにも寄りたかったのですが、行列。。。

また、今度!ということにしました。

上野の公園は久しぶりだったのですが、
このカフェと、スタバのカフェが出来ていました。


知らないうちに、ずいぶんおしゃれになっていた上野でした。
パンダも見に行きたいです。
 



福島第二シェルターの猫シェルター見学

2012-07-09 22:30:29 | 
福島第二シェルターで犬シェルターのお掃除・お散歩ボランティアを終えた後、
猫シェルターの見学をさせてもらいました。

前回の犬シェルターのボランティアについてのお話はこちら>>>

犬シェルターと同じく、通路の両側に各猫のスペースが並んでいます。

一つの通路に片側11列くらい並んでいました。
廊下は2つなので、11列×4列くらいですが、一部は、作り付けのスペースではなくケージが置かれていたり、未使用のケージが置かれているスペースもあったりと、全部で何匹いるのかは判りませんでした。


通路に入ったとたん、みんな「ニャ~、ニャ~」と撫でてほしいと寄ってきます。


長毛種もちらほら。


ひとつのスペースは、上下に扉があります。
中にはステップがあり垂直方向に運動ができるようになっています。

でも、意外と太目の猫が目に付いたので、運動不足なのかもしれません。

通路には、猫草やお手製の穴のあいた段ボール箱などが置かれていて、
ときどき出して遊んでもらっているみたいです。

この猫は、犬シェルターの県内からのボランティアさんに遊んでもらいました。

猫シェルターの猫のお世話は、専属の方がいるようです。
私がボランティアに訪れたその日は、猫シェルターへの振り分けはありませんでした。

どの猫も飼い主さんが判明していて、見た目もキレイ。

犬シェルターに小型犬が2頭だけだったので、
中型・大型犬と避難先で暮らすのは難しいのだろうと思っていたのですが、
小さな猫もこれだけたくさんいるということは、
大きさにかかわらずペットと暮らせる環境にないのでしょうか。

1年4か月経った今、

福島第二シェルターの犬と猫達に会って、
その先にいる飼い主さんである被災した方々の状況が改善していないという深刻な事実を目の当りにした気がしました。
いつか迎えに行こうという希望から、譲渡というあきらめに変わったのであれば、ほんとうに悲しい。
未だに目途が立たない残酷な日々。

猫は元気に見えたけれど、

やっぱり、はやく飼い主さんの元へ返してあげたい。






現地ボランティアを必要としている福島第二シェルター

2012-07-05 00:23:38 | 

2012年7月4日、良い機会を得て、
福島第二シェルター施設(福島県田村郡三春町)でボランティアをしてきました。
人手が圧倒的に足りてないという犬のシェルターで、掃除や散歩をすることが目的です。

東京と埼玉からの5人で車に同乗し福島へ。
錦糸町に朝6時集合し、そのあと埼玉組を7時にピックアップ。
午前10時前に福島第二シェルター施設に到着しました。


福島第二シェルター施設は、犬と猫のシェルターです。


施設の周辺は緑が多く住宅が周辺にあり、小川?のせせらぎが聞こえるのどかな風景。


建物の左わきから裏側へ回ると、石巻からのコンテナがありました。
一つは物資の倉庫。一つは、ボランティアなどの控室です。


コンテナ横には、半屋外の犬の係留スペースがあります。
床はコンクリートに塗床です。特に排水の水勾配はついていません。



ボランティアの活動時間は、10時~3時と決まっています。
開始前にミーティングがありました。
現在の収容頭数は、70頭。
5月頃の約90頭よりだいぶ減ったようです。
第二シェルターは、飼い主が特定されている犬がほどんどで、譲渡希望の方と譲渡不可の方がいます。
だいぶ減った理由は、譲渡希望の方が少し増えたという理由でした。

スタッフの方は、獣医師1名のほかに7、8名いらっしゃいました。
犬の頭数に対して、スタッフ・ボランティアが共に少ないからだと思いますが、4名増員したとの事。
ボランティア参加者は、県外から参加の私達4名と、地元から4名、東京へ避難中で地元にきた方が1名でした。
平日にしてはボランティア数が確保できた方で、1名の時もあるようです。

ボランティア活動内容は、大まかに、午前中は犬舎の掃除、午後はごはんとお水やりとお散歩です。
お昼休憩は40分はいります。

建物の内部に入ると、犬舎が、天井はつながっていますが3ブロックに分かれています。
写真奥から3つの引き戸がそれぞれのブロックの入口です。

一つのブロックに26犬舎(左の列13+右の列13)。

1頭分は、扉とその右下にあるフードボウルの取り出し口の幅です。
内側のスペースは、推測ですが1.1m×1.7くらいでしょうか。
扉に犬のデータや注意事項などが貼られています。
中には「キケン」と赤いテープが張られた犬も…。


1ブロックづつ、皆で流れ作業により掃除を進めていきます。
まずは、犬舎の掃除をするために、1ブロック分の犬を半屋外スペースに係留します。
スタッフがリードをつけ入口でボランティアに渡し、ボランティアが係留スペースに次々と連れて行きます。
犬舎内での排泄を我慢している犬たちは、この係留スペースへ連れて行く途中で何度もおしっこをしています。
ほとんどが、中型犬、大型犬の雑種です。ゴールデンや柴犬、ビーグルもいました。
小型犬はチワワの2頭のみ。
かなりどの犬も引きが強いのですが、係留すると人懐っこい顏で甘えてきたりします。
つかの間の解放で嬉しそう。

