金持ちはBRICsに注目する。
アメリカの証券会社ゴールドマン・サックスによると、ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)の4カ国は、今後の世界経済において重要な位置を占めてくると述べている。頭文字をとってBRICs(ブリックス)と呼ばれており、非常に注目されている。
このBRICsをすこし違った視点から見ている人がいる。日本経済新聞論説員土谷氏である。彼によるとBRICsとは「帝国時代への回帰」であるという。ブラジルは例外だが、確かにかつてロシアはロシア帝国、インドはムガール帝国、中国は清帝国であった。
そう考えると非常におもしろい。一般的には発展途上国であった国が先進国の仲間入りを果たすというストーリーでBRICsをみている。しかし見方を変えれば、先進国が一時的衰退し、また元に戻るという見方もできる。ここ数百年、眠りについた帝国が、今まさに眠りから目覚めようとしているのだ。BRICsが今後の経済大国になるということは、長い歴史の流れにおいて、ごく自然なことであったのかもしれない。「歴史は繰り返す」という言葉が頭をよぎる。
話は変わるが、私の部屋が汚いとしばしば友人から罵倒される。しかしそれは的はずれである。何度掃除しても、また汚くなるのは、長い歴史の中において、ごく自然なことなのである。歴史が繰り返されるのは世の真理であり、金持ちであろうとその真理を曲げることはできない。私の部屋を罵倒するのはBRICsを罵倒するのと同じである。ひいては、悠久の歴史を育んできた地球上すべての先祖を罵倒することに他ならない。
BRICsの台頭は、世界経済に恩恵をもたらすだけでなく、私の汚い部屋の言い訳としても活躍することであろう。
アメリカの証券会社ゴールドマン・サックスによると、ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)の4カ国は、今後の世界経済において重要な位置を占めてくると述べている。頭文字をとってBRICs(ブリックス)と呼ばれており、非常に注目されている。
このBRICsをすこし違った視点から見ている人がいる。日本経済新聞論説員土谷氏である。彼によるとBRICsとは「帝国時代への回帰」であるという。ブラジルは例外だが、確かにかつてロシアはロシア帝国、インドはムガール帝国、中国は清帝国であった。
そう考えると非常におもしろい。一般的には発展途上国であった国が先進国の仲間入りを果たすというストーリーでBRICsをみている。しかし見方を変えれば、先進国が一時的衰退し、また元に戻るという見方もできる。ここ数百年、眠りについた帝国が、今まさに眠りから目覚めようとしているのだ。BRICsが今後の経済大国になるということは、長い歴史の流れにおいて、ごく自然なことであったのかもしれない。「歴史は繰り返す」という言葉が頭をよぎる。
話は変わるが、私の部屋が汚いとしばしば友人から罵倒される。しかしそれは的はずれである。何度掃除しても、また汚くなるのは、長い歴史の中において、ごく自然なことなのである。歴史が繰り返されるのは世の真理であり、金持ちであろうとその真理を曲げることはできない。私の部屋を罵倒するのはBRICsを罵倒するのと同じである。ひいては、悠久の歴史を育んできた地球上すべての先祖を罵倒することに他ならない。
BRICsの台頭は、世界経済に恩恵をもたらすだけでなく、私の汚い部屋の言い訳としても活躍することであろう。