三食昼寝つき

映画・ドラマ・本・ニュースなどで感じた事を、
「思うがまま、ありのまま」綴ります。

交渉人 真下正義

2005-05-20 13:34:45 | 映画の感想(私流)
ネタバレアリアリ

<簡単なあらすじ>

2003年11月「台場連続殺人事件」の解決に貢献した
交渉人 真下正義(ユースケ・サンタマリア)をテレビで見た、
地下鉄・映画オタク
が、2004年12月、誰も入れるハズのないTTR(劇中の東京地下鉄道会社)の
管理システム(独立型)に、侵入し、開発途中の「クモE4-600」
(どんなレールの幅にも対応出来、バッテリー搭載で電気なしで走れる)
を無断で走らせ始めた。

クリスマスイブの為、200万人の人々が地下鉄を利用している。

運行車両との激突の恐れもある。
警視庁のHPに載せられた、真下正義を指名した「犯行予告」
の後、予告どおり公園が爆破されたのを受け、
真下、部下のCICメンバーは、犯人との交渉の為、
TTR総合司令室に向かった。
次第に、「クモ」に、爆発物が搭載されているのではないかとの憶測が出る。
一歩間違えば、大惨事の事態。

真下正義は、穏やかな声で、電話の向こうにいる犯人と、交渉を始めた-


<感想>

「踊る大捜査線」の脇役達が出てる全く「別の話」
といった雰囲気の「スピンオフ」映画
かの、「有名なテーマ曲」さえ使わない、徹底ぶりだ。


ストーリーは予想をはるかに上回る、
迫力!スリリング!手に汗握る!
で、最初から最後まで飽きるコトなく見れた。


真下正義(ユースケ・サンタマリア)は、いつのまにやら
軽~いノリの男から、
交渉課準備室 課長なんて
出世街道ばく進中!(準備室解散の危機は囁かれてるけど
犯人との交渉も、大惨事の危機なワリには落ち着いている。(もっと緊迫感があってもいいような)
テレビシリーズとは別人のようだ。(ようやく大人になったというコトか?


所で、「クモ」という地下鉄。正直言って形も質感も馴染めない
昔のヒーローモノに出てきそうで、空(宇宙)も飛べそう(笑)
クモと言うだけあって、足がザワザワ動いてそうで、
悪いけど、自分が乗りたいとは思わない
(男の人は、こういう乗り物にロマンを感じるのかもしれないけど

クモを乗っ取った地下鉄・映画オタク男は、
好きな地下鉄を乗っ取り、「真下と対決」したいという、
愉快犯みたいだけど、どうも、単独犯にしては、
仕掛けが大きすぎる気がした。

開発車両クモに携帯電話を繋ぎ(どうやって侵入した?)
その電波で遠隔操作出来るようにして自ら動かし、
(鉄道オタクでも制御可能なの?)
3箇所に爆弾を仕掛け(大ホールで仕掛けるって難しそう)
尚且つ、真下正義の行動(これから雪乃とボレロを聞きに行く)を把握し、
真下の席番号まで知っている。(どこから調べた?)

これらをただ愉快犯したくてひとりでやったんなら、
相当暇人で、システムの達人
爆弾の知識が豊富
探偵並の情報収集力

の、かなり特殊な人物だな

鉄道のパニック映画というコトで、JRの脱線事故の悲惨な映像が
嫌でも思い浮かび、鼓動が早くなるのを感じた
ストーリーは、テンポ良く「謎解き」を楽しめ、良かったんだけど、
ちょっと笑いが少ない上に、
笑わそうとするシーンさえスベリ気味
なのが残念!

あと、突っ込みを入れたい部分が多数あった。

・ で、結局犯人は誰?っていうか、
 ホントにあの車(カエル急便車)に犯人乗ってた?
 (あれも遠隔操作じゃないの?)ホントに死んだの?犯人~~。

・ SATが地下鉄の線路横 全力疾走してたけど、地下鉄乗客乗ってるじゃん!
  「クモ」まだ見つかってないし、衝突&爆破の恐れあるのに、
  客乗せて大丈夫?避難させて、一時地下鉄封鎖
  にした方がいいんじゃない?

