ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

ある原稿を書いている(2023年9月2日)

2023年09月02日 | 不戦への誓いー琉球諸島の片隅から

 2023年9月1日24時を回ったところだ。今日(1日)は朝から「沖縄から視た『安保3文書』」の原稿を書いている。原文はなかなか長く、独特な言い回しなので 読み込みずらい。6月11日の講演会では、多くの写真を使ったので、「沖縄から視た」とやりやすかったのだが、文章だとそうもいかない。内容に沿って書かないと、ならない。ただよく読むと、いろいろなことが思い当たり、余り直感でこうだといいずらい。

 要するに日本国憲法から大きく外れたことが書かれた行政の文書(閣議決定のみ)だ。法案ではないから、国会審議を免れているし、野党も殆ど追及していない。政権は、「専守防衛」「非核3原則」を遵守していると言いながら、画段階的な攻守同盟に入ったのだ。それも主戦場を琉球諸島にしているから、「防衛です」と言い逃れうる。個別的自衛権と集団的自衛権の議論も、領海・領空・領土内への攻撃への反撃ならば、個別的自衛権となる。しかしこうして戦争が始まったとして、米軍が公海で被弾すれば、それへの同盟軍たる日本軍の反撃は、集団的自衛権の行使となる。そんな区別など即刻無意味になるのだろう。

 反撃能力と言おうが、どちらが先に手を出したのかなどわかったもんじゃない。昔の戦争さえそうだったが、サイバー戦争だ、電子戦となれば第3者には見えないからね。挙げ句にビュンビュン(ヒューン、ヒューンか)弾が撃ち込まれたらたまらない。

 何しろ、米日同盟だから、米国の指示で戦争は始まるだろう。日本軍に撃てと言いながら、彼らは撤退していく。スタンドオフミサイルというが、敵のミサイルから届かない射程外の所から撃つのだという。地対艦ミサイルどころか、空対艦・艦隊艦・水対艦ミサイルも造るようだ。半径1000km、2000kmの範囲の陸と海と空が戦場となるのだ。

 「国民保護」に自衛隊も動かすと言うが、かなり事前の話しとなる。大勢が動いたら当然怪しまれる。事前ならば民間機か、民間船舶だろう。当然箝口令がしかれる。水陸機動団や即応機動師団が動くのはいつの話しか。無論状況次第だが、そう調子よく行くはずがない。何しろ陸上部隊、航空部隊、艦艇、潜水艦、宇宙軍、サイバーだ、電子戦だとくれば、ごちゃごちゃになり、78年前とは全く別の形のごちゃごちゃになる。

 こんなことを考えながら撮る時代になってしまった。悔しいことだが、否定できない。いよいよ10月に陸自のオスプレイが石垣島にて米日共同演習をやるという。今月の6日には米軍掃海艇が石垣港に入るというが、掃海艇は防護であれ、攻撃であれ、必要とされる。機雷を設置するのか、処分するかだから。小さな掃海艇だが、上陸作戦(防衛作戦も)には欠かせないのだ。

 しかし、心配しなければならないことは、ミサイルだけではない。そもそも食料や水の備蓄はどうなっている。軍隊や軍隊に動かされる行政に従ったら、私たちの先は目に見えている。「国民保護」の大嘘を暴かなければならない。命と暮らしを守るのは軍隊ではない。私たち自身だ。私たちは戦争に反対し続け、平和に生きることを貫けるのか?!

 沖縄は最前線に据えられるから、緊張感を持って生きなければならない。真偽を考えるのは、私たちの対話力の向上に掛っている。まったく! 平和に生きていこう!

 尚、原稿はこんな単純な話しではない。だいぶ面倒な議論になっている。

 



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