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夢もよう・夢にっき

今は一瞬で過去になり、残る写真や日記もその時々で不思議もよう。まるで夢の中の出来事のよう

昔の知恵

2008-03-15 | 気になる記事
読売新聞朝刊    2008.3.12     くらし 家庭より
減らせるCO2
        今こそ役立つ昔からの知恵
「我が家では就寝時に湯たんぽを使っています」
東京都のエネルギー会社員(39)は昨年末、勤務先が設けた社員のエコ体験をつづる電子掲示板にそう書き込んだ。
 原油高に見舞われたこの冬、燃料代を節約出来る暖房器具として注目された。
でも、伝えたかったのは「電気製品とは違う優しい温かさ、子どものころ慣れ親しんだ記憶」という。
スイッチの消し忘れ、肌の乾燥を心配する必要もない。
そして、二酸化炭素(CO2)削減に結びつく。だから周囲にも薦めたかった。
 
 快適と便利ばかり求める今の時代を、昔ながらの知恵や、暮らしに必要、役立つという視点で見つめ直せば、肩ひじ張らずにCO2削減に取り組める場合が多いようだ。
<中略>
 「容器を店に持参するので食品は量り売りに」
「新製品ばかり出さず、修理しながら長く使える家電の製品を」
「宅配便に使うダンボールを繰り返し使えるような箱に」―――。

 ボランティア団体「ブログミーツカンパニー」が2年前に設けたサイトには、
多くのアイディアが寄せれている。
 家庭ごみの減量につながる提案も多い。
賛同者が多ければ、運営スタッフが事業者に申し入れる。
<中略>
 「スーパーの深夜営業中止要望など、便利になりすぎた時代の流れの中で立ち止まろうと考える人が意外に多い」と同カンパニー代表の広田さん。
 そんな生活感を発信し合い、皆が共有する。
それも、CO2削減の立派な第一歩だ。

我が家(いや、私だけ)湯たんぽは4年以上前から使っている。
足先が冷える私には合っている。寒い時は二つ使う。
以前、電気アンカを使っていたこともあるけど硬いしでかいし使いにくかった
それ以後は電気毛布だったのだが

右側は最初にホームセンターで買った安いもの(真ん中がへこんできた)

左側のは、3年前自分向けではなくkちゃんにと思って買ったんだけど・・・
湯たんぽが流行り始めたころだったのか、色々可愛いものや、面白いものが売られていた
ちょっと小さめだけど足触りもよく、柔らかく、熱すぎず今は私のお気に入り
ねこゴタツいや、ねこ湯たんぽ?って感じかな?

子どものころ湯たんぽに慣れ親しんでいた訳ではないのだが・・・
私の小さい頃は、確かアンカだった。豆炭が一つ入っていた。
一つ?だったっけ?(記憶が曖昧だ)

昔の知恵を、今の知識とコラボすれば、いっぱいいいアイディアもうまれ
より環境にいい生活ができるのではないか!
そうすれば充実感も得られるだろうし、ヒトやモノを大切に思う心も養える
それを後退ととらず、環境破壊を防ぐ、より進化したものとして捉えるべきだろう

私も、コンビニ、スーパー、ネオン街など眠らない都会、深夜営業反対だなあ
ある一定の時間、期間のみの営業とか、緊急の場合なら許せるけど。
夜は人間も動植物も寝て休むように出来ているはずだ。
大量生産大量消費の中で、儲けだけを追求すれば、自分の事、目先のことしか考えられなくなり必ず破滅に向かう
感動し、感謝する心がなくならないように昔の人々から、昔の知恵を学び生かそう!

産んじゃった人

2008-03-03 | 気になる記事
読売新聞朝刊より
 時代の証言者
              女の生き方         樋口恵子
         再就職 保育誌の編集者に
 夫が精密機器メーカーのキャノンに転職し、1959年、一家は東京に戻って練馬の私の実家に居を定めました。
母に子どもを見てもらえば、私も仕事に就けると思ったのです。
目を皿のようにして新聞の求人欄を読む日が続きました。
   <中略>
 出版社の学習社の学習研究社(学研)が保育に関心のある編集者を募集していました。
 何度かの選考を経て、局長、部長との面接になりました。
何気なく「子どもが2歳で」と口にしたとたん、二人は驚いて「うちの会社には妊娠6ヶ月で退職の内規があるんですよ。悪いけど、お引取りください」と言うのです。
 仕方ないと思いましたが、理屈だけでも言って帰ろうと「母親体験がある人間を締め出して、良い児童・家庭雑誌ができるのでしょうか」と、一席ぶってしまいました。
 二人は額を寄せて話し合い、「内規は『妊娠6ヶ月』なのだから、もう産んじゃった人はいいのかもしれませんなあ」となりました。