係留が終わったら、手分けして、
犬舎内の毛布などをどかし、犬舎内の新聞紙を捨て、ボウルに入った水を捨てます。
ボウルは回収され、スタッフが内壁を消毒し、それをボランティアが雑巾で拭いていきます。
新しい新聞紙を引いて、毛布などを元に戻して、
半屋外スペースに係留していた犬を逆の手順で戻します。

これを3ブロック分、繰り返します。

今日は天気が良かったので、とにかく汗だく。
お借りした長靴にビニル手袋、マスク姿だったのですが、汗を拭く手段がなく汗が目に入って痛かった…。
臭いや飛び散る毛、雑巾拭きも重労働だったのですが、とにかく目が痛い。
私は、準備不足でした。

お昼休憩をはさんで、午後は犬の散歩。
たまたま半数近くが、予防接種をしたという事で、残り半数の散歩をすることになりました。

施設の敷地内を1周します。


けっこう広く周りは緑いっぱいなのですが、ほとんどがアスファルト。
炎天下の1時台…。
ゆっくり散歩してあげたいけど、かえって酷になってしまうキケンを感じました。

木陰のある緑地になっていたらいいのですが…


私が3頭目に散歩した犬。
黄色バケツは、ところどころにおかれた飲み水です。


私が4頭目に散歩した犬。
みんなお散歩のときにうんちをします。


私は4頭で終了しました。所要時間約40分。
予防注射がなければ倍の時間がかかったことになります。
1頭あたり10分。
中型、大型犬にとっては短いお散歩タイムです。
このお散歩タイムと掃除の時の係留スペースへ行くとき(といっても50m位?)のみが運動の時間です。

散歩の途中で敷地内を観察すると、支援物資の置き場や倉庫が複数ありました。
物資は足りているように見えました。

半屋外スペースに山積みされる物資(ケージなど)

捕獲用のケージでしょうか?たくさんあります。(新品?)


散歩が通常より早く終わったので、半屋外スペースの床を掃除しました。

その後、ごはんの配布、各ブロック内の通路の清掃、水やりを行いました。
食べ終わったごはんのボウルに、じょうろで水やりします。


以上でボランティアの行程は終了し3時頃に解散となりました。

ほんとにボランティアが少ない日は過酷だと思います。
毎日やってる女性ばかりのスタッフは体がキツイに違いない。
掃除が大変すぎて、とにかくどうやって掃除を終わらすか…
それが大きなウエイトを占めているように見えました。

誤解しないでほしいのですが、もちろん誰もが精一杯やっていらっしゃいます。
犬の性格を把握し名前も呼んでいました。

とてもきれいに整頓されているキッチンスペース


3ブロックある犬舎(計78推定)で足りない頃は、廊下にケージを並べて利用していたそう。
整頓されています。


一方、人とコミュニケイトする時間と散歩の時間が極端に少ない犬。
みんな換毛期で、背中には毛が浮き上がっています。
実は、チャンスがあったらブラッシングしたいと思い道具を持って行ったのですが、
まったくなかった…。

グルーミングの状況についてお聞きしたところ、
まずは、今回参加させてもらった日常業務をこなせる人数のボランティアが確保できた上で、
それ以上にトリマーなどが来た場合は、グルーミングを行えるようです。

 

日常的に人手が足りていれば、、、

もっと遊んだり、グルーミングしたり、掃除以外の事をケアする余裕が出来るのに。

人手が足りない事が残念に思えました。


今回のボランティアを終了するまでは…

第二シェルターには、飼い主がいる犬がほとんどだと聞いていたので、
譲渡せずにいつか迎えにくる飼い主がいることは幸いなのだと思っていました。

その理由は、都会での犬の保護活動では、飼い主持ち込みや、迷い犬がほとんどという、飼い主がいない犬ばかりなので、飼い主がいる事は救いなのではないかと思っていたからです。

でも、ここ最近、譲渡希望の飼い主さんが増え、実際、複数の犬が新しい家族と一緒に第二シェルターを後にしたという話を聞いて、
人とコミュニケイトする時間や散歩の時間が極端に少ない状況と、

一般家庭にいることの犬の幸せとを比べると、

譲渡せざるを得ない飼い主さんの決断が、正しいように思えました。

いつか迎えにいくという希望と、いますぐ犬を幸せにする決断

どっちも飼い主の気持ちを考えると辛いものがあります。

 
 
※写真は許可を得て撮影させてもらいました。

とても長くなってしまいました。
続きは次回。
(猫シェルターと寄り道話を予定してます)


<ご案内>ボランティア希望の方はこちらへ

福島県動物救護本部
http://www.pref.fukushima.jp/eisei/saigai/volunteer/volunteer.htm

福島第一シェルター(飯野町)
福島第二シェルター(三春町)

※事前申し込みが必要です。サイトをご覧になりお問合せ下さい。