金持ち日記

金持ちなるまで続く男の日記

どう生きるか なぜ生きるか

2008年04月25日 14時16分34秒 | Weblog
 金持ちは「生き方」に注目する。

 人生とは山登りであると思う。「登る道違えど、目指す頂は一つ」ではないだろうか。一流の経営者、一流の野球選手、一流の画家・・・・・彼等は違う道を歩いたが、たどり着いた頂点から見る景色は皆同じであると思う。具体的に言うと、どんな経験をしてきたかは十人十色であるが、その中で身につく人生哲学は1つしかないと思っている。京セラ、KDDIを立ち上げ、日本を代表する経営者、稲盛和夫も山の頂上に達した一人であると思う。彼が頂上から見る景色が少しでも知りたくて、稲盛和夫氏の『どう生きるか なぜ生きるか』を読んだ。

 この本で感銘を受けたのは以下の2つ。

①人生は諸行無常であることを知る

②何事にも感謝する心を持つ

 ①人生は諸行無常であることを知る
 お釈迦様が良いこと悪いことが織り成している人生を観て、人生とはなんと厳しいものよ、「諸行無常」と言われたそうだ。ちなみに諸行無常とは「万物は常に変化して少しの間もとどまらないということ(広辞苑)」である。仕事のミス、人との別れ、重い病気・・・・人生には辛いことや悲しいことがたくさん訪れる。これを不幸だと嘆くのではく、これが人生であるということをしることで少しは心が軽くなる気がする。

 ②何事にも感謝する心を持つ
 諸行無常の人生において大切なのは「よいことに出会おうとも、わるいことに出会おうとも、どんな運命に出会っても、出会った運命に感謝する心で対応する」ことだという。とはいえ、凡人が災難にあった際に災難を心から感謝することはそうそうできることではない。稲盛氏は、感謝することを「理性で覚えて、理性で入れておき、理性でもって使うということが必要になる」とアドバイスする。

 この話を読んで「もしかしたら私はすでに悟りを開いているかも」と驚いてしまった。私が高校2年生の時の話であるが、テストで211番中、211番を取ったことがある。私は211番であることに感謝した。その理由は、将来「211番だったけど、努力してこんなに成功できたよ」と言うことができるから。その言葉で、どれだけの頭の悪い生徒が夢や希望を持ってくれるのかと想像したものだ。帰りの道のりは、一人でニヤつきながら帰った。

 お釈迦様が説かれた修行に六波羅蜜(ろくはらみつ)というものがある。「六波羅蜜とは、これらの修行をすることによって人間の心が浄化され、純化され、そして最終的な悟りの境地に行き着くという修行」であるが、その中に「精進」がある。精進とは誰にも負けない努力をすることだという。その話まで読んでしまうと、高校2年生の時の悟りは勘違いであったことが分かった。せっかく悟りの境地にいると期待したのに・・・・・。

あ~、人生は諸行無常なり。

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