 61年に、学研に入社、雑誌「よいこのくに」「母のくに」などの編集を担当することになりました。
 時事通信社を短期間であっさりやめたことが、後に続く女性の道をふさいだという事実が心の重石となっていました。
学研に入って子持ちでも働けることを示し、妊娠退職の内規もなくなって、やっと少しは罪滅ぼしが出来たと思いました。
 <中略>
 くやしい思い、時には小さな誇らしい思いも重ね、私はだんだんと一人前の編集者になっていったのです。

ダメもとで自分の思いを理路整然と言う樋口さんの言葉に、納得せざるをえなかったのだろう。
当時は画期的なことだっただろう
「内規は『妊娠6ヶ月』なのだから、もう産んじゃった人はいいのかもしれませんなあ」というのはちょっと笑えた。

いらないものをためない

2008-03-01 | 気になる記事
読売新聞朝刊より   健康+プラス
  デトックス①
       硬水飲んで代謝改善

 美容やダイエットの分野で、ここ数年話題を集める「デトックス(解毒)」。
おどろおどろしい名前が気になるが、一般的には「いらないものを体内にためない」といった広い意味で使われているようだ。

 「人体の60%以上を占める水は、血液やリンパ液などとして、酸素や栄養素を全身に運び、老廃物や過剰な物質を腎臓に運ぶ。水を飲むことによって、血液循環量を増やすことで、代謝が活発になるんです」
東京医科歯科大名誉教授の藤田さんは、水の重要性をそう説明する。

 人間は、汗や尿などで1日、2.5リットルの水分を体から排出するため、同量の水分をとる必要がある。
「食べ物に含まれる水分などを除いて、お茶や水を1日2リットルを目安に飲んでほしい。そのうち、ある程度は水そのものを飲むのがいい」と藤田さんは言う。
 理由は、水は沸かすとミネラル分が少なくなるから。
  <中略>
 老廃物の排出に効果がある水として藤田さんが薦めるのは「硬度の高い、アルカリ性の水」だ。
硬度とは、水に溶けているカルシウムとマグネシウムの量を表した数値。
世界保健機関が定めた基準(1リットルあたり120ミリグラム)以上のものを硬水といい、それより低いものを軟水という。
ヨーロッパで多く採れる硬水は、カルシウムが腸のぜん動運動を活発化し、便秘を予防する働きをする。

 ただ、硬水は腎臓に負担を与えるので、腎臓の悪い人には注意が必要だ。
また、睡眠中は内臓の働きも低下することから、藤田さんは、寝る前と起きた直後には軟水、昼間は硬水と、飲み分けているという。


「いらないものを体内にためない」ために水を飲む。
硬水軟水ってよく分からないけど、ともかく水をたくさん飲めば、薄まって血液もきれいになるのは分かる気がする・・・
体だけではなく、生活にもいらないものはためないようにしたいものだ。

簡単なことのようだけど・・・2リットルも飲むとなるとちょっと大変。
まあ程々に飲むことにしよう

魔法の力

2008-02-29 | 気になる記事
読売新聞朝刊より
暖話急題
        オバマ旋風     
     魔法の力と時代の空気
                         アメリカ総局  大塚隆一
 米国史上初の黒人大統領をめざすバラク・オバマ上院議員の勢いが止まらない。
主要な集会の動員数は1~2万人が当たり前になった。
一方、民主党レースで劣勢に立たされたヒラリー・クリントン上院議員の集会はせいぜい数千人。
共和党の指名獲得が確実なジョン・マケイン上院議員はさらに一けた少ない数百人どまりだ。
 若者たちの熱気、きらきらした表情、「イエス・ウィ・キャン(私たちにはできるんだ)」と言う合言葉の大合唱。
会場はまさにロックコンサートの乗りである。
「変化」や「国民の融合」を唱える演説に聞き入る彼らはカリスマ教祖の言葉に酔う信者のようにも見える。
  <中略>
 驚いたのは、保守的な若者が「クール(かっこいい)だから」と次々と民主党のオバマ支持を口にしたことだった。
 緒戦のアイオワ州党員集会でオバマ勝利の原動力になったのも、投票するのは初めてという若者たちだ。
18~24歳の得票率は57%で、クリントン氏の10%を圧倒した。
この勝利は流れを変えた。まず「黒人大統領」の可能性に懐疑的だった黒人たち、
続いて白人男性、さらにクリントン氏が頼みとする白人女性もオバマ支持に転じ始めた。
  <中略>
 メディアも識者も、オバマ氏の演説を「感動的」だが、実質に乏しい「魔法」「呪文」と評し始めた。
特にやり玉に挙がっているのは「我々こそ変化そのもの」など、支持者と一体感をあおる自賛の発言だ。
 一方、個々の政策についても「ばらまき」や「大衆迎合」で、旧来の民主党左派そのものという批判が出始めた。

