散歩気分で生きる毎日に一日1本、一行詩!by ミナミヒロユキ
一行詩(うた)メモ日記
時間よ止まれ
ポキッと折れし時よ甦れ
「訃報」
時間が見えたような気がする瞬間がある。それは、人の死だ。「訃報」。刻まれた時間が鮮明に蘇り、重ねられた歴史が止まる。
「悲しい」よりもきつく突き刺さるのは、「寂しい」だ。「思い出が人を救う」ということばを信じてはいない。それは若かりしころから変わらないじぶんの考えだ。
今しかない。今の連続が生きることだと思っている。なのに、時間を粗末にしているよなと、悔いるのだけれど、すぐに忘れてしまって繰り返す。
時間は、じぶんのなかだけにしかないのかもしれない。すべての時間は、じぶん中心に動いているのかもしれない。じぶんが止まれば、じぶんのなかの時間は止まる。未来は消える。
じぶんでは感じられない、「消えゆく寂しさ」は、だれかのこころのなかで芽生えることで成仏するのだろうか。
地球の上で、数え切れないほどの時間が動いている。時間の進み具合は、生きる長さでかわってくる。だれとも比べることはできないはずだ。
地面が少し沈んだ。一人分の地盤沈下、飛び立ったぶんの質量が減ったのだろうか。今ごろ魂は、バリ島へ向かっているに違いない。最後になってしまった、中島みゆきの舞台を繰り返し大空に映しだしながら、きっと。
法善寺横町はかわってしまったけれど、あのころ路上に座り込んで飲んだ、おしりのカタチは、いまも残っているはず。思い出ではなく、記憶として・・・。
あなたの残したデザインや絵は、いろんなところでこれからも生き続けるはず。わが家にも2点作品が存在する。将来、1億円の価値がつくはずだったのになぁ、いや、まだわからないな、信じて待つことにするよ。
無事、バリ島にたどり着くように祈っている。昆虫くんによろしく!
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