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映画日記-「陸軍」(111/822)

2014-10-26 10:24:22 | 映画
映画「陸軍」(1944年)を観ました。

幕末の長州征伐。下関の高木家に瀕死の藩士が駆け込み、水戸光圀の「大日本史」を高木家当主の友助(笠智衆)に譲って息を引き取る。
それから十数年後、友助の息子で成人した友之丞は三国干渉に憤って旧知の山縣有朋に直談判に行くが、表面的な批判だけで深慮が足りなかったことを知って恥じ、狭心症に倒れる。
息子の友助に軍人になれと言い残して世を去る。
成人した友助(笠智衆、二役)は軍人になったものの、身体が悪く除隊する。親友の仁科大尉(上原謙)が颯爽と戦いに出ていくのを複雑に見つめる。
軍属の櫻木常三郎(東野英治郎)の工場で職を得た友助だったが、軍のやり方を巡って意見が衝突し、櫻木とは絶好になってしまう。

太平洋戦争の真っただ中の1944年に軍の国威発揚のために作られた映画だそうです。幕末から明治に至って日本陸軍が創設されたときから太平洋戦争までの移り変わりを高木家三代と重ね合わせながら描いています。
この映画、国威発揚のために描かれているはずなのですが、よく見てみると、如何にして日本が戦争に突入していったのかがよく分かります。深い思慮もなく日本の勝利だけを盲信する市井の人々、直情的で自分の考えだけに凝り固まって他人の意見を一切受け入れない高木友助、など。

笠智衆は「満員電車」のほか、多くの日本映画に出ています。
そのほか加山雄三の父上原謙、水戸黄門でお馴染みの東野英治郎、「楢山節考」の田中絹代など有名俳優陣が出演しています。


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