平成20年12月01日
もちろん小説のレビュー、ではない。
帯には「夜ひとりではよめないよー」と有るが、こんな物、三人程集まって、ホラー小説の朗読会しているほうが怖い。もちろん参加者より、それを知った周りの人間がだが。
因みに、私は午前1時半から3時半まで2時間で読み終わりました。
特に怖くはなかったけど・・・。ま、子供向きなんでしょうね。
帯に突っ込んでも仕方がないので、本題に入るが。
福澤徹三 「アンデッド」 角川ホラー文庫 である。
アンデッドと言えば、吸血鬼やスケルトン。最近ではゾンビなど、不死の生き物か死んでもなお意図を持って動き回る物(者)、を指す。
ただ、トールキンのノルドールエルフはアンデッドとは言わない。

ええ?何が面白いかって?
この話にアンデッドが出てこないのだ。
唯一出てくるのが、いじめられっ子のあだ名が「ゾンビ」と名付けられているぐらいだ。
裏表紙でいいのかな、表紙の後ろには、
「おまえの怨みを晴らしてやろう。かわりにおまえのからだを貸せ。それは、不死者からの恐怖の呼び声だった」
と書いてあるが、この「不死者」、実は死霊なのだ。
もうすでに、思いっきり死んでるし。
おいおい、角川ホラー文庫の編集者。ちゃんと原稿読んで本にしているのか?(作者自身にも聞きたいが。まさか、「おいおい、作者よ、ちゃんと原稿読んで本にしているか?」とも聞けないし。)

平成20年12月01日(月)
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