金持ち日記

金持ちなるまで続く男の日記

富豪刑事

2008年06月18日 17時03分57秒 | Weblog
 金持ちは富豪刑事に注目する。

 『富豪刑事』とは、大富豪の孫娘である神戸美和子が浮世離れした感覚で次々と難事件を解決するドラマ。数億円の捜査費用をポケットマネーから出す豪快ぶり、真理を追究するあくなき姿勢、そしてあまりの空気の読めなさ。どれをとっても一流といわざるを得ない。彼女ほどのレベルになると、庶民とは流れている空気が違う。空気が読めないといわれるのは仕方ないことなのかもしれない。

 そういえば1週間ほど前、D君のお父様が横浜からいらっしゃった。挨拶を兼ねて一緒に飲みに行った。2杯目の生ビールを飲んでいるとD君がお父様に向かって私の話しを始めた。

D君「こいつとは1年の頃から仲良くてさ。でもめっちゃ冷たいヤツでさ、人をバサバサ切っていくし、優しさがないんだよね。」

私「おい、それ以上言うな。印象悪くなるから、ちゃんと俺のすごいところも紹介してよ」

D君「あ~、ごめん、ごめん。いろいろ変な事ばかり言ったけど、やっぱりこいつはすごいんだよね。・・・・・すごいくらい空気が読めない」

私「え~!!!!!!!!!!」

 あの瞬間、となりで深くうなずくK君の横顔が忘れられない。

 ふと気づいたのだが、私と富豪刑事は似ている。両者とも「空気がよめない」「空気がよめない」「英語がよめない」としばしば言われる。確かに英語は読めない。ただ、流れている空気が違うのだから、庶民の空気が読めないのは仕方のないことなのに。そもそも「たった数億円ぽっちのために空気を読むなんて・・・・・」

 ちなみに言っとくが、22年生きてきたが一度もアメリカ大統領から「空気よめない」といわれたことはない。私には生まれつき上流階級の空気がながれているのかもしれない。

 富豪刑事は、私を流れる上流階級の空気の存在に気づかせてくれた。空気が読めないからとて、心配することはない。これからも、夢にときめき、明日にきらめく・・・・・そんな人生を歩んで生きたい。ありがとう「富豪刑事」!!!!!!

進化

2008年06月06日 17時40分12秒 | Weblog
 金持ちは進化する。

 この5月から再び家庭教師が始まった。肝心の生徒はさておき、2人の妹とは相変わらずポケモン勝負で盛り上がっている。そんなある日、2人の妹にも進化の瞬間がやってきたのだ。

 いつも原付で家庭教師宅に向かう。到着するとすぐに妹たちが駆け寄り「よ~し、今日はポケモンカードで勝負だ~!!!!」と叫ぶ。

 先日も、原付で家庭教師宅に向かった。到着するとすぐに妹たちが駆け寄り「よ~し、今日は百人一首で勝負だ~!!!」と叫んだ。姉妹が進化する記念すべき瞬間であった。

Mちゃん「お兄ちゃんは、百人一首で何か知っている歌ある?」

私「ないな~」

Mちゃん「それじゃぁ、だめだな。」

私「まさか、Mちゃんは知っているの?」

Mちゃん「知っているよ。言っちゃろ~か~」

そしてMちゃんが詠い始めた。

久方の 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ
(こんなうららかな春の光の中、どうして桜は次々と散ってゆくのだろう)

 Mちゃんが輝いて見えた。静けさの中に舞い散る桜から、どことなく哀しさが感じられる大人びた歌である。それをポケモンごっこをしていた少女が詠んだのである。

 「コナン」って呼び捨てにしたら「コナン君でしょ」と怒るMちゃん。ポケモンのカードゲームで「あ~、死んじゃった」と言えば、「気絶したといいなさい」と怒るMちゃん。お店屋さんごっこで「じゃ~、俺はその店で万引きする役」といったら殴ってくるMちゃん。・・・・・・そんな子供じみたMちゃんの面影はそこになかった。

 妹たちも着実に進化している。私も負けていられないなと感じた日になった。

 ちなみに肝心の中学3年生の生徒の話だが、「生活」を「なまかつ」と読んだり「this」の意味をおぼえていなし・・・・。終いには日本史の年号暗記に用いたゴロが「鳴くよウグイス、ホーホケキョ」。彼の中で、いったい平安京はいつできたんだ?

 とりあえず進化するまでもう少し時間がかかるようだ。