 ただ、イラク戦争や2期8年のブッシュ政権に倦み、景気への不安を抱く多くの国民にとって、「ワシントンを変える」という力強い宣言は魅力的なのだろう。
時代の風をつかんだ言葉の力は何よりも強い。

 保守派の論客の間では「魔法は色あせていく」「いや、呪文が解けるのは就任後だ」と意見が割れている。
オバマ氏が呼び込んだ若い世代の存在は、歴史的な大統領選の行方の予測を一段と難しくしている。


 
選挙も、いかに新鮮で強烈にインパクトを与えられるか、引きこませることが出来るかにかかっている。
コンサートのようにイベント化して若者を巻き込みやすくするのだ。
本人のカリスマ性はもちろん、支持してくれる地元政治家の力がとても大きい。

「呪文」を皆で何度も唱えていれば、「魔法」集団催眠にかかってしまうのだ。
まさに宗教と同じこと、熱狂的な一時の信者になる。
雰囲気にのまれ自分では全く気づかないうちにというか、進んで洗脳されているような気もするが・・・(衝動買いと似ている)
皆と一緒につながっている気がして、心地よく酔っているのだろう。

見た目のよさや外見の派手さより、中身の政策、実行力があるかどうかなのだが・・・

 小浜市がこの加熱する報道に便乗して「オバマ氏を勝手に応援する会」を結成、まんじゅう、ハンバーグ、Tシャツなどを商品化して地域おこしをしているようだ。
勝とうが負けようが関係なく、気楽にうまく利用している。まあ程々にね!

ポリ容器どこから?

2008-02-28 | 気になる記事
2008.2.28 産経新聞より
     ポリ容器どこから?なぜ?
 この冬、日本海沿岸を中心に大量のポリ容器が漂着している。2月、秋田や山形など東北地方でも流れ着いているのが見つかった。環境省のまとめではその数、14府県で約2万3000個(22日現在)。中には強酸性の液体など劇物が残されている容器もあり、皮膚や衣服に付くとやけどなどするおそれがあるという。「これだけ大量の漂着物は記憶にない」と秋田県の関係者。このポリ容器。どこから、なぜ流れ着いているのか。(宮原啓彰)

環境省によると、確認されているだけで容器の4分の1近くにあたる約5500個にハングルの表記があった。
「これだけの大量の漂着物が、短期間に流れ着くのは不自然。人為的な要因によるものと考えざるを得ない」。

 そこでクローズアップされたのがノリの養殖だ。同省の調べでは、ポリ容器の大量漂着は平成11年ごろから始まった。海苔(のり)産業情報センター(福岡県)によると、韓国産ノリの欧米への輸出はここ10数年で急速に拡大、それに伴い漁場も広がったという。「韓国の正確な生産力は資料が存在せず分からないが、現在は年100億枚程度の生産が可能ではないかと思う」と同センター。
 
 韓国でもノリの収穫期は主に11~3月の冬季が中心。そして、同国のノリ養殖業者たちは、収穫時期に合わせノリの「あかぐされ病」の殺菌のため本来禁止されているはずの硫酸や塩酸を使用しているというのだ。「安価な上、よく効くと多用しているらしい」と話す関係者もいる。

 今月23、24日の日本海は大しけ。「さらに大量のポリ容器が流れ着く可能性もある」と秋田県の担当者。「これだけの量だと職員だけで回収は不可能だ。業者に委託せざるを得ないが、少ない予算の中でやり繰りするしかない」。

 環境省は原因究明に向け、韓国を始めとする周辺各国に調査を要請したが、解決への見通しは立っていない。


地球は一つ、海はつながっているのだ。
自己中心に海に捨てれば分からないと使い捨てたり、禁止されている薬剤を安易に使っていることは許せない
大量生産、大量消費の陰。

安価で良く効く薬品を使って見栄えのいい商品を沢山作っている。
のりだけではないだろう、多くの農海産物に強力な薬品が使われている可能性がある。
国の規制もなく野放しになっているのだろうか?
国も企業も経済の発展を優先し、利益だけを求めればそうなるだろう

食の危機は量だけではない、質もだ!

