斬剣次郎の鉄道・バス斬り

 拙者、斬剣次郎である。たった今から、鉄道・バスを斬る

かしてつ代替バス専用道開通

2010年11月24日 21時31分49秒 | バス
 関鉄グリーンバスが運行しているかしてつ代替バスで、鹿島鉄道の廃線跡を使用してかねてから工事が進められていた
 バス専用道
 が8月末に開通し、かしてつ代替バスのほとんどがバス専用道経由になりました。バス専用道は全国各所に見られますが、最近は道路拡張に伴い、道路に転用されたり、専用道そのものが無くなったりしていたので、久々の新規開通となりました。鹿島鉄道廃線後のバス専用道化は鉄道廃止後から動きがあり、公設民営方式という形で工事が進められていました。
 そんなバス専用道を見てきましたので、レポートします。


 バス専用道は鉄道廃線跡に設けられ、区間は
 石岡駅付近~四箇村駅付近
 となっています。これは石岡駅~常陸小川駅の大部分に当たります。バス専用道では随所に道路との交差点が設けられており、そこにはバス専用道である事を示す標識が設けられています。標識には専用道が石岡市所有である事を示されています。


 こちらは
 石岡南台駅跡
 です。石岡南台駅跡には鹿島鉄道時代のホームと跨線橋が残っていますが、線路跡がバス専用道となり、そこにバス停が設けられています。更に跨線橋にはバス専用道開通を示す横断幕が掲げられていました。
 しかも、バス停の名前も「石岡南台駅」です。つまり、バス専用道の開通によって鹿島鉄道時代の駅名がバス停名称として復活するという現象が発生しています。因みに関東鉄道グループでは廃線となった路線の駅名をそのままバス停名称として用いられるケースが多いです。


 こちらは
 玉里駅
 バス停です。旧玉里駅の跡地に設けられ、そこに上屋とベンチが設けられています。ただ、石岡駅方面のみで、小川駅方面はバス停ポールだけです。


 こちらは
 東田中駅
 バス停です。旧東田中駅跡に設けられていますが、上屋とベンチは両方向とも設けられています。鹿島鉄道は単線であったことから、バス専用道も単線が基本で、随所にすれ違い地点を設けています。
 因みにバス停上屋とベンチは専用道上の全てには設けられておらず、バス停ポールのみというバス停もあります。また、バス停も鉄道線跡地のみおならず、他にも多数の場所に設けられていて、バスの機動性を生かした配置となっています。


 バス専用道は各所で一般道との交差点が設けられていますが、そこには
 バー
 を設けています。バスが来たときだけバーを上げて、バスが通過した後に下がる仕組みになっています。バーはバスの運転手がリモコンを操作する事によって開けるという仕組みになっています。一部のバーには監視カメラが付いています。それほどお金をかけるのも・・・。


 東田中駅バス停付近には
 信号
 も設けられています。バス専用道と一般道との交差点はほとんど小さな道ばかりですが、東田中駅バス停付近は大きな道なので信号が設けられています。ただ、バスは頻繁に来ないため、感応式で対応しています。因みに交差点に信号が設けられているのは東田中駅バス停付近の1ヶ所のみです。因みに終点の四箇村駅バス停付近にもバス専用道の設置に合わせて信号が設けられていますが、これは一般道と併用なので別です。




 東田中駅バス停付近の信号の
 動作風景
 です。信号のとこにバスが来ますが、バーは閉まっているのでバスは一旦停車します。運転手がリモコン操作によってバーを開けさせ、青信号になるのを待ちます。そして、青信号になって進行という流れとなっています。因みに交差する一般道はバス専用道が開通する前にかしてつ代替バスが通っていた道路で、専用道が開通した後も土休日片道1本のみ南台循環のバスが通っています。


 バス専用道の開通に伴い、バスの行先表示が
 一新
 されました。行先表示に加え、専用道経由の証である「か」の文字が付きました。これは茨城空港系統以外の全てにおいて表示されます。


