山口建設

社長の独り言

友よ、、、

2014年08月25日 08時53分10秒 | 日記

     小さくなった友の姿。

     体を折り曲げるように白いシーツのベッドの上に寝る姿。

     声をかけても、聞き取れない返事が、、、

     森に囲まれたマンションの最上階。

     風が、光が部屋の中を通おる。


     去年の後半、友からの電話の声が脳裏に浮かぶ。
    

     「肝臓に腫瘍がみつかったんだ、、」

     それから8ヵ月、、、、


     肝臓の半分以上摘出の手術を受けて、これでしばらくはひと安心と思ってたが

     手術後の検査で、がん細胞は胸、骨へと転移が分かった。

     その友が 眼の前のベッドに横渡ってる。

     手を握る。

     初めて会った、あの暑い夏の日の握手が思い出される。

     北国と、九州の小島出身の友との出会い。

     それから、建築の仕事からの長い付き合い。

     九州男児らしい、剛毅な性格で、誰からも信頼された友。

     「山口、そんな不摂生な生活したら、からだ壊すぞ、」

     心配して声をかけてくれた友が 眼の前で無言で手を握ってくれる。


     別れの光景が浮かぶ。。


     友よ、死ぬことは誰にも訪れる事実、それより、どう生きてきたのかが
    
     大事なことだ。

     仕事、妻、子供、そして、多くの友、、

     みんな、君のお陰で 幸せを感じた。

     ありがとう、我が、友よ

     君は 十分 生きてきたのだ、、