山口建設

社長の独り言

大工棟梁としての涙、父としての涙 そして悔しさが

2015年05月30日 07時07分56秒 | 日記

「ようやく49日が終わりました。色々とお世話になりありがとうございました。」

会社に大工の棟梁が挨拶に来られた。北国出身で口数少なく 黙々と仕事をする姿は

大工歴45年の生き様を教えている。

「悔しくて 悔しくて どうして あいつなんだ、、」

時々 思い出すのか言葉と共に涙が両目ににじみ出てる。

一人息子が突然なくなったのは2ヵ月前である。朝、食事を食べ 仕事に出かけると立ち上がった時 倒れ そのまま、、

息子42歳、、、

父親1人の手で育て上げ、父と同じ大工の道へ、、

父から息子へ 親方から弟子への教え。

「おまえ、そんな収まりではダメなんだよ やり直しだ、、」

現場での棟梁として 父親としての厳しい言葉が昨日のように思い出された。

継いでくれる息子への期待と職人としての厳しい教え

それもすべて父親としての息子への期待があるからこそ。

彼の姿、言葉の前にはただただ、聞くだけの小生。

親より先に死ぬ子供の現実に言葉はありません。

ご冥福をお祈りします。