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映画日記-「ガタカ」(30/1077)

2017-05-27 02:30:51 | 映画
映画日記-「ガタカ」(原題"Gattaca", 1997年)を観ました。

遺伝的に優れた子供だけを選んで誕生させるデザイナー・ベイビーが一般的になっている近未来。
優秀な水泳選手であったジェローム(イーサン・ホーク)は、頭脳と身体に優れる人間を集めた宇宙飛行センター「ガタカ」に務め、人類初のタイタンへの飛行を間近に控えていた。
しかし優れた遺伝形質は実は仮の姿で、彼の本名はビンセント、遺伝子操作に拠らない自然受精によって生まれた「不適正者」だったが、事故で下半身不随となった本物のジェローム(ジュード・ロウ)に成り代わり、彼の生計を立てる代わりに尿や血液のサンプル提供を毎日受けて、出社時の厳しいDNA入館チェックを潜り抜けていた。

以前に観たことがある映画です。ストーリー自体は単純で、遺伝子によって人生の大半が予測されてしまう近未来映画として描かれていますが、生命の持つ無限の可能性がストーリーの下敷きに脈々と流れる演出に感動したのを覚えています。

20年前には未来予想でしかなかった遺伝子解析は今や一般的になりつつあり、例えば乳癌の遺伝的確率が高いことを理由に発病していなくても乳房を取ってしまったアンジェリーナ・ジョリーの例は記憶に新しいです。
制作当時は「デザイナー・ベイビー」なんて言葉もありませんでしたが、今や技術的には現実のものとなり、その倫理性が問われる時代になりました。
目鼻の位置から顔認証する現代の技術なら、イーサン・ホークとジュード・ロウは一発で違いを見分けられてしまうでしょうが、当時は個人を特定する認証技術としてはDNAのような生体認証くらいしか思いつかなかったようです。

映画の題名である"Gattaca"は、DNAの塩基配列であるG, A, C, Tが下敷きになっているそうです。

ジュード・ロウは、この2年後に「リプリー」で同じく成り代わられる役柄を演じるのは因縁でしょうか。
ユマ・サーマンも出演。

ちなみに、本作の中で薄毛と近眼は「不適正者」だそうで、ワタシも立派な「不適正者」。さらにはジェロームのように足も不自由になってしまって、いやはや。


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