・ クモに爆弾が仕掛けられてないって判断、で決めちゃっていいの?
  っていうか、いつも口出ししてくる上司の方々に意見
  聞かなくて大丈夫なの?(真下がキャリアだから?

・ 犯人(らしき男)の電話の声と、いつぞやに、警察にかけてきた
  電話の声の声紋が一致したんだよね?
  で、その犯人らしき男が実は8年前に死亡
  って、どういうコト!?じゃあ、あの声の主は誰??(ユーレイ?


まあ、ここらへんにしといてあげようか ←(何様??)


「容疑者 室井慎次への伏線」
として、タップリ疑問点を残してくれちゃってるのかもね。
(この~、商売上手!

ラスト、真下が指輪の箱を出す前に、(雪乃の若い頃の写真を挟んだ)
写真立てを間違えて取り出したのを見て、
雪乃(水野美紀)が、真下には軽蔑したような顔をし、外を向いて微笑むシーン。
(私が笑えた唯一のポイント!)

ホントにちゃんと
付き合ってたんじゃん、この二人!

と、微笑ましかった。ユースケが会見で言ってた
「夫婦刑事」も、夢ではなくなってきた!!

賛否両論(これは「踊る大捜査線じゃない」など)あるだろうけど、
シリーズを見てなくても、楽しめそうな映画という意味では、

娯楽映画として成功してるんじゃないかなあと思った。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ばあば)
2005-05-20 16:20:36
待ってました!

この程度のネタバレ 大歓迎!

(半分見た気分になれる)



新聞の批評は悪くなかったですよ。

少なくとも 「踊る・・ 第2弾」より 脚本が良くできてるそうな・・



ただ 指揮者西村には辛口コメントが出てました。



フランス映画「コーラス」のジャック・ペラン(指揮者役)を見習え! って。



先月「コーラス」を見ましたので ちょっと納得。



西村さん 古畑任三郎のノリで はしゃぎすぎたのかな?
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指揮者 西村 (MATU)
2005-05-20 19:01:29
私は見てなかったんですけど、

1993年~1994年に、

この映画の監督、本広さんが手がけた、

「MAESUTRO」という番組からの

リンクネタだそうです、この指揮者(笑)

見てないから何ともいえない~~!



おふざけっぽいのは、そのせいじゃないかな?(笑)

確かに、ド素人の私が見ても、

何だか「軽~いタクトの振りだなあ」と、

ちっとも重厚さを感じなかった(笑)



散々突っ込みは入れたけど

(ファンの目は厳しいのです

面白かった!といえる作品だと思います。



一度見ただけでは判りにくい作品でも

あると思うけど(笑)もう一度細部を見たいな。



コメント、ありがとうございました♪

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めちゃめちゃ遅いんだけど (たま)
2005-05-28 16:56:36
昨日見てきたんですよ~。なのでここ読むのも遅くなりました。

大掛かりな娯楽大作として、楽しめましたね。

「踊る~」ファンは必見だと思うし。

でも、1日でだいぶ忘れちゃってるんだけど・・・あ、私はです~

印象に残ってるのは、コワモテ脇キャラの皆さん。

寺島進さん、金田竜之介さん、国村準さんに高杉亘さん、松重豊さん。

皆さん、いい仕事してましたぁ。彼らに大拍手!
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娯楽大作 (MATU)
2005-05-29 08:57:42
確かに、コワモテの俳優さん率、

やたら高かったですね~(笑)



そういえば、女性の出演者が少ないですよね!

TTRに女性の社員がもっといても不思議じゃ

ないのに。



だからかな、ちょっと「男くさい」映画だなあと

思いました(笑)



次の「容疑者 室井慎二」も必見!ですね。



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