日本共産党・宇田たか子です

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一般質問「3 運転免許返納後も不便のない公共交通の整備について」質問と答弁 3月13日

2023年03月19日 | 日記

3 運転免許返納後も不便のない公共交通の整備について                               (未定稿)

 本市の高齢化率は26.9%、年々上昇しています。ひたちなか警察署に問い合わせたところ、毎年500人前後の方が運転免許証を自主返納しているということです。一方で、免許返納後の生活の不便さを思うとなかなか返納に踏み切れないという方も大勢います。

高齢福祉の充実に対する我われ共産党が行った市民アンケートによれば、高齢者に限らず若い方も含めすべての年代の方の切実な願いは「免許返納後も不便のない公共交通の整備」です。若い方がその項目を選択したことは驚きでした。高齢の親世代の心配をしてなのか、自分が高齢になったときのことを思ってか、低廉な料金でデマンドタクシーを運行している県内市町村をみて当然本市にもという思いなのかわかりませんが、はっきりしているのは、現在の本市の公共交通がそうなっていないということです。

例えば多くの高齢者にとって病院通いは避けて通れないことで、これは買い物のように代わりに誰かに行ってもらうことはできません。病院の受診料も高くなっていますが、それでも往復のタクシー代のほうがよっぽど高いといいます。そのため、生活を豊かにするような外出は不要不急とばかりに回数を減らさざるを得ない、結局家に閉じこもりがちになる。これは、本当に本市の高齢者にとって切実な問題であり、あらゆる世代が課題と認識しているということが言えます。そこで、以下質問します。

 

(1)本市の公共交通の考え方について

 免許を返納したからと言って、すぐに介護保険の福祉的な支援が必要な状態だとは限りません。多くの市民が必要だと感じているのは、免許返納後から福祉的な支援が必要となるまでの期間の交通手段です。これは、福祉の課題というより公共交通の充実によって解決すべき課題と考えますが、いかがでしょうか。

 

(2)スマイルあおぞらバスについて

 本市の最も身近な公共交通はスマイルあおぞらバスですが、「バス停まで遠い」「行きは利用できても、帰りはまったくバスの時間が合わない」など、多くの方にとって非常に使いづらいものになっています。そこで、スマイルあおぞらバスをもっと市民に使いやすい公共交通にする考えはあるのか、伺います。

 

答弁 森山企画部長

(1) 本市の公共交通の考え方について

 本市では現在平成29年7月に策定した地域公共交通網形成計画に基づき公共交通施策を推進しています。本計画の中でスマイルあおぞらバスの役割を、路線バスを補完し駅や公共施設などをめぐりながら住宅地等をきめ細かく運行する生活交通と位置付けています。このためバス停については、路線バスの停留所と合わせるとお住いまからの距離が直線距離で300m以内になるよう設置をしてきました。

 現在市では運転免許を持たない方の移動については、スマイルあおぞらバスの他、民間事業者による鉄道や路線バス、タクシーなどの公共交通機関、そして徒歩や自転車、家族や知人等による送迎など様々な移動手段を組み合わせてご利用いただくことを想定しています。

 このようなことから、免許を返納されても歩いて外出ができる元気な高齢者の方については健康維持もかねてこれまで通り鉄道や路線バス、スマイルあおぞらバスをご利用いただきたいと考えてます。しかし、福祉有償運送などが利用できる要介護状態の高齢者、これに当てはまらない方、健康状態で申しますと身体機能が低下し長い距離を歩くのが困難になった方々への支援については、徒歩による乗り継ぎなども前提にしている公共交通施策だけでは限界があるため福祉施策との両面から対応すべき課題であると考えています。このため市では課題解決に向けて福祉の観点から買い物や通院などの移動が困難な高齢者のため福祉有償運送や社会福祉法人による買い物および通院支援バス、移動販売車とくし丸の運行などを支援してきたところです。

 新年度からは買い物支援バスについては補助対象事業者を医療法人まで広げるとともに新たな民間事業者と連携し、公共施設などをまわる移動スーパーを導入することとなりました。

