私にとって 奥駈道から「七面山」への分岐は長い間 謎だった。
「七面山西峰1624m」は大峰75靡きの「第45番靡き」なので 当然修験者
たちの歩く道があると思い込んでいたが、過去4回探しても見つからなかった。
この分岐は 七面山経由で行っても、行者還りトンネルから弥山八経経由で
行っても、旭駐車場から釈迦ヶ岳、仏生ヶ岳経由で行っても 往復12時間近く
かかり、探すのも難しい。
私のこのブログを読んだ 読者の方は「トレイルラン」が趣味で「トレラン日記」
というブログを書いていらっしゃる。その方からコメントを頂き、揚子の宿から
回りこんで登れば分岐までたどり着けたと、教えていただいた。
今回 その方のコメントを頼りに 5回目の挑戦で、やっと分岐を見つけた。
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今回歩いたコースは国道309号線行者還りトンネル駐車場からスタートして
往復するコースである。
駐車場の標高は1100mだが、歩行累積高度は約1600mだった。
真夏なので、かなりバテた。摂取水分は約5リットル。
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午前6時前に駐車場到着。周りは雲が漂っている。
すでに沢山の車が止まっていた。気温は16度。
車のエアコンはいつの間にか暖房になっていた。
朝6時に駐車場スタート。
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ここの登山口から登る。
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急坂を約1時間歩くと 奥駈だ。途中 何人か抜かせてもらった。
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清清しい真夏の奥駈道。気温はまだ13度前後。気持ちよく歩く。
汗をかいたので少し肌寒い。
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聖宝さんに御挨拶して進む。
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歩き始めて2時間半で弥山小屋到着。
テーブルで休憩してたおじさんに「七面山」の情報を聞くと
「七面山の石碑から奥駈は巻き道で左へ下るが、右の尾根に登れ。
鹿の足跡程度の踏み跡しかない。揚子の宿まで行くと行き過ぎだ」
と教えてもらった。ありがとうございます。
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八経ヶ岳(八剣山)が見えてきた。
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近畿最高峰1912mの八剣山山頂。
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明星ヶ岳山頂。
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ようやく見えてきた「猫の耳」。懐かしい眺めだ。
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舟の峠付近からの大パノラマ。今日はよく見える。
しかし遠くで雷がごろごろ吼えているのが気にかかる。
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去年と一昨年にフィックスしたロープは無事だった。付近は大雨で
より一層崩壊していた。
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カラハッソウ谷源頭部。
この前南葛城山頂で一緒にお弁当を食べた 御夫婦はこの谷を
下から詰めて奥駈へ登るのが趣味だとおっしゃってた。
危険な谷で 事故が多く有名だ。
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「舟の××××」と書いてある石碑。下は読めない。
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追い越していった人。私はここまで5時間かけて歩いてきたが、
この方は3時間で来たという。すごい健脚だ。
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しかしこの先の間違えやすいポイントでこの方は道を間違えて
谷へ降りて行きつつあった。 そのまままっすぐ進むと谷へ降りてしまう。このポイントから左上へ斜面を登るのだ。私が大声で呼び返したが間に合ってよかった。
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七面山の石碑に到着。弥山小屋で聞いた話ではこの石碑から右へ尾根を
登れといわれたが、上り口はなさそうだ。もう少し歩いてみよう。
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揚子の宿まで来た。ここから斜面を逆に登ることにした。
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道も踏み跡もまったく無いがGPSを頼りに 奥駈の左側(西側)を登る。
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尾根のピークに着いた。以前見た事のある道標が現れた。
七面山から歩いてここまで来たことがある。
これでやっと七面ルートと奥駈が繋がった。
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そのまま尾根を北へ下るとこの道標に出た。奥駈の道標だった。
こちら側も踏み跡は無く、よく見たら所々にテープが付いていた。
私もピンクの紐をぶら下げた。
今回見つけた道の詳細。踏み跡は無く尾根筋を遮二無二歩く。
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一安心して 歩きながらおにぎりを食べて、直ちに引き返す。もう午後1時だ。
内心少しあせる。明るいうちにあのトンネル駐車場への急坂を下りたい。
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今日二度目の八剣山山頂。
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もう3時を廻っているがここまで帰ってくれば なんとかなる。
少し余裕が出て、道の花を見る。
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弥山八経のまわりの大山蓮華保護区では大山蓮華が満開だった。
こんなにたくさん咲いているのは はじめて見た。
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蕾もあちこちに。
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唐松草
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小鬼百合
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草苺
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梅恵草はあちこちで花を付けていた。
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雨の中必死に下山。滑らないようにゆっくりと。
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銀杏会の後、仙台、石巻を
回ってきました。石巻の復興を
手伝うつもりです。
最後から2枚目の写真のコメントで
底がそこそこです。なんのこっちゃ?
おにぎり食べながら、奥駈を放浪してる場合とちゃうなあ。すんまへん。