放浪日記

刮目せよ、我等が愚行を。

2022年私的映画ランキング

2023年08月15日 | 電影
忘れていたわけではないけれど…、ずるずると後回しになっていた2022年の映画について。
もう2023年も半ばを過ぎてしまっていて、映画を観たときの感動も少し薄れてきつつあるけれど、なんとかまとめてみる。いまさらながら。
題名の後ろに★が付いているのは、映画館で観賞したもの。▲が付いているのは、主にBS松竹で放映された短編映画。


「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編」
「運び屋」
「鬼平犯科帳 劇場版」
「ドラゴン」
「無言歌」
「キッド」
「ミザリー」
「姉姉妹妹」
「聲の形」
「ハッチング -孵化-」★
「国葬」★
「チョコレートドーナツ」
「長江哀歌」
「学校」
「学校Ⅱ」
「SNOMANN」▲
「学校Ⅲ」
「セブン・イヤーズ・イン・チベット」
「宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海」
「女神の継承」★
「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」
「ファンタスティック・プラネット」
「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」
「存在のない子供たち」
「ムンナ兄貴とガンディー」★
「CALL WAITING」▲
「CHICAS DAY」▲
「The Goal」▲
「5m80cm」▲
「笛吹川」
「十五才 学校Ⅳ」
「HOME AWAY From HOME」▲
「ザ・フライ」
「ドラゴン・ブレイド」
「天使にラブソングを2」
「White Eye」▲
「Billy the Baker」▲
「結婚しようよ」
「Your Call Is Important To Us」▲

以上、全39本でした。

2017年は36本、2018年は34本、2019年は34本、2020年が40本、2021年が35本だったので、短編映画は多いとはいえ、それなりに観てたんですね。

以上の映画から、2022年の私的ベスト3を発表。




まずは第3位
「十五才 学校Ⅳ」


山田洋次監督、どちらかというと好きです。
大きな物語というよりも、市井の中にある小さな物語を、その時代の光景を背景にして撮っているのがいい。時を経て見返したときにこそ価値が出てくるような。
田中邦衛の競馬中継が印象的な「学校」は、もう大好きな一本なのだが、この作品は続編の体をとっているものの、まったく別物。不登校の少年がヒッチハイクの旅を通して成長していく物語。社会こそが学校だ、的な内容にもとれるのだが、そんなことはあんまり気にしていなくて、15歳の少年が初めて旅に出て、各地でいろいろな人に出会い、経験を積んでいくという、僕もふた昔くらい前に経験したようなしていないようなピュアな思い出を思い起こさせてくれたということで、ランクイン。



続いて、第2位
「無言歌」


中国のドキュメンタリー監督・王兵の作品。
60年代の反右派闘争で、甘粛省の砂漠にある政治犯収容所に送られ、強制労働させられている人間にスポットを当てた物語。目や口、耳の中にまで黄砂が入り込んでくるような、中国西部のあの乾燥地帯の質感が、生々しくフィルムに刻み込まれている。ひび割れた感想の大地に這いつくばって、虫けらのように生きることだけに執着する終焉の見えない日々。これを絶望と呼ばず、なんと言うべきか。




そして、第1位
「女神の継承」


「哭声」のナ・ホンジンが製作したタイと韓国の合作モキュメンタリー。
2位の「無言歌」と一転して、東南アジアの片田舎で感じるねっとりとした湿度が首筋に巻き付いてくるような(いい意味で)嫌な感じの作品。話の結論も何も、最後は観た者に投げっぱなしだし、謎は回収されないし、すっきりしないのは事実なんだけど、そういう映画ではないと割り切れば、非常におもしろい。
のんびりしているようで、実は狂気と紙一重の笑顔の裏に隠された国民性に触れたことがあれば、この作品に漂う独特の気持ち悪さに、背筋を寒くすることだろう。



2023年も、なんとかこのペースで映画をみていきたい。



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