ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

石垣島③ー名蔵湾・大崎牧場(20220224)

2022年03月24日 | 八重山

2022年2月23日(水)雨・荒天

本日は行動ギブ・アップ。夕方、コンビニに買い出しに行ったら、パン類の棚が絶無。どうしたのと店員に聞いたら、船が波高く欠航だったと。そうか、そういうことか。フェリーボートが1日動かないと、こうなるんだ。離島という問題は、医療や学校のみならず、船が1日止まっただけで生活全般に及ぶのだ。私は痛撃をくらいました。これまで私は島々に何十回も行っているが、こういうことは未経験だった。お粗末。

2022年2月24日(木)曇一時雨。

 日程上、半分をこえたのに、予定していた場所を回りきれない。今日は多少悪天候でも行こうじゃないか。前夜から色々考えて、名蔵湾北部の大崎牧場に行く。川平湾手前の崎枝から歩く。

 要件はいくつかある。そもそも大崎牧場は2014年に自衛隊基地建設の予定候補地の一つだと報道され、私は2014年3月に行っている。その後、ここの話は消えたが、地形的に演習場になる可能性は、ありうる。

 標高216mの屋良部岳の森からオキナワウラジロカシを首里城再建のために伐採する話が出ており、反対の声が上がっていた。こちらは県当局が撤回した。

 そしてJTB沖縄がマリンレジャー事業として大崎海域(西側の名蔵湾の外)の海岸から330m(リーフの外)先に人口ポンツーン(浮島)を設定する話が浮上している。縦27m、横50mの大きさだそうだ。飲食可、更衣室、シャワー室、ロッカーまで置くとあっては、海洋汚染の問題が出てくるだろう。無論、台風対策など、管理上の懸念は免れまい。

 

大崎牧場手前の牧草地。松林の奥が名蔵湾。11:18

クジャクが群れをなしていた。茶に黒。でかいのがわさわさと飛ぶのはかっこいい! 遠すぎて暗すぎて撮影失敗。あっというまに隠れおった。

11:21 牧草地と名蔵湾。

大崎牧場の看板のところで左折。牛が丘に多数。ど!ど!どっ!と一斉に突っ込んできた。30頭とかいるので、ちょいと怖い。彼等は好奇心の塊なのだ。「お前は何しにきた?!」とでてくる。だがこちらが脅さなければ大丈夫。

11:29 雨が降る中、普通に草を食んでいる。

私は昔、長野県美ヶ原で牛と1日ご一緒した。かれらの牧草地なので、こっちがお客さん。こんな柵もない。前に後ろに左右に牛がいた。牛の脇を歩かなければ通過できない路でした。「よろしくね」だった。

電信所の碑文。1897年に北海道から名蔵湾を経て台湾までの有線ケーブルが造られたのだ。戦争のためだ。日清戦争後2年の年だ。11:38

軍事有線ケーブルのルート図。戦争のための技術は、凄いね。戦争したかったから技術開発を促進したのか、技術ができたから戦争やったのか(1904-05日露戦争)知らないが、相関関係はまちがいなかろう。11:38

当時の日本は1894-95日清戦争を強行し、清から台湾を割譲。1895年に台湾の抵抗運動を制圧し、植民地にしていった。

石垣島まで来ると、こうした過去・現在・未来を考えないわけに行くまい。

この建物に通信所の機械が収められていた。11:39 

ここから10m先は海だ。

おう!、海上保安庁の大型巡視船PL14「よなぐに」だ。11:40

こちらはPL82「なぐら」ほか。両側の船名は見えない。11:41

名蔵湾に巡視船が計6隻もいるが、何している。石垣市浜崎港から近い湾とは言え、6隻集まる必要はない。外洋は荒れていて、いつも接岸しているでは働きが悪いとこちらにきたのか。尖閣警備の演習をしているようにも見えなかった。視界が悪いので断定的なことは言えない。

右側(西)大崎方向。11:42

左側(東)於茂登岳方向。静か。誰もいない海。小雨だし。11:43

この打ち寄せるさざ波は、いかにも珊瑚礁の海。天気悪いが落ち着く。11:44

11:44 歩きたくない。(雨に)濡れたくない。怠惰な私。

望遠レンズで見ればこう。白いから、美しいわけじゃない。11:50

戻ります。

牧草を食む牛たち。11:56

大崎牧場に変わりなし。戻ります。

13:06 崎枝まで休みなしで歩く。その途中で。

アンパルまで行きたかったが、天気悪いから中止。早めに宿に戻る。



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