My favorite things-white, white!

自転車に乗って、美味しいものを食べに行ってます。秋から春はスキー、夏は登山も。前十字靭帯断裂するも手術して復帰。

映画日記-たそがれ清兵衛(50/233)

2009-09-03 01:16:16 | 映画
2009年50本目、映画日記233本目

映画「たそがれ清兵衛」(2002年)を観ました。

海坂藩の下級武士井口清兵衛(真田広之)は、仕事が終われば同僚の誘いを一切断り、すぐに帰宅する。
たそがれ時にすぐに帰ることから、「たそがれ清兵衛」と同僚に揶揄されるが、実は病死した妻と痴呆の進んだ母、育ち盛りの子供を抱えて生活苦に陥り、内職と自家菜園の世話のために早く帰宅していた。
藩内の政治や出世に一切関心がなく、いっそ百姓でもしてゆっくり暮らしたいと考えていた清兵衛は、実は有数の腕の立つ剣士であった。幼馴染の飯沼倫之丞(吹越満)の妹朋江(宮沢りえ)が酒乱の夫から逃れて出戻り、倫之丞に持ち込まれた元夫の決闘を清兵衛が引き受けたことから、朋江との間に恋が芽生える。
一方、幕末の波乱は海坂藩にも押し寄せ、藩内の政治に一切無頓着の清兵衛にも討伐の命が下る。

幕末の武士の生活が舞台ではありますが、現代社会のサラリーマンに対するオマージュを強烈に描いています。
いかにも「課長」といった風情の奉行(小林稔侍)。アフターファイブは飲み屋に繰り出して、城内(=社内)政治の噂に花を咲かせる同僚たち。
上層部の権力争いに巻き込まれ、サラリーマンである以上イヤといえない清兵衛、などなど。

原作は藤沢周平。武士の一分も同じテーマで描かれた作品、監督も同じ山田洋次。

すぐれた剣士ではありながら、運命に翻弄され流されていくサラリーマンの悲哀を真田広之が好演。武家の子女にして妻という役柄を宮沢りえが凛とした姿で演じています。かなり伊右衛門のイメージも出ていますが。

海坂藩は仮想の藩ですが、庄内藩がモデルと言われています。ロケもそのあたりだったらしく、一目でそれと分かる特徴的な形の鳥海山が何度も登場します。

雰囲気のあるいい映画でした。

さてさて、年内100本は見ようと思っていた映画日記。ようやく8ヶ月にして50本の折り返し。このペースだと75本がいいところか。
キミドリカヤックさんが既に72本を達成されていて、いやはや、かなわないです


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
映画を観る習慣 (キミドリカヤック)
2009-09-05 23:41:43
いやー、ボクの場合、これまで映画って年に数本観るか観ないかだったので・・・
返信する
かないません・・・ (yodaman)
2009-09-05 23:58:01
何だか同じような趣旨で取り組んでいる方をみると、妙にやる気が出てきます(笑)。

量もさることながら、いい映画に当たれるといいですよね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。