やなさん浜松E-RA日記

浜松暮らしを楽しむ人を応援する柳原新聞店社長の日記です

もちカツオ

2006年04月23日 | 浜松暮らし
春になるとカツオの刺身が無性に食べたくなります。しかもカツオだけで腹一杯になるくらい。

昔、焼津の寿司屋の大将に「浜松の人はカツオが好きだね、マグロよりも消費量多いし」といわれた事がありますが、統計はわかりませんが、確かにどこの和食屋さんでもカツオの刺身は当然あるし5月の浜松祭りとなれば、初子のお祝いの振る舞い酒でもカツオはつき物(縁起物でもあり)ですし、確かに好きですね。何となくカツオって威勢のいい感じがするのでその点、浜松人気質にピッタリあうのかも知れませんね。

さてこの時期のカツオといえば何と言っても「もちカツオ」。

この「もちカツオ」、近海でその日に穫って生け絞めにしたカツオを新鮮なうちに食べると、「もちもち」と独特な食感を味わえる事からつけられた名称ですが、いつでも食べられるわけではなく初カツオのシーズンである4月中旬から5月の一時しか食べられないという貴重なものなんです。浜松人は毎年楽しみにしていますが、この「もちカツオ」が食べられるのは全国でも静岡県の西部から三河にかけてだけらしく(高知県でも一部ではあるという話も)、ある学者によるとカツオの個体自体も違うという説もあるのだそうですが、そんな難しい話はどうであれ、あーとにかく「もちカツオ」が食べたい!!

実は今年まだ料理屋にも魚屋にも「もちカツオ」が出回っていないんです。「今年は天候不順のためまだ穫れない」「舞阪の漁師はちょっと天気が悪いと漁に出ないから」だそうですが、この5月祭りの時期に「もちカツオ」がないなんて最悪ですね。

と思っていたところ、昨日アクトタワー内を歩いていると「もちカツオありマス」の張り紙が出ているではありませんか!!

こりゃ行くっきゃない!!と早速その店「宿下吉庵」に入って注文すると「お客さん、もう時間が遅いのでもちカツオの味はないかも」とつれないお言葉。それでも少しはもちカツオらしさが残っていて、今年初ですから満足した次第。

「もちカツオ食べるなら馴染みの料理屋さんに仕入れるよう頼んでおいて、電話もらったら駆けつけるのが一番確実」とは食い道楽飲み道楽のS銀行H支店長の弁。

支店長その提案にのった!!お誘いお待ちしておりまーす、ハイ。

宿下吉庵