ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

米子・鳥取の有志と懇親会(20201022)

2020年11月05日 | 旅の記録
 2020年10月22日夜、凄い雨となりましたが、地元の「沖縄と連帯するとっとりの会」有志の方々と懇親会をもつことができました。私にとって取材先での地元の方々との懇親会は昨年8月の秋田市内に次いで2回目となりました。何だか無理無理、集まって頂き、誠にありがとうございました。
 私からは自己紹介と、辺野古・大浦湾の基地建設を巡る現状報告、美保基地が戦闘機動車すら運べる輸送基地として注目しており、地元の皆様にもますます注目頂きたいとお願いしたところです。必ずしも、美保基地の役割がそんなことになっていることは余り知られていないようでした。ただここに空中給油機が配備される動きがあるとの報告をいただきました。それは本格的な海外展開を踏まえる動きであり、益々要注意です。私も美保から目を離せなくなりそうです。
 また中国地方の山間部に、岩国基地の米国海兵隊の戦闘機による低空飛行ルートがあるとの話を伺いました。点と点がどう結ばれているのか、日常生活圏を越えた話しなので分かりにくいですが、双方向でキャッチする取り組みができると良いと思います。
 沖縄に目を向け続けている方が居ることを、私は心強く思いました。また日米地位協定の改訂を求める意見書を鳥取県内全自治体にだしたそうです。
 私はハタと気がつきました。国から求められている大浦湾側の変更申請に沖縄県知事の「不同意」を支え、この国を突き動かす議会・意見書運動を全国展開できないだろうか。地位協定改定の動きと絡めたものにすれば、波及効果ありうると思った次第です。地域から住民目線で取り組めれば、沖縄の問題も実はぎょっとするほど繋がっているはずなんです。

【資料 20201022 米子懇談会メモ】

(Ⅰ)プロフィール
◎1951年東京生まれ、世田谷育ち。社会運動との出会いは1967年からの自然保護運動。まだ「エコロジー」が生態学の意味しかもたなかった経済成長一本槍の時代の中で。1970年に大学入学、ベトナム反戦・反安保・沖縄返還協定粉砕、学生運動を闘う。
 1989年に初めて沖縄を訪ねた。95年の米兵による少女へのレイプ事件を知り、考えを改め始める。2004年4月19日、辺野古への新基地建設が始まったことを知り、同年7月から辺野古通いを始める。2011年から与那国島・石垣島・宮古島にも通い始める。2013年10月13日~名護市民になる。
 1972年から1989年の17年間の「空白」に、否、70年からの傍観に愕然としながら、一歩一歩今日に至る。「島嶼防衛」と闘うネットワーク造りをめざしている。
 フォトグラファー(自然写真・報道写真)、辺野古テント村ボランティアスタッフ。ブログ「ヤマヒデの沖縄便り Ⅳ」日々更新中。

(Ⅱ)何故止らないのか? 何故止められないのか?
①現況
 (ア)辺野古側の②-1工区の埋立高さ3.1mまで完成(20200930)。残り5m
         ②工区   面積の半分ほど(高さ不明)護岸の嵩上げ工事中
(イ)辺野古美謝川の切り替え、辺野古ダム周辺のベルトコンベアの設置―今後、名護市長に協議
(ウ)国から大浦湾側の軟弱地盤に伴う変更申請(20200421)
   「意見書」の提出(2020年9月8日-9月28日)概数18000通
   県知事による審査(土木建築部海岸防災課)2020年12月―年度末までかかるか
   「不承認」とすると、国は県を提訴、最高裁判決をもって、工事に入る?
(エ)軟弱地盤の概要など
   ◎水面下から最深部90m(海底の下)近くまで軟弱地盤の部分がある。この深さまで対応できる機械は不存在。
◎ここに建造したら、震度1の地震ですら崩壊する可能性が指摘されている。2本の活断層の存在が指摘されている。
    ◎不同沈下が予想される。
    ◎米軍の滑走路の構造基準を満たせない。
    ◎建設完了後20年間で3-4回の改修工事を見込んでいる。
(オ)完成するの?しないの? 99%無理。

②それでも工事は進む?
(ア)利権―契約企業の儲けと技術力の更新
(イ)米日安保体制(象徴的工事)の堅持-「島嶼防衛」を含む新たな事態
(ウ)沖縄差別に基づく工事続行―自然を壊し、人々を痛めつけ、隷属させるムチ。

③私たちの希望と展望を探る
【希望】―経験則に基づく非戦・「命どぅ宝」・諦めない粘り強さ
【課題】―①金に振り回されず、自然と共に生きる沖縄・全国各地での地域づくり
     ②「オール沖縄の限界」を見据え、「島嶼防衛」を許さないネットワーク形成に踏み込む
     ③歴史的に観て、組み立て直す。
     ④「軍事力による安全保障」を否認できる世界観-外交を見据える
【展望】―「沖縄の闘い」を超える、この一点。果てしのない旅から、明瞭な指針をもちたい。

(Ⅲ)今回の旅の目的(「島嶼防衛」を探り考える旅)
 ①何故、善通寺・境港なのか?(陸自・中部方面隊、空自)
(ア)◎与那国島(2019年12月3日~数日間)初めての第15即応機動連隊(善通寺)の即応機動演習を見て、閃いたー私服で民間機で三々五々参集。
   ◎与那国の部隊―レーダー監視隊中心 警備隊(歩兵部隊)は約50名。これで交戦が始まったらあっという間にやられる。与那国島の弾薬庫の大きさを見たら、大量備蓄が充分に可能。
   ◎初めてだからか?―否、有事勃発前に派遣し、陣地構築する前段部隊?
(イ)移動ルートは? 善通寺(バス)神戸空港―那覇―石垣-与那国
           善通寺(バス)神戸空港―石垣ー与那国            
           善通寺(バス)関西空港―石垣―与那国
           善通寺(バス・鉄路)広島-那覇-石垣―与那国
           善通寺(鉄路)松山―那覇-石垣―与那国 
           善通寺(バス・鉄路)徳島―福岡-石垣-与那国          
(那覇-石垣-与那国は一日3(往復)便。那覇-与那国の直行便は1(往復)便。
          飛行機のキャパは74席(標準)
          ◎民間チャータ-機の利用もありうる。
(ウ)第15即応機動連隊と境港の輸送部隊
          即応機動連隊の主な武装は機動戦闘車だが、これを琉球諸島などに輸送するC-2輸送機 
●C―2の動きは重要。要チェック。
(エ)資料C-2、C-1、C-130の比較
 ●C-2―乗員+輸送人数 2-5人+110人 最大離陸重量―141t、航続距離-6500km
●C-1―乗員 5人+36-60人 最大離陸重量― 45t、航続距離―1700km
●C-130 乗員6人+64-92人最大離陸重量―70.3t、航続距離―4000km
(オ)今回、旅して見えたこと?

(Ⅳ)「まとめ」にかえて(討論)
   ①―日本は独立国なのか?
   ②―再び戦争を始めるのか?(1996年「安保再定義」、2004年「島嶼防衛」が謳われた)。
   ③―米子で、鳥取で何ができるのか? 「Life」=命の営み



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