香りをまとう人

街ですれ違った素敵な人からふわりと香る香水の香り。本当におしゃれな人は香りも自分にあったものを上手に身にまとっている。

都会ではルーズソックス、ミニスカートが全盛期だった高校生の頃、私の田舎ではまだまだごくごく少数派、膝すれすれまで短くしてもちょっと悪い？という雰囲気だった。化粧品なんてとんでもない話だったが、皆ちょっと香りのするリップクリームや少しグロス効果のあるものやと色々試していた。少しでもおしゃれをしたい、そんな気持ちが芽生えたのはこの頃だったと思う。

そんな中、高校2年の頃だっただろうか。同じクラスになった友人からいつもすれ違うとふわりと香るいい香り。皆その香りに惹かれ、彼女の立ち振舞いに憧れていた。その香りの秘密が知りたくて皆で彼女の香りの秘密を探った。香りの正体は「香水」だった。初めて香水の瓶を見せてもらった時、その香りもそうだが、放課後の教室でキラキラ反射して光る香水の瓶の美しさに目を奪われたのを今でもはっきり覚えている。

お小遣いを貯めて、皆その後コロンや香水やと買い始めた。私もその一人だ。最初は香りをうまくまとうことができなくて、教室の中は色々な匂いが混ざり合っていた。男性陣は随分迷惑だったらしいが…。

私もそれからいろいろな物を購入して、その日の気分で香りを身にまとう。最近はさわやかさを演出したくてElizabeth Arden グリーンティーを愛用中。そのうちコレクションを集めて写真でアップしよう。

もっと手軽に香りをまといたい人には「練り香水」をお勧めする。私もいくつか持っているが、つけ加減が初心者でも上手に加減できる。お値段も1000円いかずに楽しめる。今はスズランとラズベリーのものがいつもポーチの中に入っている。

私に香りをまとうことを教えてくれた友人とは今でも親交がある。彼女は年を経るごとに更に美しさに磨きがかかっている。私も彼女のように年々素敵になったといわれる女性になりたいものだ。