父の趣味

2008-02-28 | 気になる記事
読売新聞朝刊より
 子ども・・・・・・・・・消費
          父の趣味一緒に満喫
         バブル世代 必要以上に買い与え
 子どもとのつながりを深めようと、父親が自分の趣味や娯楽をきっかけに、子どもにモノを買い与える消費行動が最近目立つようになった。
「父子消費」と言われ、30歳代後半から40歳代前半の父親に顕著に見られる傾向だ。
 
 バブル経済の中で青春時代を送った彼らは、レジャーなどの娯楽に慣れ親しみ、豊かな生活を謳歌した。
こうした生活習慣が父子消費を生み出したといえる。
 
 一方、彼らの父親は高度成長期の日本の経済を支えた団塊の世代以上の世代。
仕事にまい進し、家庭は母親任せだった。
 子どもにとって遠い存在だった父親は今、友だちのような父親へと様変わりしている。
 
 テレビでは、乗用車やバイク、クレジットカード、シャンプーなど様々なCMで父子に見立てたモデルを登場させ、子育て中の父親の購買意欲をかきたてる。
 記者(樽本安友)もバブル世代の父親。子ども時代、仮面ライダーなどの正義のヒーローにあこがれた。
そのせいか、こうした関連商品はわが子より敏感だ。
子どもがあまり乗り気でないのに、「パパが買ってあげる」と水を向け、妻から冷たい視線を受けた経験が、実は何度もある。
ほしいものを我慢して買ってもらった時の喜びも大切なのだが―――と矛盾した気持ちになる。

 「父子消費」の著書の山岡拓さんは「仲間としての子どもに父親が与える消費文化は、子どもの消費の成熟を促し、大人並の商品選択能力を持った子どもを出現させることになるだろう」と分析する。


友だちのような父親・・・一緒に夢中になれる趣味があるということはすばらしいことのようだが、友だち?
何でも買ってくれる甘い友だち?仲良し友だち親子を支えるモノ
消費社会にすっかりハマリ、喜んでいる・・・尊敬される先輩、頼れる兄貴のような関係の方がまだましじゃない?

 消費の成熟を促し、親のカネもモノも自分のものという勘違いをして、どんどん消費し、大人並の商品選択能力を持ち、最先端のモノを求め続けることになる。
自分と一緒の趣味だから、自分が欲しいから楽しいからとついつい何でも簡単に買い与えていると、親が子のためカネを出すのは当たり前で有難いなんて思うこともなくなるのでは?
カネがあればモノは何でも買える。カネがすべて・・・消費社会を支えてしまっている。
我慢するということが出来なくなり、感謝もなく他人どころか家族を思いやることもなくなり、人間関係、家族関係まで心配になる。

趣味だけではなく、生活そのものを、使い捨て大量消費を反省したほうがいい。
カネを使わなくても、体と頭を使えばいくらでも親子でふれあい、ワクワクすることはあるはず。
親が大人がしっかりとした価値観を持っていないと、要求は欲望はエスカレートするばかり・・・親子・家族の関係を見直そう

見た目こだわり

2008-02-27 | 気になる記事
読売新聞朝刊より
子ども  消費
            見た目こだわり自己否定
            整形手術やダイエット急増
 福岡県の中学一年生A子さんは、昨年の夏休み、まぶたを二重にする手術を受けた。
 小学校の時、「一重で目が細く、少しつりあがっていて怖い」という理由でいじめに遭った。
そのため、中学に入学してからは、皮膚を接着して二重にする化粧品を使い、数十分かけてから登校した。
しかし、この化粧品を毎日使っていたため、目のまわりが炎症し、かぶれてしまった。
「かぶれて痛そうなのに、必死に二重にしている娘の姿を見るのはしのびなかった」
母親は手術を勧めることにしたという。