 幕表示です。幕は
 黒地に白文字
 というスタイルになりました。バス専用道の開通に合わせて、かしてつ代替バスはほとんどが専用道経由になり、本数も小川駅まで20分ヘッドへ増発されました。かしてつ代替バスは一時的に乗客減から本数が減っていたのですが、再び吹き返したような感じです(実際にも乗客も少々ながら増えた模様)。
 因みにバス専用道開通前に通っていた一般道ルートについては、毎日早朝に大谷津経由玉造駅行き1本、土休日に南台循環1本が通る形で存続しています。簡単にいえば免許維持路線のような感じですね。


 茨城空港系統については、茨城空港が開港した時は方向幕が無く、紙で代用していましたが、バス専用道開通に合わせて幕が用意されました。幕は
 青地に白文字
 で、茨城空港行きについては飛行機マークが付いています。逆の石岡駅行きは飛行機マークなしながら青地に白文字になっています(「か」は付かない)。


 茨城空港を経由する水戸駅~小川駅の路線も幕が新調され、飛行機マークと茨城空港の文字が追加されました。ただ、従来通り白地となっています。


 話は変わり、関東鉄道の見たままです。

 つくば中央にいたエアロスターノンステの
 1823YT
 が水海道へ転属し、行先表示器がLED化されました。1823YTは2001年式なんですが、関東鉄道でLED式行先表示器が採用されたのは2002年の後半からです。関東鉄道の最近の中古車はLED式で登場していますが、在来車がLED化されるのは1823MKが初めてとなります。
 今回の転属で土浦駅にエアロスターノンステが来るようになりました(つくば中央は土浦駅に来る運用が無いため)。



 つくば北所属のつくバス北部シャトル専用のエルガミオノンステに対しして
 前面バンパー改造
 がなされた車両が現れています。ナンバーのあった辺りに何らかの蓋がしてあり、ナンバーも前面窓下へ移設されています。これはもしかしたら、神奈中と同じように自転車ラックバスの運行を計画しているのでしょうか・・・。それにしても気になる改造ですね。






 こちらは水戸の9228MTの幕回転中を撮影したものですが、気になる点が一つ・・・。それは
 系統番号表示箇所が空白
 になっている事です。水戸では2004年ごろに系統番号が採用されたのですが、わかりにくい表示だったたため定着せず系統番号表示を取りやめたようです。水戸の系統番号は起終点のバス停を数字及びアルファベットで割り当てて、これらを組み合わせる方式でした。なので、7Lや17RやT等といった中途半端な表示となり、かえってわかりにくくなってしまっていたのです。私も最初からそう感じてて、いつかは止めるだろうと感じていたものです。水戸は郊外のバス停から水戸駅&中心部を経て郊外のバス停を結ぶ路線が多いため、系統番号を付けるには難があったのかもしれません・・・。因みにLED表示は最後まで系統番号表示に対応していませんでした。
 一番下の特急わかば号運転免許センター行きの表示の存在自体初めて知りました・・・。


 土浦所属の自己発注のエアロスターKの
 1503TC
 です。僚車の1502TCが廃車された今、関東鉄道最後のエアロスターKとなってしまっていました。1990年式という事で、最古参となってしまったけど、訪問時は10系統で元気に走っていした。しかも、つくばセンターの新バスターミナルにもきちんと足跡を残していました。

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2 コメント

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すばらしい (あにs’)
2010-12-04 11:45:23
以前、鹿島鉄道であったころ
全ての駅を回って写真を撮ったことがありましたが
バス専用道はまだでした。
自分も今度チャレンジしてみたいと思います。
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Unknown (斬剣次郎)
2010-12-05 13:55:52
 あにs’様
 コメントありがとうございます。

 鹿島鉄道の全駅を回られたの事、脱帽しました。私なんか、ごく一部の駅のみでした・・・。
 バス専用道は約5kmと短いかつ、全区間にわたって並行道路があるため駅巡りは容易かと思います。特に石岡南台駅は面影が残っていた事に驚きました。
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