 このような福祉施策の面からの対応を進めている中、交通施策の面からも調査研究を進めていますが、本市に適した交通施策は見いだせていません。現在ほかの自治体で自動運転バスの運行実績がある民間事業者と市内における公共交通の利便性向上に向けて意見交換をしています。今後も免許返納者をはじめとする車がない方の移動手段を確保するため公共交通の拡充について調査研究を進めて行くとともに、福祉の観点からも合わせて自動車がない方の総合的な日常生活の支援に取り組んでいきます。

 

(2) スマイルあおぞらバスについて

 スマイルあおぞらバスは現在8路線で、年末年始を除く毎日運航をしています。運行に当たっては市民や利用者の方々からのご要望などを参考に路線やダイヤの見直しを実施しており、利便性の向上を図ってきたところです。最近の路線の見直しについては、新たな施設へのアクセスが中心となっており現在は本年夏ごろに供用開始予定の佐和駅東西自由通路および新駅舎の整備に合わせてルートの見直しをすることを検討しているところです。

 利用者数については、大震災や新型コロナウイルスによる影響を除くと増加傾向で推移しており、さらに乗車していただきやすくなるような取り組みを検討していきます。

一方移動ニーズは多種多様であり、すべてのニーズに対しスマイルあおぞらバスのみで対応するには限界があるところです。市としては、ご家族や知人の送迎なども含めた様々な移動手段を組み合わせてご利用いただくことが現実的であると考えています。

 ご質問にありました行きは利用できても帰りの時間が合わないとのご指摘はまさにその一例であると認識しています。スマイルあおぞらバスをより市民の皆様にとって利用しやすい生活交通とすることは必要であると考えていますので引き続き市民の皆さまや地域からの要望に耳を傾け見直しやダイヤ改正を随時実施し更なる利便性向上に向けて取り組みを進めていきます。

 

再質問 宇田

 スマイルあおぞらバスを充実していくということもあったんですが、スマイルあおぞらバスでなかなかニーズが満たされない方は家族とか知人にお願いしてくださいというふうに聞こえたんですが、もっともっと公共交通として面的な整備をする必要があると思っています。それは公共交通の責任だと思っていますが、そのあたりの認識はいかがでしょうか。

 

答弁 森山企画部長

 公共交通については、先ほど答弁で申し上げました通り、それぞれ市民の方がお住いの地域から目的のほうまでつなぐうえで必要な交通であるという認識です。ただその中でバスの停留所という形で設置していく中では、今現在お住いからの距離が直線距離で300m以内になるような設置をしてきたところです。で、その中で健康状態によりなかなか思うようにいかない方については、一つは福祉的な面からご利用いただくことが一つ、さらにそれぞれご家族の方あるいはお知り合いの方と乗り合いの形、或いは駅等の通勤通学と同じようにお手伝いいただく、こういった家族、あるいは場合によっては地域の助け合いというのも一つの手立てではないのかという認識です。

 

再質問 宇田

本市が毎年行うようになったまちづくり達成度調査、昨年夏のアンケート結果では、公共交通機関は最も満足度が低いものの1つという評価です。その結果からは、公共交通機関の充実は市民の切実な願いであり、市としても公共交通機関の充実は優先的な課題であるという認識に立っていると考えてよろしいでしょうか。

 

答弁 森山企画部長

 公共交通のまちづくりにおける重要性というのは、非常に重要な施策であるということは認識しているところです。先ほど申し上げた通り交通施策面の対応の中には実際に新たな公共交通の充実という中では、本市に適した交通施策というのが見つかり切れないという状況です。ただ、今の状況にそのままということではなく、新たな公共交通のほうの研究、或いは先ほどお話がありました路線の見直し、或いはルートの変更、そういったご要望のほうはこれからも応えていきながら、先ほどの様々な移動手段の組み合わせに限らず、公共交通の充実については引き続き検討していきたいと考えています。

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