変態おやじの嘆き

変態おやじのあれやこれや

第2章続き^^

2008-06-27 | Weblog
「叔父さま、お久しぶりです。」
「相変わらず元気そうだなぁ」
「お土産ヮ」
「月面饅頭叔母さんに持っていたぞ」
「月面饅頭?」
「知らないのかw今度月面基地アマテラスでは予算縮小の煽りで観光化を推進し人類最初の月面お土産センターを開設してだなぁ少しでも」
「話の途中ですが叔父さま」
「なんだ?人が月面基地の将来についてだなぁ革新的な方向性をだなぁ」
「でも、予算は火星に回ってしますわw」
「そこなんだよ。有人火星探査が必要かどうか初音の送ってきたデータだけでは
判断できん。21世紀初頭のnasaのデータを基に初音で本格的な探査調査を
実施したが初音は途中で消えてしまうしな」
「初音のことじゃないの」
「琴音のことか」
「ええ」
「日下部から聞いているがどうして食習慣なんだ」
「これを見て」
由美が琴音に食習慣をと決断した倭と琴音のやり取りの映像を見せた。
「う~ん、しかし、これだけでアンドロイドに食習慣をつけることを枢密院で
承認させるには根拠がないなぁ」
「確かに琴音は人間と同様困ったという表情をしている。見ていてこれがアンドロイドであるのかと思うぞ。」
「でもな、アンドロイドには規制が幾十にもかかってる。基本的には人間との共存
という概念はない。人格や思想いくら人工知能が発展しようがこれは無理だ。」
「人格を形成する要素として食て考えるからよ」
「食欲をつけようてことじゃないの。人間と一緒に食事をする。させたいだけ」
「倭は琴音を人間と思ってるわ」
「だから、一緒に食事できない琴音を不思議に思ってるのよ」
「これから先アンドロイドが育児をする。機械的に接するだけでは人間形成に大きく影響するわ。」
「確かにそれはあるかもしれん。だが、人間もアンドロイドだけに育児や生活を
まかせるわけではないだろう。人間の手助けとしてのアンドロイドは意義がある」
「このことがあった後琴音の頭脳を解析したのよ」
「混乱の痕跡があったわ」
「琴音の人格レベルにも影響があったわ」
「レベル2でパニック錯乱状態よ」
「倭が声を掛けなければどうなったか」
「レベル2で暴走したアンドロイドなんて想定していないわ」
「琴音の思考は人間に近づいているのよ」
「ていうか、倭に嫌われたくない。倭の望むことをしたい。という愛情に近い
ものが芽生えつつあるのよ」
「オレだから黙って聞いてるが他ではそんな言い方するなよ」
「そんな言い方すると琴音を処分しろといいかねないぞ」
「ええ、叔父さまだからお話したの」
「人口減少と人造人間との共存の可能性と司法行政のあり方」
「こんな論文を30年前に書き司法行政S級資格者試験に合格し月面基地で最高意志決定機関の枢密院議長そして今は日本枢密院倫理委員会委員長次期議長候補
そして、倭の母 雅のお父様」
「どこで調べた」
「琴音のことで雅さんの残した資料を調べていたとき偶然に」
「父 北林大蔵」
「それと母「桜子」とだけ書いてあったわ」
「桜子とは学生時代恋仲になった。桜子は人口頭脳の開発者 初音などの基礎となるものを開発した。おれは大学を出るとすぐアメリカへこの時妊娠しているとは
知らなかった。アメリカ留学中に子供が産まれたと聞いた。結婚しようと連絡をいれたがおれは月面基地へいくことになっていた。初期の月面基地建設は生死をかけたものだ。桜子は「お待ちしてます」とだけ返事が来た。数年に及ぶ月面基地の
建設を終え地球に還るとすぐ連絡を入れたが桜子の消息は不明、北林財閥の総力を
あげて探したが不明だった。明らめたおれは月面に逃避した。おやじが死ぬとき
「おまえの子は雅という科学者じゃ」と聞いて探した。すぐ見つかった。有名な
人工頭脳開発者・桜子の血を引いてると感じた。肝心の桜子は死んでいた。
おれは名乗ることもせずまた月面へ逃げた。そしてそこで雅がやろうとしていること「アンドロイドとの共存」を影ながら支援した。そして今おれはアンドロイドとの共存を否定する枢密院議長候補だ。影では支援しながら表では拒否する。
「叔父さまの苦悩はわかりますが琴音は実存し成長しています。」
「我々日本の科学者が琴音を拒否しなかったのは雅さんの生い立ちや意志が影響しています。なぜ最初のアンドロイドが女性なのかわかりますか?」
「・・・・・・」
「地表面の減少・宇宙線の増加いずれ地球は住むことが出来なくなります」
「男も女も宇宙開拓の時代が、もうすでに火星へと動いています」
「残された地球で次代の子供たちに必要なのは母性愛」
「人間形成に必要なのは幼年期の母親の愛」
「雅さんは男のアンドロイドの作成も検討したみたいですが膨大なシュミレションの結果地球崩壊となったみたいです。」
「男性的思考を拒否したわけではありません。必要なものです。」
「侵略戦争破壊破滅独占欲は男だけの思考ではないだろう」
「それはそうなんですが、雅さんは母性愛に近い思考を求めたみたいです」
「兵器型アンドロイドを作成しようとしたアメリカの会社工場を破壊したのは
叔父さまでしょう?」
「人聞きの悪いことを言うなw」
「あれは隕石が偶然落ちたのものだ」
「あれが先に出来ていたら今頃地球はどうなっていたかわからない」
「叔父さまは桜子さんの意思を成し遂げようとしている」
「叔父さまこれ見てください。一人で見てくださいね。」
「なんだ」
「見ていただければわかります」
「今日はありがとうございました。」
「私。饅頭よりせんべいの方が月面らしくて売れると思いますよ。」
「うさぎがお餅ついてる絵なんか焼きこむといいと思いますよ
「じゃ叔父さま。おやすみなさい」
由美か、大きくなりやがっておれに意見をするようになったか。
しかし、まじで月面饅頭のこと信じてるボケぶりは素晴らしいと思う大蔵であった
今度どこかの菓子屋に月面せんべいを作らせ「土産だ」言って驚かせようと考える
大蔵であった。

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