 美容外科医などによると、最近、15歳未満の子どもの患者が目立つという。
東京の十仁美容整形には、数年前から、15歳未満の子どもが年間50人来院するという。
多くが、あこがれのタレントのように、二重にして目を大きく見せたいという理由だ。

 京都府の小学校の養護教諭は「最近は、低学年でも体重が増えると『太っちゃった』と言う。男女とも自分の体重を友達に知られたくない児童が多く、体重測定では、他の人に見られないようにして行っている」と話す。

 テレビでは盛んにダイエット番組が流され、やせた女性を「きれいになったね」とほめる。
10歳代向けの雑誌でも、目を大きく見せるメークの方法などはお決まりの特集だ。流行の服は、やせていないと着られないものが多い。

 少子化で、多くの大人に囲まれて生活している現在の子どもは、大人の価値観の影響を受けやすい。
自分のありのままの姿に自信が持てず、「二重」や「やせ」を求める子どもの姿は、消費社会に躍らされている大人たちを映し出している。


「一重で目が細く、少しつりあがっていて怖い」という理由でいじめ?
本当に?これも受け止め方だろうねえ
かわいそうだからと手術を勧める親・・・二重にしたらいじめがなくなったのだろうか?

 もっと他に大事なこと、するべきことがいっぱいあるはず。そんなことは気にする必要などないのに、もっと自分を大切にしなくてはいけないのに。
当たり前のことだけど「見た目」より中身だよ!
その当たり前の感覚が今は、全く変わってきているということだろうか?

 自己否定してまで、見た目にこだわり気軽に整形するという感覚。
仕掛けているのは儲け主義の企業であり大人であり、加担しているのは自己中心の親である。
誤魔化し、欲望を満たし続け、自分の得になることだけしか考えられなくなる。
大量消費大量生産の社会の中で、際限なく与え続け、求め続けることになるのだろうか。

つながる

2008-02-25 | 気になる記事
読売新聞朝刊より
 フロント
            「つながる」感覚を大切に
        スピリチュアリティの探究者②   樫尾直樹さん

 行動する宗教学者である。
「50くらいの宗教をみたでしょうか。そのすべてに共通していたもの。それがスピリチュアリティでした」
 樫尾さんの言うスピリチュアリティとは、「自己を超えた何ものかとつながり、その何ものかが自分の中や、自分と他者との間で働いている感覚」のこと。
その感覚こそ宗教の「核」だという。
神や霊的なものを信じるから、人は宗教を信じる。だから宗教は長い間、スピリチュアリティを担保してきた。
 ところが、最近の日本では、宗教の存在感が薄れているにもかかわらず、スピリチュアリティへの関心が高まっている。なぜか。
 「死んだらどうなるのか。生きる意味は何なのか。その答えを宗教に求めなくなった分、別のところで満たそうとしているんです」
 それが、テレビのスピリチュアル番組だったり、雑誌だったりするのだが、こんな現代を「スピリチュアルなものが、文化として制度化され、認めれれるまでの過渡期」と定義する。
 玉石混交ではあるが、スピリチュアリティへの理解が深まるいいチャンスだと。
例えば、先祖の魂を感じ、死者とつながっていると思うことは、孤立しがちな現代人の癒しとなる。

 つながっているという感覚。
自身が若いころから大切にしてきたものだ。
大学で学んだ経済学では、共同体とは土地の占有をめぐって生まれるもの、と教えられた。
「でも、土地だけで人はつながるのか。精神的な絆があるはずだと思ったんです。それが宗教への関心と結びついた」
卒業後、東大大学院に進み、宗教学を学んだ。
 
 現在は、大学の教壇に立つ傍ら、スピリチュアルな体験を語り合う場「スピリチュアル・ナビゲーター」をインターネット上に開き、日常にあるスピリチュアルなものへの「気づき」を促している。
ある人のことを考えていたら、街でばったりその人と会った。
これもスピリチュアルな体験だという。

 「人は一人で生きるのではなく、何らかの力に生かされていると気づけば、謙虚に利他的に生きられるはず。
誰もが生きやすい社会にしたいんです」 


人は、何らかの力に生かされていると思うことで謙虚になれるということか?
謙虚な気持ちになるということはいいことだが・・・宗教も政治も似たようなもの、暗示にかけられないように、誤魔化されないように気をつけなくちゃ

 第六感の「気づき」はなんかあるような気がすることがあるが
あって欲しいという期待感からだろう
何か不思議な力があって欲しいと願っていて、スピリチュアルなあいまいなものを想像するのだろう
ようはすべて、受けとめようなのだ

