金持ち日記

金持ちなるまで続く男の日記

敵対的買収

2008年03月20日 20時02分55秒 | Weblog
 金持ちは敵対的買収に注目する。

 森生明氏の『会社の値段』を読んだ。企業買収の本質とは何かを問い、資本主義のシステムの根本にまで遡って優しく解説しており非常に勉強になった。その本の中で敵対的買収についておもしろいことが書いてあったので紹介しよう。

 一般的に敵対的買収は悪いイメージがある。しかし、森生明氏は敵対的買収には2種類あるという。

「良い」敵対的M&A(以下、抜粋)
 ぬるま湯につかり、会社の金で贅沢をし、自己保身のことしか考えない経営者から経営支配を取り上げる、そのために会社の株主にTOBという制度を使って直接働きかけ株式をプレミアムつきで買い取る。これは投資家株主にとっても愛社精神あるれる社員にとっても、正義の味方の登場、、日本で言えば悪徳代官をさばく遠山の金さん、西欧で言えばロビンフッドの世界です。

「悪い」敵対的M&A(以下、抜粋)
 悪い敵対的M&Aとは、影響力ある数の株式を買い集め、スキャンダルなどをネタに経営人を脅し、自分の買った株式を高値で引き取らせたり、その会社から自分のところに融資をさせたりするタイプのものです。・・・中略・・・1980年代後半に、小糸製作所の筆頭株主に躍り出て系列大株主トヨタに株式を高値で買い取らせようとしたT・ブーン・ピケンズなどが有名です。

 言われてみれば当然の話である。敵対的だからダメだという先入観では本質を見失ってしまう。大切なのは、相手のためになるのか。ひいては自分のためになるのか。M&Aという難解な話でも、案外普通の感覚が大切になってくるんだなって思った。

 先入観や固定観念にとらわれることはない。何事も自己の正義に照らし合わせ、迷い無くば、どんな批判にさらされようと実行する社会人になりたいと思う。今思えば、高校時代に野球部を立ち上げた時も自己の正義に向き合った結果だった。

最新の画像もっと見る