ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

【拡散願います】笑うしかないー敵基地攻撃能力ー安保・軍事3文書雑感(20221217)

2022年12月17日 | 忘れてはいけないこと

 おはようございます。今朝の沖縄タイムス、もう「南西地域の防衛強化」「沖縄陸自『師団』格上げ」「司令部の地下化検討」などと安保3文書閣議決定の話が満載。私もまだ読んでいませんが、私は笑うしかありません。

 この満載によって、一昨日(12月15日22時ー日本時間:現地時間は15日7時)に米国の海軍基地で起きたF-35Bの墜落事故(既報)は出ていなかった。ひとつの具体例が隠されてしまったのだ。この閣議決定の重要性は、日本の、世界の歴史を変えていくものになる。だから、大々的に報じる必要があり、致し方ない紙面作りだと私は考える。私がこの事故のニュースを知ったのは、米国在住の方からのご指摘による。人脈は大事だ。

 冒頭に笑うしかないと書いたのは、いかなる意味か? 

①戦後77年を迎えた中で、のほほんとしてきた者たちの結論だから。

➁軍事を好まないのは、いいことだが、一方で無関心すぎた。1975年、ベトナム反戦の波が収束し、1991年に米ソ冷戦構造が崩壊し、日本国民は安心しきってきたのではないか。2000年代に激しくなった「対テロ戦争」を迎え、「対テロ戦争」をあたかも「正義の戦争」だと錯覚してきたようだ。米国が審判となり、米国が制裁を加える地位にあるのはいかなる国際法理によるものか? ただただ力尽くの強権に過ぎない。 

③今次の対中戦争論は、米国の仕掛けだが、歴史的にかの侵略戦争を反省してこなかった日本人の奢りと無関心がある。反省できない国民に、一切の希望はない。奢りだけが昂じ、「日本ナンバー1」幻想だけに酔っぱらう国民。客観性も何もない。

④これだけ重大な問題なのに、閣議決定だけで行う事実。国会という最高決定機関を無視しており、民主主義の手続きを踏みにじる。独裁国家日本の再来だ。

 しかし冷笑から何も生み出すことはできないことは、自明だ。私も対策を考えなければならない。攻撃能力(武力)を高めることは、反撃されるという当たり前のことがイメージできずに起きているイケイケ論。ゾクッとする空虚な頭と心。勘違いも甚だしい。米国におんぶに抱っこなのか。それでも「独立国」なのか?

 米国は米中戦争をやりたくない。お互いに破滅することはわかりきっているから。だから日本が先頭に立って戦えと言っている。米国はこれまで数多くの実戦を交えてきたから、軍事リアリストは数多く居る。このぐらいの分析は常識だ。この国がどこまでも米国に追随していたら、米国にしゃぶり尽くされて、お払い箱に捨てられる。

 米日が共同して沖縄をいたぶってきた歩みを考え直すべきだ。沖縄が被ってきた痛みをわかろうとしない限り、日本は生き延びることはできないだろう。「台湾有事」-「沖縄有事」-「日本有事」となることは避けられなくなる。破滅への道だ。

 日本が中国と戦争をやって勝てると思う人は、例証をあげるべきだ。そもそも戦争で誰が傷つくのか? 自分は傷つかないと思う奴の気が知れない。この国は勇ましいことを言っている(過去も現在も)が、戦後は「海外領土」を失い、琉球諸島の島々にも配備している12式対艦ミサイルや、03式対空ミサイル、ましてパトリオットなどの実射訓練をできる場所はないのだ。米国まで出張して演習しているのだ。国内でやっている展開訓練というのは形だけ。領土の広さ(狭さ)は桁違いだ。世界地図・地球儀をみてごらん。

 「日本国憲法」は押しつけられた憲法だが、あの戦争を経て押しつけられた。そこに教訓が詰まっている。「非武装・平和に生きろ」との教えは、正しかったし、正しいのだ。米ソの核軍拡競争は何度も危機を迎えながらも爆発しなかったのは、偶然もあるが、お互いに自滅を想起したからだ。相互絶滅戦争になる。武力のエスカレーションはそういうものだ。力の差が一方的な「対テロ戦争」は、ますます人間を人間とみない人間性の麻痺を極大化していく。これがあたりまえの政治になる。この国もそうなってきたのではなかろうか。

 考えるべきことはいろいろあるが、一番大切なことは私を信じることだ。そして私たちを信じる(信じることができる)ことだ。人類としてね。民族主義は敵愾心を煽るだけ。海外にも友をつくろう。 

 そして私たちは主権在民に特別の留意をするべきだ。これも大日本帝国憲法が国家主権(天皇主権)だったが、敗戦で大きく覆された戦後の遺産だ。一人一人の民衆は国家に付き従う奴隷ではないことを自覚すべきだったのだ。私たちは、今こそ「愚民」であることから脱出しよう。そうした気概をもって、かの3文書を読んでみよう。



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