斬剣次郎の鉄道・バス斬り

 拙者、斬剣次郎である。たった今から、鉄道・バスを斬る

阪神なんば線開業!

2009年03月21日 22時48分28秒 | 鉄道
 昨日、阪神なんば線が
 開業
 しました。阪神なんば線は阪神の西大阪線が西九条から大阪難波まで延長した上で阪神なんば線と改称したものです。これによって、三宮から阪神のみで難波まで行くことが可能となり、近鉄と路線が接続されたことによって
 奈良~三宮間
 の相互直通運転が始まりました。これによって奈良県と兵庫県との間で乗り換え無しで行けるようになっただけではなく、三宮から大阪のミナミへ乗り換え無しで行ける様になりました。
 延長区間には西九条方面から九条、ドーム前、桜川の3駅が新設されました。延伸区間は西九条駅付近を除いて全て地下区間となっています。


 阪神なんば線の開業によって近鉄車両が阪神線に
 乗り入れ
 を開始しました。阪神は18m車に対し、近鉄は20m車と車長が異なるのですが、車両に対しては特別なことはせずに6両編成のままで乗り入れています。
 阪神線内で新設された快速急行ですが、カラーが青色と制定され、近鉄車両もそのまま青色と表示されています。ただ、快速急行の表示方法が近鉄とは異なっているのですが、近鉄車両も阪神線内では阪神の表示法則に習っています。
 快速急行は平日の昼間時以外は西九条~尼崎間がノンストップとなり、1974年に廃止された西大阪特急以来となる快速運転となりました。


 近鉄線内の快速急行ですが、表示方法は従来と同じく赤色となっています。阪神車両も近鉄線内では赤色で表示されています。ただ、阪神の近鉄乗り入れ対応車両は行先表示機が全てフルカラーLEDなので、近鉄のような細かい表示は出来ないようです。


 9020系による区間準急尼崎行きです。阪神なんば線内では快速急行の他に準急、区間準急、普通も運行されており、全て尼崎発着となっています。区間準急と準急は阪神なんば線内は各駅停車で、快速運転するのは近鉄線内のみです。充当は近鉄車が多いのですが、阪神車による運用も存在しています。
 近鉄の乗り入れ対応車両はシリーズ21、5800系、1254系、1026系と多種にのぼっています。


 阪神車による快速急行奈良行きです。阪神車も近鉄線に乗り入れるようになりました。乗り入れにあたって、新型車両の1000系を大量投入し、併せて9000系を乗り入れ対応に改造しています。ちなみに阪神なんば線の開業に当たって阪神なんば線内で
 8・10両編成
 の列車が発生し、尼崎での連結・解放作業が終日に渡って行われるようになりました。もちろん阪神車のみによる8・10両編成も発生し、阪神にとってはこれまで経験したことのない長編成が走ることになりました。開業当日は増結・解放作業の不慣れから問題が発生し、列車の遅延がたびたび発生しました(拙者が乗った列車も不手際で発車してすぐに停止してしまいました・・・)。


 ドーム前駅のホームです。新規開業区間の各駅には
 吹き抜け
 を設置しており、広々とした空間が出来ています。これ、去年に開業したメトロの副都心線の新宿三丁目駅と同じですな・・・。というか、最近開業した地下駅にはこういうものが多いですね・・・。
 写真では阪神の駅ながら近鉄のシリーズ21が並んでいます・・・。まるで近鉄の駅みたい・・・。


 三宮駅の駅票に奈良行きの行先表示・・・、まさに
 歴史的な光景
 です。これまで夢にも思っていなかった奈良県と三宮との直通運転です。ちなみに奈良県と兵庫県の直通運転はJRによって既に実現しています(尼崎~奈良間の直通快速など・・・)。


 近鉄の車両に貼られているマークです。これは阪神乗り入れ対応であることを示すマークなのです。つまり、阪神線に乗り入れる車両は全車このマークがあるわけです。阪神の方ではステンレス車の全車が乗り入れ対応車なので、ステンレスを見ただけでわかるようです。


 近鉄の話になりますが、阪神なんば線の開業によって近鉄の大阪難波駅の発着体制が変わり、降車専用だった3番線が阪神なんば線のホームとなりました。1・2番ホームは従来どおり奈良方面のホームになりましたが、これまで1番ホームが
特急、2番ホームが快速急行以下と使い分けていたのがランダムに変わりました。従って、写真のように1番ホームに準急が停車するようになりました。

 阪神なんば線の開業に伴って交通地図が変わり、新しいステージに入った感じになりました。利用客は定着するのでしょうか・・・。

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