放浪日記

刮目せよ、我等が愚行を。

Dangal

2018年04月24日 | 電影

インド映画「ダンガル」を観てきた。

主演は、アーミル・カーン。
日本では「きっとうまくいく」などで知られる俳優だが、僕の中ではそれ以前に公開された「Rang De Basanti」がおもしろすぎて、彼の主演作が公開されたらなるべく観に行こうと思っている。


「Rang De Basanti」の過去記事はこちら


かつてインドを旅していた頃、ラジャスターンの砂漠の町で知り合ったインド映画通の日本人に、インド映画のいろはをレクチャーしてもらった。当時大人気だった「3カーン」の一人が、アーミル・カーンだった(あと2人は、シャールク・カーン、サルマン・カーン)。
その旅人曰く「アーミル・カーンは本気で世界で受ける映画を作ろうとしてるんですよ」。

今回の作品のストーリーは、インド女子レスリングの実話。
かつてレスリングでチャンピオンだった父親は、引退後、自分の夢だった国際大会での金メダルを息子に託そうとするが、生まれてくるのは女の子ばかり。4人目も女子が生まれた時点で完全にレスリングを託す夢を諦めるが、長女と次女が男の子にも喧嘩で勝つほどの負けん気が強いことを知り、レスリングを教え始める……。

インドの田舎で、女性に格闘技を習わせることがそもそも非常識で、さらに強くなるためのスパルタがひどい(インドのレベルで)。日本人が観たら「相当厳しーな」くらいにしか思えないかもしれないが、インド社会ではありえないくらいの仕打ちを愛娘に強いる。そして家族にも。
少しは脚色しているんだろうけれど、スト—リーはインド映画の定番で笑いも涙も含めながら、飽きることなく観賞できた。
本当に「ええ話」なんだけど、僕の期待値には及ばず。もっと社会派の映画を見せてもらいたかった。

見どころは、何と言っても、アーミル・カーンの肉体改造っぷり。
青年時代のバッキバキの体を作り上げたのもすごいが、その後の中年太り具合も素敵でした。

そして何より残念なのは、女子レスリングの話だけに、作中のいろんな問題が、伊調選手と栄監督のトラブルにダブって見えてしまったこと。公開時期がまずかった…。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