2021年3月Ⅰ日から沖縄県庁前でハンストが始まっています。あの沖縄戦で亡くなった方々の遺骸が放置されたままの場所が今、鉱山として開発されそうです。ここは糸満市の戦跡国定公園に指定されている場所です。沖縄島にはこうした状態の場所は多々あるはずです。
こうした動きを加速しているのがこの国による辺野古・大浦湾への新基地建設です。長年遺骨収集、遺族へお返しする取り組みを続けてきたガマフヤーの具志堅隆松さんらがこれは見過ごせないと抗議の声を上げ、遂に3月Ⅰ日、ハンストに突入したのです。
私はこの日から県庁前に出かけています。所用と重なり部分的ですが、ひとまず現場の様子をお知らせします。(2021年2月18日-19日の私の南部の現地報告参照)
県庁前についたらこうでした。地元の島ぐるみ会議糸満の皆さんが駆けつけていました。12:23
そして辺野古の文おばぁがきていました。文さんは当時高校生。屍が転がる中を血の混じった泥水を飲みながら逃げ、生き延びたのです。12:27
要求項目はシンプルです。沖縄防衛局(国)に南部の土砂採取計画の断念と、沖縄県は自然公園法33条の2項を発令し、鉱山開発に中止を迫ることです。ここは県庁前。12:31
2021年3月Ⅰ日8時からハンストに入った具志堅隆松さんがあいさつ。静かな挨拶でした。長年、ガマなどの中から遺骨を探しだしてきた彼は言います。土中に紛れている遺骨をひとつひとつ探し出すことは困難だと。入念に手でかき分けてやっても、取りこぼす。慰霊の地である南部からの土砂採取はありえないときっぱり。12:36
声は県庁(後ろの建物)にも届いているはずです。12:36
署名も呼びかけられています。12:42
ウチナーグチで語り、歌う。12:47
宜野湾在住の島田牧師。12:50
10年前から辺野古で活動されている仏教者の黒柳さん。12:51
交差点ではアピール活動も。様々な主張が交錯しています。12:58
昼休み集会のラストは北上田さんが行いました。県議会で知事は反対の意思を示したが、具体的なことはこれからで、実務を担う環境部長が曖昧のままだと。どうなるか予断を許さないようです。12:59
ここで私は別件があり、中座しました。
戻ってきたら、太鼓の音が鳴り響いていました。16:50
訪れる人と議論が交わされています。16:51
夕方の集会です。「遺骨で軍事基地をつくるな!!」このひとことが全てを物語っています。17:09
こんなことを許している「日本」を私は辛く悔しく、許せないと思っています。戦(いくさ)を沖縄に強いたのは誰ですか?! また米軍基地を強いたのは誰?! 76年間変わっていない。変えることができていないのです。こえは私たち「日本人」の責任です。
ハンスト中の具志堅さん。17:11
ハンスト中のみなさん。17:14
県庁から帰路につく皆さんに訴える。17:22
かたわらではお坊さんが二人で祈っていました。17:32
ひとりひとりの思いが通じて欲しい。伝えたい。
ハンスト中の稲葉さん。経験者は語る。ハンストは2,3日が辛いけど、あとは30日ぐらいいけるからと。凄いなとため息が出ました。17:58
暗くなった那覇から私は名護まで帰ります。2時間。
◎駆けつけられる人は、県庁前にいこう。3月6日まで。