ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

【拡散願います】「うるま訓練場断念」に確信をもち、更に前を向こう(20240412)

2024年04月12日 | キャンプハンセンと嘉手納基地の狭間

おはようございます。2024年4月12日(金)晴れ

 本日の沖縄タイムス1面に「うるま訓練場断念 防衛省、跡地取得も」とある。昨年12月に本件が明らかとなり、地元から反対の声が上がってきた。3月20日の自衛隊訓練場設置計画の断念を求める会による集会(地元石川会館)に1200名余りが集まり、反対の声を上げた。それが国をして「断念」に至らしめた住民の活動の意義は実に大きい。立ち上がった皆様に私も感謝したい。

 本計画は、政府防衛省の杜撰な計画だったことが、これで満天下に明らかになっただろう。①ゴルフ場跡地があると動いた沖縄防衛局。ご都合主義が先行しすぎて、冷静な判断を疎かにしたのだ。住民の居住空間としての快適さ、子どもたちの生活と学びの場としての価値、こうしたなかで反対の声が上がることは必至であったにもかかわらず、対策を考えていなかった。②防衛省は、軍事緊張が高まっており、15旅団を15師団に拡張するとの「国の決定」を示せば、地元は納得すると思っていた奢り。だがこうした一般論で、防衛省は、住民を納得させることはできなかったのだ。渋っていた中村うるま市長まで反対を表明せざるをえないところまで追い込んだ住民の勝利だった。③防衛省にとっては、また間が悪かった。6月の県議選があることを見据えていれば、自民党沖縄県連も反対するかもしれないと、慎重な動きをしただろうに、杜撰すぎた。国は住民自治を無視しようとしたのだ。繰返しになるが、国の奢りが露わになったのだ。

 しかし木原防衛大臣は「代替地を検討している」と言っている。まだまだ緊張は続くだろう。根が米国の対中戦略にあるからだ。「高鳴る軍事緊張に備える」沖縄に、日本にするために、軍備を拡張していく、住民無視の国の姿勢に変化はなさそうだ。場所を変え、ほとぼりが冷めた頃にまた同じような問題が浮上してくるだろう。

 私はハッキリと予言しておく。やはり沖縄防衛局・防衛省は、キャンプ・ハンセンから嘉手納弾薬庫の間に新演習場用地を探すだろう。あるいは、中城湾沿い。うるま市、北中城村、中城村、西原町あたりだろう。何故か。答えは簡単。①他は米軍基地であり、自衛隊は遠慮しながらしか使えないからだ。②彼らの利便性から言って、この辺りは適地だろう。那覇市内に第15旅団を構えており、中規模演習場のキャンプハンセンに近く、中城湾港などとも近いからだ。

 この一歩の勝利を機会に、私たち住民は、平和に生きる意義を再確認したい。戦争と隣り合わせの沖縄の危険性をかみしめよう。沖縄=琉球諸島を住民が安心して暮らせるまともな地域に生み直していこう。ちいさな一歩を大きな一歩に! さらに前を向いて歩きだそう。

 



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