脳もいい天気

小中高生の勉強基地Y's 廿日市市佐方2丁目。
文系女性・理系男性のベテランが各1名。
がんばるぞっ!!

内申点 広島独特?

2016年03月17日 | 塾のこと
広島県公立高校の合格発表がありました。
今年は中3が5名。
発表直後、合格した生徒や、ご父兄からはすぐに連絡がありました。
しかし、心配な生徒さんほど、2時間経っても3時間経っても連絡がきません。
なんと翌日も連絡がありませんでした。
我が塾始まって以来です。
私の存在感が地の底まで落ちたのでしょうか。

結局、2日経って報告にきてくれた仲良し2人組は、
志望校が違っていましたが、
片方が合格、片方が不合格でした。
こちらからどうだった?と聞くべきだったのでしょうか。
2日半待つことに耐えないといけなかったのでしょうか。
合格でも不合格でも、一緒に健闘を称えあいたかったのに
なんだか空気がかさかさした1日でした。

塾を開業して10年余りになりますが、
他県と高校受験の状況を比較したことはありません。
たまたま今回他地域の保護者の方にお話を聞くことができたのですが、
広島県ほど内申点がモノを言う県はない、と。

そう思われる方、いらっしゃいますか?
広島県は確かに中学校の先生に異論を唱えると評価がじわじわ下がっていき、
めったに上がることはありません。
他県もそんなものだと思っていました。
なぜなら体罰禁止の風潮の中で、様々な個性とレベルの集合体を管理するのに
便利だから(でしょう?)。

しかし、従順な子だけが公立高校に行く資格があるという基準は間違っていますね。
言葉で自分の気持ちを伝えきることができない未熟さの上に、
思春期の持って行き場のない腹立ちを爆発させてしまった
ごく当たり前の行動にレッドカードを出すのは「教育」として正しいのでしょうか。
私は正しくないと思います。
もちろん、1年生=12歳の時から内申点と先生のご機嫌取りに上手に取り組んで、
安定の内申点を確保している子は合格するから良いのですが、
そうでない子にも門戸を開いてほしいと、
そして、思春期の生徒と上手に付き合える、
魅力をもっと先生方に!と願います。

しかし、幸い、近隣の私立高校さんは、格段に生徒の扱いがうまく、
多感な女子、男子をうまく学校になつかせ、楽しませてくれているようなので、
公立高校には不合格だったけれども、私立高校に行って楽しい3年間を過ごせる場を
用意していただいることには感謝の念を持っています。
今回たまたま中学校の先生のご機嫌を損ね、不本意な高校に進むにしても、
そこから先は、決して真っ暗ではありません。
むしろ真っ白な画用紙に自分の好きな絵を好きなだけ描けると思って、
前を向いてしっかり歩んで行ってほしいと思います。