運転手は自分
「自分の人生の舵取りは、自分でせなね」。これは朝ドラで「キアリス」店スミレの娘さんへ、母の知合いの女店主がかけた言葉のプレゼント。
愛情たっぷりに育てたと思っている母と、自分にくれる母の時間は他の家庭と比べて少ないとみなした娘と、の認識の違いが埋まらない。母は「キアリス」店のメインの創業者であり、製品への配慮などに自分の時間の多くをつい割いてしまう。それを知っている店主のプレゼントだ。
私が父親ならどのように対処するだろうか。原因は母と娘との思いのすれ違い。母の愛情は理解をすでにしている。母に求めているものは、娘が直面している迷い、選択肢を明確にできない未熟さ、への愛情のこもった「寄り添い」だろう。
このように理解をして、できることを娘に聴きながら行なって、より近づく。そして両親揃っての方が良さそうなことは、できるだけ揃って聴き話す。これが「寄り添い」。
自分の人生の舵取りは自分しかいない。しかし親の希望は子供に伝えておくことは大切だ。選択の際に、参考にもなるし、親の心を知る窓口ともなる。親は親だ。親色に近づくことは子供の希望でもある。子供を経験した親だからみなが知っていることだが。