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洋上風力発電と漁業 海外と日本の経験

Offshore wind farms and fisheries
”洋上風力発電と民主主義”

洋上風力発電と漁業 日本の経験#69 中部電力 欧州の洋上風力など海外投資見直し縮小

2024-05-02 03:38:06 | 日記

2024年05月01日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[洋上風力発電と漁業 日本の経験#69 中部電力 欧州の洋上風力など海外投資見直し縮小]

新型コロナウイルスのパンデミックを発端とするサプライチェーンの混乱は、ウクライナ紛争で一段と深刻化しており、輸送コストや原材料費の高騰、金利の上昇、そして、インフレにより、洋上風力発電事業者の利益が圧迫され、内容が悪化、このような環境で、漁業分野を含め満足な補償等に対応がなされるのか、はなはだ疑問な状況が伝えられている。

2024年4月27日付“朝日新聞DIGITAL”(大平要様)は、中部電力が、欧州の洋上風力など海外投資見直し縮小すると次のとおり伝えた。

中部電力は、2022-2025年度に計画していた海外事業への投資を1千億円引き下げ1500億円とする。

投資を検討していた欧州の洋上風力発電などの事業で、再生可能エネルギー価格の下落や円安により採算が悪化するとみるためだ。

林欣吾社長様は同年4月26日の会見で、「今は(投資先を)厳選するが、その先の投資意欲は変えていない」と述べた。

同社は同日、2022-2025年度の中期経営計画を見直し、25年度の経常利益の目標を1800億円以上から2千億円以上に引き上げた。

計画の中で、今後の成長のための戦略的投資額は計4500億円に据え置いたが、投資先を見直した。

担当者は海外投資については、「昨今の資源高騰や為替の状況、国際的な再エネ市場の悪化を受けて再度検証し、実効性や実現性が強いものに絞り込んだ」としている。

 

 

以下、中部電力株式会社様のプレスリリースから転載

 

プレスリリース

オランダ洋上風力発電プロジェクトへの参画

2024年02月02日
中部電力株式会社

当社は、当社が出資するオランダの総合エネルギー企業Eneco社(以下、Eneco)とShell社がオランダで共同開発中のHollandse Kust West Site VI洋上風力発電プロジェクト(以下「本プロジェクト」)に参画することとし、昨日、本プロジェクトの事業会社であるEcowende社(以下「本事業会社」)の株式のうちEnecoが保有する株式の一部を取得する株式譲渡契約をEnecoと締結しました。

当社が、海外の洋上風力発電プロジェクトに直接出資するのは初めてです。

本プロジェクトは、オランダ政府が2022年5月に公募した洋上風力海域の事業権入札において、2023年5月に本事業会社が落札した案件であり、出力76万kWで、2026年の運転開始を目指しております。
本プロジェクトでは、本事業会社が生態系の保護等に寄与する取組みを実施する予定です。

<実施予定の取組み>

  • 渡り鳥の飛行ルートを考慮した風車レイアウト
  • 海洋生物の繁殖を促進する杭形状の設計、魚礁の設置
  • 杭打ち時に低振動・低騒音ハンマーを使用し、海洋哺乳類への影響を最小化 等

当社は、今回、本プロジェクトの事業主体に直接出資することで、洋上風力発電設備の建設初期段階から運営に至るノウハウと生態系保護に関する取組みの知見を蓄積し、今後、国内外の洋上風力発電事業で活用していきます。

当社は、グローバル事業において、再生可能エネルギーを中心としたグリーン領域、脱炭素に関するブルー領域、小売・送配電・新サービス領域およびフロンティア領域の4領域を最適に組み合わせることで、脱炭素社会の実現に貢献するとともに、さらなる収益拡大に取り組んでまいります。

 


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