いい小説には、余韻がある。
匂いもある。遊郭にただよう
華やいだ空気、白粉の匂い
鮮やかな着物の柄、太鼓の音、
忍びやかな囁き、笑い声
そんな世界が見えたのだ。
吉原きっての花魁、葛城が突如、姿を消し
足跡をたどるように、遊郭で働いてる人
なじみのお客など、一人一人に
話を聞いて、しだいに核心に
迫っていく。
謎解きは、最後まで読んだら
時代を考えると、意外とオーソドックスな
あ!そうだったのか、という感じ。
遊女の生活も垣間見え
なじみに手紙を書いてしょっちゅう送るところは
今のお水の営業と同じだなーとか、遊女同士は
張り合うだけでなく、相手のなじみの客に
「この間誰々といい感じだったわよ」とライバル心を
かき立てるようなことをわざと言ったり、
「来た客は1人も逃さない」むしろ協力し合ってる様子がわかり
こういうのをていねいに描いて、ドラマ化したらいいのになーと
思った。時代は変わっても、人の心は同じだもの。
併せて花宵道中/宮木あや子も読んでいただくと、花魁ワールドにどっぷり、ひたれるでありんす。
匂いもある。遊郭にただよう
華やいだ空気、白粉の匂い
鮮やかな着物の柄、太鼓の音、
忍びやかな囁き、笑い声
そんな世界が見えたのだ。
吉原きっての花魁、葛城が突如、姿を消し
足跡をたどるように、遊郭で働いてる人
なじみのお客など、一人一人に
話を聞いて、しだいに核心に
迫っていく。
謎解きは、最後まで読んだら
時代を考えると、意外とオーソドックスな
あ!そうだったのか、という感じ。
遊女の生活も垣間見え
なじみに手紙を書いてしょっちゅう送るところは
今のお水の営業と同じだなーとか、遊女同士は
張り合うだけでなく、相手のなじみの客に
「この間誰々といい感じだったわよ」とライバル心を
かき立てるようなことをわざと言ったり、
「来た客は1人も逃さない」むしろ協力し合ってる様子がわかり
こういうのをていねいに描いて、ドラマ化したらいいのになーと
思った。時代は変わっても、人の心は同じだもの。
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併せて花宵道中/宮木あや子も読んでいただくと、花魁ワールドにどっぷり、ひたれるでありんす。