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トリマー建築家レポート

トリマーで建築家。2つの視点から見える世界を案内します!

福島の動物たちをめぐるツアーに参加しました

2014-03-08 07:30:34 | ペット
先月、福島の動物たちをめぐるツアーに参加しました!

犬と猫と人間と、牛。もくもく訪問ツアー in ふくしま

と、題されたツアーは、ドキュメンタリー映画「犬と猫と人間と2」の上映会&トークイベント、そして、映画に出てきた犬猫シェルター2箇所と牛の牧場をめぐりました。


トークイベント

映画「犬と猫と人間と2」は、やはり泣きました(/ _ ; )

かけがえのないペットを失った飼い主さんの悲しみや愛情、なんとか自分を納得させようとする姿…
ペットを探しつづける人…
ペットに再会した人…
弱っていく牛をほおっておけなかった人…
サバイバル生活を余儀なくされた犬猫に手を差し伸べる人…

人も動物も生きようとしている。
それぞれが精一杯生きる姿に心打たれます。

動物好きなかたなら是非見てもらいたい映画です!


映画に出てきた民間シェルター・リスタを訪問


とてもきれいでした。
お散歩も十分してもらってるみたいです

ツアー2日目には、映画に出てきた牛の牧場・希望の牧場へ。
希望の牧場は福島第一原発から14キロの所にあります。
途中の風景は、何もない平地の所々に瓦礫の山や除染した袋が。
海が見えました。
除染する作業員や建機も見かけました。

町の建設会社の壁には、除染作業員募集のポスターが。
家屋も部分的に崩壊していたり、ボロボロのまま。

やっとついた牧場

牛が350頭くらい。みんな痩せ気味。

放射能汚染された牧草などがエサに

食肉になるはずだった牛たち

大切にされているフクちゃん

のどかにまどろむ牛の向こうには無人と化した集落や第一原発の排気塔が見えます。

ほんとうに、のどかで気持ち良い場所でした。
だけど、現実は、見えない放射能があり(5マイクロシーベルト)、住んではいけないエリア。

最後に行政管轄のシェルター・三春シェルターに行きました。
ツアーバスの中から見える景色は、雪景色。
ふと、雪に残った動物の足跡を見たら、
野生動物や山や川、植物が、この放射能汚染された環境を背負わされて、どうなっていくんだろう…と。
放射能という人災は、人とまつわる動物だけが受けたわけではないことを風景が教えてくれました。

途中、建物の入口が埋まるほどの雪が降り積もった飯舘村を通過。
飯舘村は、全村民避難していて、ペット可の仮設住宅がありません。
飼い主がわかっていても、一緒に住めない犬猫がシェルターにはいっぱいいます。

大半の犬が外飼いだっただろうに、
外も見れない室内で一日のほとんどを過ごす。
シェルターのススメで、譲渡を希望する飼い主さんが増えています。

猫は、今は、ほとんどの猫がフリーで過ごしているようです。

シェルターのリスタのボランティアさんたち、希望の牧場のボランティア岡田さん、三春シェルターの渡辺獣医師、
他、全ての現地の方が、ただ“もくもく”と見に来た私たちを、お忙しいなか温かく迎えてくれました。

福島のことを忘れないでほしいという思い。

マンパワーや資金集め、放射能汚染された牧草さえ禁止されてしまうかもしれないなどエサ調達の苦労、
それぞれの立場で、全力で、
福島の動物を守りたいと、
たくさんの苦難に立ち向かっていました。

動物の命

用無しになったら殺処分していいのか?
人の都合で、命をコントロールしていいのか?不幸にしていいのか?
被災してない東京や神奈川でも、
人の都合で犬猫が捨てられて、
命のカウントダウンが始まっている。

人が、動物の命を預かったならば、
大切にしなければ!

と、“もくもく”と見てまわるツアーでしたが、
頭の中は、こんな風に、色々騒がしく、
考えさせられた旅となりました。

豊かな自然がある福島の人々、
心あるツアーを催行してくれた方々に感謝しつつ、
生き生きとしていた動物の姿を忘れないでいたいと思います!





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