 人間は、一人では生きられない
人間は暗示にかかりやすい、周りに影響されやすい
人間は弱い。誰かと何かとつながっていたい。
霊界とつながるより生きている人間とつながりたいものだ。

 つながるというのは、共感できるかどうかではないだろうか。
共感できれば、分かりあえた気がする。
家族で共感できることは他人より多いかもしれないが、夫婦であっても、親子であってもいつでも、何でも同じように感じることはありえない。
それぞれの思いや考え方の違いはあって当然で、それを話せる家庭でなくてはならない。
言葉に出さないと夫婦でも親子でも、家族といえど分からない。
何度も何度も話しているうちに、言葉の表面のことだけでなく、隠れているものも見えてくるものではないだろうか。

 最近、親が子を、子が親を、妻が夫を、夫が妻を、兄弟姉妹が家族を惨殺するという痛ましい事件が増えている。
きっとみんな自分の物と勘違いしているからではないだろうか?
家族は自分の物だから、自分のことを理解して自分を中心にして思い通りするのが当然だと思っている。
言わなくても分かるはずなのにしてくれない、分かってくれない家族、つながれない家族に苛立っても全く気づかず、それぞれが自分中心に勝手なことをしている。
言葉に出して分かり合うために言う、聞くということがなくなっている。
思いやることも気遣うこともなくなっているのだろう。
家族だからと甘え、油断しきっている。
それぞれが不平不満をつのらせ、勝手な思いを秘めたままのある日、ある言葉に反応し引火爆発する。
そういう構図ではないだろうか?
しかし、それにしても残忍すぎるけど・・・

家族といえど、おなかを痛めた子どもといえど自分のものではないのだ。
夫も、妻も自分の物ではないし、自分の思い通りにもならないし、思い通りにすべきでもない。
たまたま縁があって一緒になり、生活をし親という立場になり、助け合う。
子どももたまたまここに生まれてきただけの事。
授かり物ではない、一時預かっているのだ、一時お世話になっているのだと思えば、勝手なことは出来ないだろうに。
一歩引いて家族を見てみることも必要ではないだろうか。

ランクの帝国

2008-02-21 | 気になる記事
読売新聞朝刊より
  平成を歩く 
         平板な社会 差異に酔う
 東京の老舗デパート・日本橋高島屋の名物行事「かくれた味うまい味」展に
先月末、足を運んだ。
お菓子に惣菜、ワイン・・・
名産品がフロアに並ぶ中、圧倒的な人気を集めたのは、昨年11月に発行された「ミシュランガイド東京」で三ツ星の評価を受けた「すきやばし次郎」の店主小野二郎さんが握る特選にぎり(1万5750円)だった。
 正午からの実演に、早い人は午前8時半から店の前に並び、限定60枚の整理券を入手した。
「家を出たのは7時。やっぱり三つ星のおすしを一度食べたいじゃない」。主婦(63)は笑みを浮かべた。
 
 パリ生まれの「ミシュランガイド」。
2005年の米・ニューヨーク版は約12万部が出た。
同じ部数を日本は4日で売り切ったという。
 平成の日本は、自他ともに認める格付けの大好きな「ランク帝国」なのだ。

 昔から、日本人はランキングが好きだったとの説もある。
江戸時代には「名物評判記」と呼ばれる格付け本が多く刷られた。
中野九州大学名誉教授あ(江戸文学)によると、当時の小説に当たる戯作や俳諧、学者、飲食店、遊女など対象は多伎にわたった。
  <中略>
 ミシュランガイドの三つ星レストランの数が、パリに次いで世界2位の8個だったことは、日本人の自尊心をくすぐった。
現代のランキングの隆盛は、世界中の物や文化にあふれる東京人が、快適な都市生活を謳歌する証かもしれない。

 「ほしいものが、ほしいわ。」
1980年代の消費文化を牽引した西武百貨店の有名なコピーだ。
高度経済成長を遂げ、必要な家電製品が一通り出回った日本には、切実な必需品がなくなった。

 詩人で社会学者の水無田気流さんは語る。
「現代の消費社会は、真に必要でない不自然な欲望をあおることで動く。
ランクもその道具の一つだ。
インターネットにより、ランクがデータ化され、消費される速度は加速している」

