「ようやく49日が終わりました。色々とお世話になりありがとうございました。」
会社に大工の棟梁が挨拶に来られた。北国出身で口数少なく 黙々と仕事をする姿は
大工歴45年の生き様を教えている。
「悔しくて 悔しくて どうして あいつなんだ、、」
時々 思い出すのか言葉と共に涙が両目ににじみ出てる。
一人息子が突然なくなったのは2ヵ月前である。朝、食事を食べ 仕事に出かけると立ち上がった時 倒れ そのまま、、
息子42歳、、、
父親1人の手で育て上げ、父と同じ大工の道へ、、
父から息子へ 親方から弟子への教え。
「おまえ、そんな収まりではダメなんだよ やり直しだ、、」
現場での棟梁として 父親としての厳しい言葉が昨日のように思い出された。
継いでくれる息子への期待と職人としての厳しい教え
それもすべて父親としての息子への期待があるからこそ。
彼の姿、言葉の前にはただただ、聞くだけの小生。
親より先に死ぬ子供の現実に言葉はありません。
ご冥福をお祈りします。