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放浪日記

刮目せよ、我等が愚行を。

珈琲時光

2004年12月01日 | 電影
今日は1日、映画の日。
いつもの半額ほどの1000円で観られるため、会社の前に映画館に行くことに。
こういうとき、昼からの出勤というのは嬉しい。
観たかったけど見逃していた「珈琲時光(公式サイト)」が、家からちょっと遠い映画館のモーニングショーでやっていたので、迷わず早起き(いつもは11時30分くらいに起きるので)して映画館に直行。


「珈琲時光」は、小津安二郎生誕100年を記念して、小津を敬愛する台湾映画界の巨匠・侯孝賢がつくりあげた小津リスペクト100%の映画。
現在の東京を舞台に、小津映画っぽい雰囲気で映画が始まっていく。
定点撮影のカメラの前で、ほとんど語らない登場人物たち。
映画初主演の一青窈の演技も、ちょっとぎこちないところがあったけど、それも含めて等身大の主人公を演じているようで好感がもてた。
脇を固める俳優たちも、皆一応に言葉数少なく、雰囲気と背中、表情で物語を紡いでいく。
携帯とかメールとか(もちろんBlogもだけど)、情報が簡単に発信できるようになり、受け取れるようになってしまったこの現在で、なぜ登場人物たちはかくも語らないのだろう。

タイトルの意味について、監督はこう言っている。
『珈琲時光』という映画のタイトル、原題なんですけれども、今僕らが生きているこのあわただしい生活の中で、ほんのちょっとの時間ではあるんですが、自分の気持ちを落ち着けさせて、沈殿化させて、新たに自分がどんなことを今直面しているのかを考えたりとか、心をリセットしてまたこれからの自分の人生、生活に立ち向かうというエネルギーを蓄えるというか、そうした意味での『珈琲時光』という名前があります。

そして、繰り返し登場する電車。
交差する線路。ホームを過ぎ去っていく光景。音を録る青年。突然電車から降り、ホームにうずくまる主人公。線路を見つめながら娘を待つ父親。電車の窓越しの2人。

淡々と過ぎていく時間、進んでいく物語。
どこかで見たことのある風景。体験したことのある状況。聞いたことのある音。
登場人物たちの『珈琲時光』は、僕たちの『珈琲時光』のような気がした。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
珈琲時光 (makimaki@沖縄)
2005-02-24 22:09:20
観終わった後は とくに感慨が残らなかったのですが、あれから何かと珈琲を飲んでしまうこのごろです。

タイトルの意味について、ここで初めて知り あぁ、いいな って思いました。
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China deha... (NIIYA)
2005-02-25 21:22:26
Coffee wo yukkuri nomu nante jikan no tsukai kata ha totemo dekisou ni arimasen...

boyaboya siteiruto Jinmin no Power ni makete shimai soude...



Asu Vietnam ni mukaimasu.

Vienam Coffee tanosimi desu.

Vietnam de 珈琲時光 shite kimasu...

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