 世界で累計300万部を超えたトーマス・フリードマンの著書「フラット化する世界」は、双方向に発信できるインターネットの普及で「情報の送り手――受け手」といった関係が崩れ、グローバル経済の進展で世界が垂直的な関係から、国境や会社の枠を超えた水平な場になるとする。
 物事が上下でなく等価に並ぶ平板な社会で、現代人は追われるように物事に小さな差異を見つけ、順位をつけている。
大して面白くもないのに、必死に酔おうとする。これで、いいのか。
 <中略>
 ランク付けされるのは、物や事象だけではない。
団塊ジュニア世代に生まれた私自身、高校、大学と受験のたびに点数で輪切りにされてきた。
愛して、憎い。
逃れたいけど、縛られたい。
ガイドなんか無視して、会社の寄り道、小さな中華料理屋に入ってみる。
紹興酒をグット飲み干す。(待田)

 どうしても必要なもの、切実に欲しい物がなくなった
ほしいと思っている間のわくわく感、やっと買えた時のウキウキ感
満足感をもっと味わいたい

どんな時代にも流行はあるというか、作り出している
マスメディアの力は大きい
ランキングは人間の心を騒がせる

ほしいものが、ほしい・・・消費社会は、真に必要でない不自然な欲望をあおることで動く
家の中には、便利なものがそろい、個人の部屋にも物があふれているにもかかわらず
みんなが持っているものは当然のように買う(使い切ることなく捨てる)
それだけではつまらない
中々手に入らない高価なもの、珍しいもの、他人が持っていないものを次々求め優越感にひたる

なんと平和なこと!何と幸せなこと・・・何と有難いこと

続・続・子ども・・・消費

2008-02-17 | 気になる記事
読売新聞朝刊より
      少女漫画で広告効果     大人同様 仕掛けの対象
 ファッション業界でいま注目を集めている漫画がある。
少女漫画雑誌「なかよし」(講談社)に随時掲載されている「夢みるエンジェルブルー」だ。
読者の人気も高く、3月中旬には単行本も発売される。

 「物語はフィクション」と明記されているが、主人公がデザインした服は、実際の店頭で販売される。
同社社長の成宮雄三さんは「漫画を読んで自分も着たくなり購入したという声が目立つようになった」と打ち明ける。
  <中略>
 担当編集者は「少女漫画雑誌にもファッション情報を取り入れたかった。漫画も、架空より実在する人気ブランドを扱った方が現実味が出る。
漫画が話題になり、そこに出た服も評判になれば、お互いのメリットは大きい」。
 プロダクト・ブレースメント。この漫画のように話の筋に企業の商品を組み入れたり、テレビ番組や映画の場面などに商品を登場させることで消費を促す広告手法だ。
 「今の消費社会に大人と子どもの境界はない。子ども向けの新しいマーケティング手法が次々に登場している」
  
 ネットのゲーム内に、企業の商品などを登場させて宣伝を行う「アドバゲーム」もそのひとつ。
ゲームを楽しんでいる間も、継続的に商品を目にするため、テレビCMなどより高い広告効果が望めるという。

 携帯電話を使った「口コミ」も注目される。
子ども達にも一気に普及した携帯電話で、これまでの口コミとは段違いの速さで情報が広がるようになっているからだ。
 携帯電話のサイトを運営する会社の担当者は「今の子どもは、友人からの情報にとても敏感。子供同士で情報を共有する仕掛けを作ることで、ヒット商品を生み出すチャンスはある」と期待を込める。

 昭和女子大学短期大学部講師の駒谷さんは「現代の子ども達は、消費を促す大量の情報に囲まれている。子どもであっても、一人の消費者として広告や宣伝など企業が発する情報内容を読み解く能力が求められている」と話している。


企業があの手この手で消費を促すのは仕事だから当然だろう

漫画の中の服が買える。ネットゲーム、テレビCM、携帯電話・・・
現実と仮想の区別つかなくなる

それに乗せられるかどうかは消費者しだいなのだが
本人は、気がつかないうちにというか
踊らされているとか、乗せられたと思っていないということだろう
それを好としているから、いつも流行り物、新しいもの、宣伝されているものを求める。行列に並ぶこともいとわない
大人も子どもも老人も、企業が出す情報がすべてだと思い、自分で考えることもなく仕掛けに喜んで乗り浪費し続けている
そんな策略に引っ掛からず、誘惑に負けず、消費者が賢くなって企業を変えるということは出来ないだろうか?