ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

沖縄県知事選が始まります(20220818)

2022年08月18日 | 沖縄県の動き

 いよいよ沖縄県知事選が始まります。既に町中での街宣が始まっており、旗が立ち、選挙モードへ。

 長く続いてきたデフレによる経済不況。そこに2020年春からのコロナ危機の日々。観光中心の沖縄経済の打撃ははかりしれません。沖縄はそれでも「基地の島」で苦しんできました。だからこそ、自公政権プラス沖縄自公の壁が2重3重に厚くなっている。悪いのは玉城デニー知事だ、オール沖縄勢力だと喚いている。

 そこに下地幹郎氏が参戦し、3つどもえの闘いに。下地幹生氏は大米建設の利権の拡大が目当てだろう。保守ですが、衆院沖縄1区にも参戦し、保守分裂となり、ここではオール沖縄が勝っている(2021年10月)。彼は辺野古埋め立てについて、既設の辺野古側だけを使い、大浦湾の埋め立ては「中止」と言い、普天間基地の返還を求めない。ある意味分かりやすいタイプです。

 玉城デニー候補は、国からの設計変更申請「不承認」の上に立って、新基地建設反対を貫くと主張しています。自公の佐喜眞淳氏は新基地建設容認を明確にしています。地元が宜野湾市ですから、辺野古に移設できれば、普天間を返還できるとの「計算」です。経済危機を突破すると言っていますが、中央政府が突破できる仕組みを打ち出せていない以上、まるきりインチキです。そのうえ、例の「統一協会」との関係がはっきりしてきました。

 これからの沖縄にとって、第一に大切なことは、台湾有事を沖縄有事、日本有事にしない、させない、一切の有事=戦争を止めるとりくみでしょう。そうなってしまえばまっさきに大打撃を受けるのは沖縄県全域です。再び戦場になる。私たちが選ぶべきことは、これをとめることに尽力する人です。デニーさんにはここを最重点でやっていただきたい。私ははっきり言いますが、これまで彼は感度悪すぎました。新基地建設と「島嶼防衛」のつながりを認識していなかった。これからの歩みに期待しています。

 佐喜眞淳氏も下地幹生氏もここがまったく問題意識から欠落しています。沖縄経済の復興をいうならば、やはり沖縄経済が破壊されては如何ともしがたいはず。物も人命も共に考えるのが責任ある政治家の一丁目一番地であるはずです。だが中央政府に寄り添う以上、米国に従う以上、この保障はありません。下地予定候補はここでフェイントをかけ、「強い沖縄」を主張しています。しかし普天間基地をこのままにするということで、「強い沖縄」を如何に追求するのだろうか?

 沖縄のこれからを考えることは、沖縄が歩まされてきた過去から学ぶか否かにかかっています。日本中で、人口減が進む中、子どもたちも、大人も生きやすい社会に政治に変えることが大前提になります。沖縄は「基地の島」から抜け出し、沖縄の文化と自然の価値を見直し、資本力では劣っても、人々がここで生きていきたいと思える沖縄(経済)にしていきたいものです。これから10年、20年が勝負でしょう。

 沖縄の闘いは、沖縄を「基地の島」として囲うことで成り立っているこの国(自公政権・改憲派)との闘いを覚悟するほかありません。沖縄にアジアに平和を求めると言うことが根本的に問われているのです。沖縄は、「基地の島」であることをこの77年間押しつけられてきたのです。1972年からの「日本復帰」後も変わりませんでした。

 8月20日、21日に各地で玉城デニー予定候補の総決起大会が行われます。告示は8月25日(木)-投開票日は9月11日です。私も主要な地域にデニーさんを追いかけます。みんなでデニーさんを支えていきましょう。これは私(わたくし)事であり、沖縄ごとであり、人間ごとなのです。



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