ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

あと1日ちょっと(20231230)

2023年12月30日 | 沖縄暮らし

 ついに今年の私は、年末恒例の資料整理も、大掃除もできなかった。残念無念だ。正月のスケジュール策定の目処を漸く立てた。余り知らないエリアなので、困った。私は観光地を好きではない。だから観光案内や、ガイドブックを嘗めている。別の観点はないのかと。そう思ってもこちらに基礎知識がなければ、案は浮かんでこない。地図情報から、ピックアップした。正月だから施設の類いは大概がお休みだ。私は初詣の類いも全く興味がない。神頼みはしないのだ。そんなことは「愚図」がやることだ。

 当ブログに年内に3件か4件上げる予定だ。明日はラストの残照を撮りに出る。初日の出も撮りに行けるか検討中。下手をすると飛行機に乗れなくなっては、ヤバすぎる。どうなるか。

 来年はどうなるのか、悪くなることはあっても、よくなることはあるまい。個別大衆運動が奮闘するだけでは、変わらない。政治を変えることとパラレルに組まなければダメだ。自民党が支持率をここまで落としても安泰でいられるのは、自民党に代わる政権展望がない、見えないからだ。第2自民党ばかりでは如何ともしがたい。来年4月28日総選挙の動きが一部で報じられている。私もその動きをあり得るとみている。立憲民主党がこのまま右にぶれていくのか。危ういものだ。山本太郎たちは国債発行で人々にお金を配れという。配ってほしいものだ。だが、これだけでは沖縄のピンチを脱することは不可能だ。安保という重しを如何に跳ね返すのか、ここをもっと正面から議論できる関係を創らなければ、お話にならない。反安保勢力は1割以下だとも言われている。立憲民主党のだらしなさの根拠はここにもある。

 「米日地位協定」の問題を意識し、「属国」論を唱える人たちも多少増えてきたが、壁は厚い。少数派に転落している護憲派も、安保をスポイルした護憲論であり、実態の変化を見ずに、九条を掲げるだけては、意味をもちえない。実質改憲が無茶苦茶進んでいるのだ。沖縄にいると、どうしても現場対応を主にしなければならない。上からの政治を見る力が落ちてしまう。現場の再編と、国政の再編をもっと両側から見たいのだが、余裕がない。要は沖縄とヤマトがもっと本格的に繋がらなければ、力を持ち得ない。そこをなんとかしたいのだ。まだまだ先は見えない。

 この意味で、ヤマト側からの「基地引き取り」論は、安保体制の本質をみていない。ひとり一人の良心の問題にしたり、哲学の問題にするだけではならないのだ。何故沖縄に基地が集中してきたのかを考えて欲しい。それは沖縄戦による米国の沖縄占領から始まり、戦後の基地収用に至る。沖縄の戦乱があったから、武力占領・分断支配があったから、ヤマトは「平和憲法」と言われてきた「日本国憲法」をもてたのだ。このことは、多くの日本民衆にも忘れられている。

 こうして再び沖縄が戦場に据えられてきた。しかし今は1945年ではない。2024年になろうとしている。航空母艦と雷撃機を主力とした闘いの時代ではない。ミサイルと電子戦の時代だ。今こうした戦争が始まれば、一挙に日本列島は戦乱の中に追い込まれていくだろう。沖縄島・琉球諸島が戦場になるのであって、自分たちに関係ないという見方は、まとがはずれている。米国はグアムに逃げる、ハワイに逃げる。そのかわり日本軍が対中最前線に立たされる。市ヶ谷・横田・横須賀・座間に司令部が集中しており、日本側がスタンドオフミサイルを撃ち込めば、当然そうした司令部が反撃される。

 日本など、資源も食料もない上に、30年に及ぶ経済の停滞、沈下は、経済力の後退になっている。軍事技術に特化した研究だけでは、とうていおよばないし、頭も歪んでいく。これで勝てると思うのはよほどの愚図であり、自らを省みたことがない思い上がりだ。軍事力で勝つ発想は、核抑止論になっている。核技術のさらなる強化は、人類の終わりをもたらすだろう。核戦争が爆発しなくても、限りない暴力を肯定していく。あくまでも原発を推進する今の政権は、まさにこの道を歩んでいるのだ。総括や反省がないのだ。

 人間は、所詮生きものだと捉え返さなければ、もはや長くいきることはできまい。暗い年の瀬だが、私は諦めない。まだまだ諦めていない人はいるのだ。

 年末になって、2件、写真を使わせてとの問いあわせが入ってきた。ありがたい。基本、有料です。どうぞ宜しくお願いいたします。

 



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